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星達の命の輝きは暗いからこそ輝く  作者: ユキ鬼
【第1神話】誕生と覚醒
4/6

【第2幕】自分が分からないことへの恐怖

前回のあらすじ


_目が覚めると宇宙にいた俺は、本来宇宙では有り得ない話し声を耳にする。

そしてその話し声の主達に話し掛けると1人から怒濤の用に話しかけられて_

 凄い勢いだなこの女…女?


 女?の見た目はふんわりとしたショートカットの髪にM字がついたカチューシャをしていてのようだが、服はパッと見軍服のようだが、よくみると色々違う不思議な服を着ていた。


 とりあえず、かなりの勢いで聞かれた事をなんとか噛み砕き答えようとすると、俺と目の前の奴の間に赤く美しく長い髪をもった、俗にいうイケメンが入ってきて目の前の奴を注意してくれた。


「おい、カシオペア。やめてやれよ困ってるだろ?いくら言葉を話せても、我々は初め自分が誰かは分からない」


「あっ、そうかぁ~ ごめんね?君が言葉を話せたのが気になっちゃって!」


「いや…大丈夫…」


 女?に続きイケメン。二人出てきたが、その二人の素性よりも気になるのは女?の方が言った【星人】とやらが気になる。


 __君も星人?


 君も、ということは女?の方もそのセイジンとやであり、そうなると必然的にイケメンの方もセイジンとやらになる。

 しかし俺はそのセイジンというのを知らないし、そもそも言葉を話せる事に驚かれた。

 少しこいつらから話を聞き出す必要が__と考えていると女?の方から


  「とりあえず君さ、僕達と一緒に【八十八星座】の拠点に来てよ!レーダーに映ったのを見る限り君は多分僕達と同じ【星座の星人】だからさ!」

 と言われ、イケメンからも


「カシオペアの言うことは問題ないだろう。君が【星座の星人】ではなくとも星人なのは間違いない。保護する」

 と言われた。


 俺は「おねがいします…?」

 まぁ断る理由もないからついていくことにした。


 ついていっている間、セイジンの事以外に聞きたい事について考えていた。

 その、他に聞きたい事というのは『()()()()()()()()()()()()()()』事についてだ。

 俺は高校生3年生で、家族は親と妹がいて、友達の数はそこそこで_等の事ははっきりと覚えている。

 しかし自分の名前と顔が()()()()()()()

 思い出そうとすると酷く頭が痛くなる。

 怖い、自分が自分じゃないみたいだ。

 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


 俺は俺じゃない?俺が俺じゃないなら、今いる俺は誰なんだ?

 ていうかそもそも前世なんてただの妄想かもしれない、夢かもしれない。何か過去に悲しいことがあって自己防衛に前世の記憶があると思い込んでるだけかもしれない。

 それならこの人格は嘘の人格?

 嘘の人格なら本当の人格は?何処?何処にある?


 分からない分からない分からない!!!


 分からない事が多すぎる、怖い…怖い…


 体から汗が吹き出す。歯がカチカチと音を鳴らす。顔が青ざめる。

 恐怖に支配された俺は


「大丈夫?酷い汗だよ?」

 心配した女?の方に顔を覗き込まれてハッと意識が戻った。


「大丈夫…大丈夫…全然平気」

 全然平気じゃない、でも見栄を張っておいた。女?に弱味は見せられない。


 しかしそんな見栄も見破り、何に不安感を感じていたか分かったのかイケメンの方が優しく声を掛けてくれた。


「生まれたての星人の典型的な症状だな。安心してくれ、時期に君が誰かは分かる」


「そうか…ありがとう」


 _誰か分かる。

 この一言で大分救われた気がする。分かることの重要性を心に留め、正常な判断力を取り戻した俺は、そういえば聞いていなかった二人の名前を聞いてみることにした。


「なぁ、二人の名前ってなんなんだ?教えてくれよ」


「そういえば教えてなかったね…」


「すまない…」

 申し訳なさそうにあははと笑いながら二人は自己紹介を始めてくれた。


「僕の名前は『カシオペア』!Mの形をしてるカシオペア座の星達から生まれた星人だよっ!よろしくね!」


「私の名前は『スコルピウス』。和名さそり座の星達から生まれた星人だ。あとはスコーピオンやスコーピオと呼ばれる方が好きだ。よろしく頼む」


「あぁ、よろしく」


 女?の方はカシオペア。イケメンの方はスコルピウスか…

 自己紹介でカシオペア座やさそり座から生まれたと言っていたからセイジンというのは星から生まれる者なのか…?

 だとしたらセイジンは星人になるな、1つ理解できた。

 1人で理解を深めていると、カシオペアから1つ言いたいことがあるそうで


「あと君、勘違いしているようだから言っておくとね、私達には性別はないよ?君が生まれたばかりなのに何で性別という概念を知ってるかは分からないけど…」


「えっ、ほんとに?」


 勘違いしていた…可愛らしい見た目といい可愛い声といい女かと思った…それでも断定は出来ないから女?と呼んでいたわけだが…

 1つの理解を深め1つの勘違いを直していると【八十八星座】とやらの拠点についたようだ。


「おつかれっ!ついたよ!」


「ここが私達の拠点だ。ここなら君が誰か分かる!」


 嬉しそうに言ってくる二人を横目に拠点とやらを確認すると


 美しい神殿をモチーフとしているが、近未来感もある壮大な拠点だった。

約束通り3人の設定


【オリオン】(俺、つまり主人公)

この時点ではまだ名前は分かっていないが、あらすじに載っけているので出しちゃいます。

前世の記憶を持って生まれたオリオン座の星人。

前世では天体が好きで、よく天体観測をしていた。

現世では前世の知識と神話のオリオンのような攻撃的な能力を生かして【八十八星座】の前衛として戦う。


【カシオペア】

ヒロイン枠。カシオペヤ座から生まれた星人。

とっても明るい性格の僕っ子。義理の兄がいる。

可愛らしい見た目と声に女かと思うが星人に性別はない。

能力はサポート系に入るため、後衛で味方を回復したりバフを掛けたりしている。


【スコルピウス】(スコーピオン)

真っ赤に燃えるような赤い髪を持つさそり座の星人。【八十八星座】の中のエリートの集まりである【十二星座】の1人。

皆のかっこいい兄のような立場のため、皆によく引っ付かれる。

能力はさそりの心臓、アンタレスを思わせるような炎の力。勿論前衛。

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