金髪女子の素顔
すいませんまだ戦いません。次話まで待ってください
決闘はさすがに今日はこのあと色々あるので明日の朝する事になった。
「ふふ、せいぜい仁様の踏み台として頑張ってくださいね。」
俺はそこまで敵視している分けではないが、エリカは独り言漏らしている
「おーい、学活始めるぞ」
ルーが名簿帳を机に叩いて急かしている。周りの生徒は「ハーイ」「おっともう時間か」と言い自分の席へ座っていく。仁に決闘を仕掛けた少女は
「私は乙葉 暗羽乙葉。どうぞお見知りおきを。あなたが明日負ける人の名ですわ」
乙葉という少女は、金髪のポニーテールで身長は俺の少し下くらいで胸はエリカより小さい。しかし俺はエリカからの視線が怖くて乙葉のスタイルを少ししか見れなかった。決して心の中でもう少しみたいなど、考えていない。多分
「暗羽?確か結構有名な家系でしたね。」
「へー魔族の中でも有名なのか?」
「ええ、何でも千年前のあの戦争で最初に和平を魔族や神族へ言った者の家系なんだとか」
俺はあまりすごいとは思えないがあの戦乱の中、敵の陣地まで行き和平を訴えるなど自殺願望者でなければできない行為だろう。
「ふーん、だから魔族でも有名なんだ」
「はいはいそこ、私語は禁止」
ルーが俺達を指さし注意してきた。その後は、学級委員やら委員会やらをきめていた。
「キーンコーンカーンコーン」
「おっともう今日は終わりか。」
授業の終わりのチャイムが鳴り響いた。今日は入学式もあったので朝の授業で終わりだ大体の生徒は寮か学校の近くの街へいく。なぜ、この時間に決闘しないかというと俺はいいのだが乙葉がこのあとどうしても外せない用事があるらしい
「仁様、このあと街にでも行きませんか?」
「おういいぜ、俺も行きたいからさ」
そんなわけで俺とエリカは街へ行き、様々な所を見て回った。それが俺の人生初のデートだともう少し先に気づくことになる。
「ほーんこれがこの街の映画館か。」
「映画に興味がありまして?」
俺はよくアニメの映画を行っていた。その事で姉さんに「お前将来彼女の一人作れんぞ」とか言われた時は割と本気で傷ついた。
「うんまぁ結構面白い物もあるしね」
「では行きましょうか」
エリカは仁の手を引っ張りながら映画館へ行く、仁は顔を少し赤らめ映画館に入った。入学式の後というのもあるのでそれなりに人がいる
「仁様は何を見たいですか?」
ここで俺は迷う。アニメの映画が見たいといえば引かれるのではないかと、でもその迷いはすぐにきえた。
「仁様はやはり、このアニメがいいですかね?」
エリカはアニメの映画ポスターを指さす。このアニメは派手なバトルで有名なのだが、さすがに女子が知っているのは珍しい。
「よく知ってるなこんなアニメは、男でも知ってる奴は少ないのに。」
「それはもちろん仁様の事はあらかた知っていて、当然です。」
その笑顔でこっちを見ないでくれ胸キュンでもしそうだ。しかしこのシチュエーションは世間でいうデートではないのか?いやいやまさか、俺はそんな事を分からずに街中をデートしていたことになるな。マジかこんな所、姉さんが見てたら恥ずかしいな。
そんな考えを巡らせていると、ある人物が目に入った。俺は確信した
「あれ、乙葉さんじゃあないですか。どうしたんすか?」
声をかけられた少女は「え?」と声を漏らし慌てて顔を隠した。俺はすかさずその少女の前に立ち
「ほらやっぱり乙葉さんじゃないすか。この後色々あるって映画のことなんですね」
乙葉は「はぁ」とため息をつき、マスクとメガネをとると
「そうよ、悪かったかしら?こんな女の子がアニメ映画を見て。」
俺は手を横に振り、エリカは弱みを掴んだという表情で
「いや特にちょっと驚いただけですよ。まさかこのアニメのファンの一人だったとは。」
「確かに驚きですね。乙葉さんは、こんなアニメなど見るような人には見えませんしね」
「まぁだからこんな格好で来てるんだけど。どう?一緒に見ない?」
俺は少し勘違いしてたのかもしれない。乙葉はお嬢様みたいな存在だと思っていた。俺は別に見たいと、思っていたし誘いに乗った。映画は、普通に面白かった。特にバトルシーンはオススメだ
