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星達の命の輝きは暗いからこそ輝く  作者: ユキ鬼
【第1神話】誕生と覚醒
5/6

【第3幕】体をいきなり砕く奴がいるか!!

最近忙しくて上げれてませんでした、暇になるまでは投稿ペース落ちます(´・ω・`)


前回のあらすじ

カシオペアとスコルピウスという二人の星人に出会った「俺」は、彼らの拠点に案内される。

「俺」は一体誰なのか?その答えを求めて彼は進み続ける。

 彼らの拠点は_ギリシャの神殿をモチーフにしているようだが、所々見たこともない素材で出来ているらしい。ぼんやり青白く光る柱に、空間が歪んでいるように見えるタイル。

 古いようにも見えるが古くはない。不思議でとても美しい。


 彼らの拠点に圧倒されていると、二人はいつの間にか進んでいたようで急いで追いかける。


 中にはいると、ここだけ空間が歪んでいるのか?と思うような近未来感がした。よく分からない機械が置いてあったり、外の見た目がギリシャの神殿なのに自動ドアの部屋がたくさんあったり。

 とにかく中も不思議だった。


  そして追い付いた先には様々な星人がおり、色々な機械を使って何か作業をしていたり、何か不思議な力で鍛練を行っていたり、自由なようだった。


「凄い所だな…」


「アースさんという方に拠点の作り方を教えてもらったんだ、彼が居なければ私達の知識のレベルは何万年も前から始まっていただろう」


「アース、さん…」


  アース…名前から察するには地球?

  アースという星が本当に地球ならば、俺の前世の最後の記憶…周りが崩れていったあれの理由が分かるかもしれない…

 期待に胸が膨らむ。いや様々な星人に地球の知識を教えているなら忙しいだろうし会えるか分からないけど…


  ボーッと色々考えていると、俺の前に何かが現れて


「………った!?」

「あははっ!柱に顔ぶつけてるー!」

「ふふっ、ちゃんと前を見ろ」


  考えすぎて気付かなかった…くそ…鼻痛い…

  鼻を押さえながら今度はしっかりと前を見て歩いていると、どうやら目的の場所についたようだ。



「私達はおおまかに4つのチームとエリアに分けている、【春】【夏】【秋】【冬】の4つだ。それでここは、【冬】のエリアにある研究施設の【4等星】だ。」


 4等星…研究施設の名に恥じない見た目だな…

 まぁ研究施設の作り方も、アースさんという星人が教えたなら人間のイメージする研究施設か。


「今からここで、君は一体なんの星人なのか調べるよ!ただまぁ…調べてくれる子が研究に変態な感じだからちょっと覚悟しておいてね」


「お、おう…」


 研究に変態…?まー、何処の世界にも研究変態はいるんだな。

 なんか分かる。そしてそいつのめんどくささも想像がつく。


「とりあえず入るか……おい!フォルナックス!新しい星人だ!レーダーに映った子!」


  大声を張り上げながら自動ドアを通るスコルピウスに続いてドアを通ると、そこには男のような見た目をしているわりには長い髪をぼさぼさにして、白衣に似ているが少し違う白い服を着ている眼鏡をかけた星人が椅子に座っていた。


「新しい…星人?ほんと?」


「あぁ、本当だ。こいつだよ」


  そう紹介されながら背中を押され前に出る、少し緊張していると、フォルナックスと呼ばれていた星人が椅子から飛ぶように降りて、早歩きで俺の前まできて、じーっと見られた。


「あ、あの…?」


「君さ…ちょっと手を見せてくれる?あ、僕はフォルナックス、和名炉座の星座の星達から作られたよ」


  何を言うかと思ったら…自己紹介と手を見せて欲しいってことか、少し怖かった…


  とりあえず俺は素直に右手を前に出すと_


「ありがとう!それじゃあ早速!」


「へ?え?」


「そぉぉぉぉぉい!!」


  フォルナックスは出されたパッと俺の手を取り、机からハンマーらしきものを取ると俺の小指を思いっきり叩き、俺の指は_


 取れた


「おっ、綺麗に取れた」


「はぁぁぁぁぁぁぁ!?いっっっっっっっった…くない?え?なんで?」


  小指が無くなった右手から痛みがくると思ったが痛み全く感じず、ただ自分の指が一本無くなった感覚しかしなかった。

  その不思議な感覚に困惑していると、カシオペアが説明をしてくれた。


「ごめんね?驚かせちゃったよね、フォルナックスったら説明も無しに……指を取ったのは君が誰かを調べるためで、痛くない理由は僕達星人は痛みを感じないから。まぁ僕達を作っている星にダメージがきたら僕達に痛みは繋がるんだけどね…とりあえず、指を取られても痛みは感じないし、取ったのは理由があるよ」


 あ、そうなのか…いやそうなのかじゃすまされないけど!!

 ここは大人の対応と聞きたいことを…


「そ、そうか…良かった……これって元に戻るのか?」


「勿論戻るから安心してくれ、それじゃあ後はゆっくり結果が出るまで椅子に座って待っててくれ」


「ま、そゆこと~。君の指、見た目と同じで細くて可愛いね~、これ調べてて楽しいやつだぁ…ふふふ…」


 ひぃぃぃぃ…

 今の俺の姿は自分でいうのはちょっとあれだが、可愛いげのあるイケメン…そう思ってはいたが…実際言われると普通に引く…

 すまんな…俺の前世の友達にいた可愛い系男子達よ…お前達の気持ち、分かったよ…


  まぁあとは…指を取られたのには驚いたが、痛みを感じなかったしこれで俺が誰か分かるならいいか…?


 なんか感覚ズレてきてる…


  とりあえずズレた感覚は置いておいて、勧められた椅子に座り、フォルナックスが検査をし終わるまでスコルピウスとカシオペアと雑談でもして待つことにした俺は、久しぶりに椅子に座ったのだった。

新キャラ出たのと新設定ですね。

説明と紹介します。


【チームとエリア分けの春夏秋冬の意味】

察しのいい人は分かると思いますが、春の星座~とか秋の星座~とかですね。

スコルピウスは夏、カシオペアは秋です。


【フォルナックス】

和名炉座から作られた星座の星人。研究の変態。研究施設【4等星】を一人で使っているため、私物をかなり置いて研究施設を自分のものにしている。

ちなみに、炉というのは、火を燃やしたり香を炊いたりするもの。星座図では上にガラス器具を置いた小さな炉の絵が描かれているため、これは研究者枠に入れるしかないと思っていれました。

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