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episode:3 数学の大喝地獄

前回のあらすじ!!


春華と蓮が面倒くさい。


体育の教師竹刀持ってた。


以上!!

何とか3階までの下階段を駆け上り、朝のホームルームに間に合った俺たちは、急いで着席する。途中、担任の鬼の様な形相が目に入ったが、まぁ、気にしないでおこう。










——1限目、隣で爆睡してる蓮を無視して、俺は黒板に書かれた数学の数式を板書している。黒板の色を書き終えたところで、蓮がうなされた様に顔をしかめた。暇だったので暇つぶし程度に蓮の夢を覗くことにした。



————念通術(テレパシー)

名前の通り、相手の考えを読み取ることができる力。無論、脳の考えを読み取るので、夢もその例外では無い。基本的に暇なときはこの能力を使って遊んでいる。時々アウトなワードを連発する輩がいるが、まぁ、それも頭の内の出来事なので、目を瞑ることにしよう。



意識を蓮に集中すると、頭の中に、何かしらの映像が流れ始める。



「ゲッダン!揺れる 廻る 振れる 切ない気持ちぃ!

二人で一緒に眠る Winter Land

あなただけ見つめて 私だけ見つめて

明日をォォォー!ちーかーu」



「………」



荒 ぶ っ て た。

夢の中で何歌ってるんだよ…ってか音程外しすぎだろ、オイ。




「蓮、おい、起きろよ!おい!」

ふいに後ろの席からひそひそ声で蓮を起こす声が聞こえた。



蓮の後ろ、つまり俺の斜め後ろを見ると、そこに座っていた後藤が、必死に蓮を起こしていた。



どうやら数学の先生に寝ているところがばれたようだ。何かと声がでかい数学の先生が、自分達の近くで叫ぶだけでも、耐え難い苦痛なのに、更にそれが怒鳴り声に進化するから更に俺たちの苦痛が増す。後藤はそれだけは勘弁言った様子で、蓮を起こそうと悪戦苦闘する。



当の本人は、未だに夢の中でpr◯miseを熱唱してる。相変わらずの音痴だ。念通術(テレパシー)越しでも、これは耐え難い。



「——おい、蓮、寝てるのか?」



とうとう数学の教師、蓮の席に到達。俺たち、まさにピンチ、そう。絶体絶命!!



「おい、おきr——!!」



ふいに、俺の意識から聴力がシャットアウトする。




————静寂(サイレント)

対象の聴力を奪う魔法を自分にかけたのだ。後藤や隣の席の横井さんが顔を苦痛に歪めている。よく見ると顔を真っ青に染めている。まぁ、しばらくこの状態が続きそうだ…。



先生って声デカイですよね………。

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