「いやー面白いね特にバトルシーン。あの演出は、やっぱりいいよね」
ほう、やはりあのバトルシーンがいいとは見る目があるな。
「おやおや、乙葉さん、私達に対する認識が友達になってますわよ。明日は決闘ですのに」
「おっとそうでしたね。だけど別に決闘は明日だし今日くらいは、いいでしょ」
その後互いに寮に戻った。ここで一つ余談だが、なぜこの学校が寮しか認めないのか説明しよう。その前に、転移魔術について説明しよう。転移魔術は、空間を一時的に繋げる魔術だ、繋げたい場所に互いの空間座標を入れる事で使える。
学校開校当初は、転移魔術はOKだったが転移魔術を書きすぎて自分の家かと思って使えば知らん人の家に転移したりしたので転移魔術は、禁止になった。
「今日は楽しかったですね。」
「そうだな。で、なぜエリカはここにいるんだ?」
エリカは俺の部屋312号室にいて紅茶をのんでいる。対して俺は椅子に座っている
「あらあら、いけませんか?」
エリカは飲んでいる紅茶を置き俺の元へ来る。
「嫌ですか?」
い、いやそんな上目遣いをされると何も言えなくなる。俺は「うっ、いいや」とこれくらい言うのが限界だ、さすがに俺も自分の部屋にいる少女を「迷惑だ」と言いって追い出すのは、出来ない。
「ならばいいのですよ。」
俺の負けだ、どうぞ好きにしてくれ。
「しかし、もう夜だな夕飯でも作るか。」
俺は街で買った食材を冷蔵庫から出す。するとエリカは俺が出した食材を調理していく
「いいよ俺、料理くらい作るし。」
エリカは、まったくと言う顔をして俺を真っ直ぐ見る。俺は先生に叱られた様に直立不動になり
「仁様、やっぱりあなたは女心が分かりませんね。いいですか、女とは好きな男には色々と尽くしたい生き物なんですよ。」
俺は顔が赤くなる、当たり前だストレートにかわいい子に「好き」とか言われたんだ。でも女全員そうではないんじゃあないか?まぁその後俺は、言われるままに椅子に座りずっとエリカの調理姿を見ていた。
「仁様、お料理が出来ました。おいしいと思いますから早く食べてみてください。」
俺は、エリカの作った卵焼きを一口食べてみる。ヤバい気絶しそうだ
「うまっ」
「ええ、そうでしょう。仁様のお好みに合わしましたわ。さあさあもっと食べてください」
どうやら、思った事が口に出てたらしい。にしてもうまい その後は、夜も遅いしエリカは自分の部屋に戻った。俺はその後風呂に行こうとした。風呂は一学年に大きな風呂がある。この学校は敷地が広いから風呂も何個でも、作れるらしい。
「にしてもこの学校広いな。う~ん?ここどこだ?」
俺は迷っていた。手にした地図では俺は、もう風呂にいてもおかしくないが。そうこうしている内に
「あの~もしかしたらあなた、迷っているんですか?」
「もしかしなくても、迷っています。」
ふぅー良かった。このままだと自分の部屋にも戻れなかったかもしれない。その少女は銀髪でとても優しい顔をしている。まるで聖母のようだな
「確かあなたはCクラスでしたよね?Cクラスは、この突き当たりを真っ直ぐに行ってそこの階段を一階下にいき角を左に曲がるといけますよ。」
え?まさか俺そんな遠くまで行ってたの?いやマジかありがたい一体俺はこの人に教えてもらわなかったら何処まで行くんだよ。
「では、これで」
「ああちょっと待って。あなたの名前は?」
「私?私はソフィアだよ。白川仁くん。」
ん?なぜ俺の名前を知っているんだ?俺はそんな有名人か?
「ぷははっ、いやいやまさかそこまで驚く事?ナンバーズとやり合ったんでしょ。そりゃ嫌でも有名人だよ。」
まぁそうなのか、しかし恥ずかしいなそんな多くの人に名前を知られているなんて。俺は一言お礼を言いソフィアに言われた通りに歩いていった。仁が過ぎさるのを見届けたソフィアは
「へぇあれが白川仁かぁ、あの有名な白川凛の弟のねぇ。彼女はすごい強さだったけど果たして彼は強いのかな?それこそ、神の運命にも立ち向かえるくらいね」
その顔は新たな希望を見つけたようだ
新キャラあらわる!