街にテレポートしたので冒険者します
3章
いきなり街に着いてから約十秒。
えっ、ナニコレ。賑やかで人が歩いている。
異世界に来て初の幸せ、非常にありがたい。
でも…………無いよな、金。来ても金が無いと始まんないとかクソlifeかよ、おい!とか今の状況にツッコんでる暇なんてない。この状況から脱出する方が先だ。俺が考えた末に出した答えは誰かに貰う。そう、誰かに貰おう!
あいにく森のとき少女の言葉が理解できた
言葉は理解できるようなのだ
見たところ字は違うものの読めるみたいだ
しかぁもっ!
俺の立っているこの場所はそうタァウン!
人などそこら中にいるのだ。
手始めにあそこのおじいさんにでも早速頼んでみようか。
「あの、おじいさん。僕この街に来たばかりでお金も無くて困っているんですけど………………」
「お金が欲しいのカネ?お金だけになんちゃって、ワハハハハ。」
うわぁ〜このおじいさんダルっ!ダルすぎる。
異世界に来てダジャレとはかなりダルっでもここは念を押して、
「そうなんですよ。お金が無くて困っていて、いくらかいただくことって出来ますかね?」
「無い!お金なんて無い!」
えー、マジかよ。でも一人目だし二人目ならどうかな。
「それよりも、君は若いから冒険者登録すれば登録記念でお金がいくらか貰えるぞ。」
「えっ!ホントですか?ありがとうございます。それでその登録所はどこですか?」
「あ〜ん?登録所じゃのうてギルドじゃよ そんなこともしらんのかいな」
「ほれ、あそこの店を左に曲がってそのまま真っすぐ進んで・・・・・・・・・・・・・・」
「分かりました。行ってみます。」
「なんてことないさ。若いうちに楽しいことしときな!」
「はい!」
十分くらい歩いてギルドに着いたと思った時、目の前にあったのはピンク色に染まった壁の怪しいお店。看板には、
『日々のあんなこと、こんなことを発散!美少女達が最高のサービス店!』
怪しい…というか、ムフフなお店だよねこれ。おじいさん、アナタ 若いうちにとか言ってたけど別に若くなくても現役だろ。
やっぱ異世界でも男は男なんだな
でも、今度金とかなんかが溜まったら行ってみようかな。いやいや、こんなことを考えている暇では無かった。さて、ここは人通りも少ないし人がたくさんいるとこにとりあえず行くか。そう思って動き出そうとした瞬間俺の肩を誰かが叩く。
「あのなにかお困りですか?
見たところこの街に来たばかりのようですがもしかしてギルドに行くのに迷ってるんですか?」
何この美少女。美しい、いや可愛くもある。茶髪のキレイな髪。澄んだ瞳。プクッと膨らんだ唇。実に素晴らしい。
「そうなんですよ。ギルドに行くのに迷っていて……」
「でしたら私がギルドまでお送りしましょうか?」
「いいんですか?ありがとうございます。こんなところからは早く去りましょう。なんか、ね。うん。」
ヤバイこの子に変な人って思われたかな?
「そ、そうですね。早く行きましょう。」
頬が赤くなって恥じらいながら話している彼女も素晴らしい。そうして、歩き進めて行く。なにか話題がないかと思っていると、
「名前を聞いていませんでしたね、お名前はなんですか?私はレビュラです。」
「俺はトワって言います。よろしくお願いします、レ、レビュラさん?。」
「は、はい。よろしくお願いします。トワさん」
あまり美少女と話す機会がないため言葉がおかしくなっている気もするが問題ない
そんなことよりこれはラブコメ展開来たかコレ。これで俺も正式に異世界召喚の主人公認定かな?
「着きましたよ。」
「ここがギルドですか。」
俺の前にはゲームでおなじみギルドゥ!
冒険者達の仕事場だ。
具体的に言うと掲示板に依頼が貼ってあるのでその上をカウンターに持っていき依頼をこなす
その後は酒をワイワイと飲む
その他にもいろいろとあるらしいが
まぁこんなとこだろう
ギルドの隣には防具・武器・薬草・宿などの
店がズラッと並んでいた
「レビュラさんはどうするんですか?」
「私は武器屋で毒を買うついでにご一緒させていただきます。」
ん?毒とか言ってたか?まぁ、モンスターを狩るときに使うのだろう。
「にしてもレビュラさんって、冒険者なんですか?」
「冒険者に近いことをしていますかね。」
「具体的にはどんなことしてるんですか?」
「それは……内緒です。」
うん。可愛いから許す!ヒロイン合格!とか話してるすきに受付に着いた。よし、登録しますか!
「あの、冒険者登録をしたいんですけど。」
「冒険者登録ですね。ここの紙に冒険者登録名と手を当てていただければ登録完了です。」
おお、すげぇてこれ憧れだったんだよなぁ
「はい、分かりました。」
でも、俺は魔王城で召喚されたときに無能とか言われたから本当に無能なんだろうな。もしかして、平均以下の能力値とか?やめて、それだけはやめて。そう言ってはいるが反面、期待もある。主人公は隠れた最強スキルみたいなの持ってるからだ。そうしている間に登録が出来たらしい。
「え〜、冒険者登録名はトワ、能力はほぼ平均と変わらないですね。いえ、少し下回っているでしょうか。」
「えっ、今、平均を下回っているとか言いましたか?」
「はい、そうですが。」
辛い、辛すぎる。なんでさっきまではいい感じの主人公だったのに、また最悪なことが降り注ぐのか。俺の心は砕けるぞ、いつか。
「ですか、登録時からスキルが2つとはかなり珍しいですね。」
「珍しいんですか?」
「珍しくはありますがレベルを上げればスキルは追加されるので得であって特別ではありませんね…。」
「そ、そうですか。それで僕のスキルはなんですか?」
「経験値獲得量UPと戦闘時のみに発動されるステータス増幅ですね。」
「ステータス増幅?
ステータスが上がるんですか?
上がるとしたらステータスはどのくらい上がるんですか?」
「おそらくですが、上がっても能力の2%あるかないかくらいですね。」
まさかの2%!これは厳しいわ。ステータス、スキルどちらとも飛び抜けているものはなし。いや下へ飛び抜けている。もういいや。レビュラに励ましてもらおう!
レビュラが登録所の隅で何かに隠れるように待っていた。俺は少し小走りでレビュラのもとへと行く。
「ごめん、レビュラ遅くなった。」
「いえいえ、今来たところですから。」
どんだけいい子だよ。この子。癒やされもするとかやばくないか。
「俺は外が暗くて夜だからひとまずここの宿屋で一泊過ごすけど。」
「それでは私も今日はここの宿屋に止まることにします。へ、部屋は別ですからね。」
「あ、当たり前でしょ。男と女が同じ部屋でなんかね。」
やっぱさっきのムフフなお店の件気にしてんのかな…
「宿の部屋がなくなる前に早く手続きしに行きましょう!」
「ちょっと待って!登録記念のお金貰い忘れた!急いでもらってくるわ。」
「ごめんこめん。2度お待たせしたね。次こそ手続きしに行こうか。」
「行きましょう。」
そうしてギルドから近い宿屋の受付に着いた。
「今日、ここに泊まりたいんですけど部屋空いてますか?」
「空いてますよ。一部屋ですか?」
「いえ、二部屋です。この女の子も泊まるので。」
「お二人で一部屋ではないのですね。すいません。男女の関係だと思っていたものですから。」
「いや、そんなんじゃないですって。」
「そうですよ。私とトワがなんて……」
「あっ、あ、へ、部屋はどこですか?」
「502号室と503号室をお使い下さい。」
「ありがとうございます。」
「くつろいで行って下さい。」
そこから部屋の前まで来た。
「それではもう遅いので私は寝ますね。お休みなさい。良い夜を。」
「おやすみレビュラ。良い夜を。」
俺は思っていなかった。このあんな事が起こるなんて…
。




