夜のハプニング
消灯時間まで後5分、アーリアがカリアのお仕置きを受けて帰ってきたようだ、頭を擦り涙目になっている、ゲンコツと部屋に入った時間からみて30分の説教を聞かされたというくらいか。とりあえずベッドに座る様に促し
「お兄ちゃん、ごめんなさい」
「あぁ、もういいよ。アーリアもちゃんと反省してるんだろ?」
アーリアはコクりと頷く
「なら大丈夫だよ。それに、俺も最初はアーリア見たいに善悪がわからず師匠に迷惑かけたし。人の事言える立場じゃないけど、ちゃんと良いこと悪いことの区別付けないといけないよ、わからないなら俺が教えてやるから」
「うん、わかった」
頭を撫でてやるとアーリアはいつもの可愛い笑顔に戻っていた。にしてもカリアの奴、どれだけの力で殴ったんだ?アーリアのたんこぶ結構でかいぞ
「アーリアは先に寝ててくれ、俺は風呂に入ってから寝るから」
風呂場に行こうと立ち上がるとアーリアが手を握ってきた
「どうした?」
「えっと、その・・・」
アーリアは何か覚悟を決めたように顔をあげる
「あ、私、お兄ちゃんとお風呂に入る!」
「・・・え!?」
ちょ、アーリア何言ってるんだ!俺がアーリアとお風呂に一緒に入ったら今まで頑張って妹として見てきたのにそんな事したらアーリアを妹として見れなくなるかもしれないだろ!もし俺のエクスカリバーがアーリアに向けてスターライトスピアを発射したらどうするんだ!
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「はっ!あ、アーリア、俺と一緒に風呂に入るのは危険だ。もし俺がアーリアを傷つける事があったら、俺は―」
アーリアは俺の口に指を当てる
「お兄ちゃん、意味わかんない。ちゃんと教えて」
「本当に聞きたいか?後悔してもしらないぞ」
アーリアは何の躊躇いもなく頷く
俺は、頭の中で繰り広げられた恐ろしい妄想をアーリアに話した
「お、おにゃ、お兄ちゃん!」
アーリアは顔を真っ赤にしてあわて・・・暴れている
「お兄ちゃんが私と私とー!」
アーリアは怒ってるのか恥ずかがっているのか、うーうーと唸って俺の腹をポカポカしてくる
「アーリア、ちょっと待ってくれ」
「にゃにゃ!」
なに、と言いたかったのかテンパってネコみたいになっている。
「アーリアが可愛すぎて鼻血が、」
「え!?お兄ちゃん、大丈夫!?」
◇
私は今、すごく頭がパニックです。お兄ちゃんからエッチな事を聞かされて、今はお兄ちゃんの鼻から出てくる大量の鼻血でパニックです。
「お兄ちゃんの顔が!」
今思えば他にも選択肢があったと思います
ザパーン!!
「うぉぅ!冷たっ!ちょっ、アーリアヤバい死ぬ!」
「大丈夫、お兄ちゃんなら大丈夫!」
お兄ちゃんを冷静にさせて鼻血を止めるために私がとった行動は、お兄ちゃんを水風呂に投げ入れる事でした
「大丈夫、鼻血が止まるまでそこで待ってて!」
「アーリア、お兄ちゃん鼻血よりも先に心臓止まりそうなほど冷たいんですけど!」
この寮では耐寒修行のため、最低1度まで水の温度を下げる事ができるようで、お兄ちゃんはそれに入っている
「あ、鼻血止まった、よかった~」
「あ、あぁ、本当によかったよ」
私はお兄ちゃんの鼻血が止まってほっと胸を撫でおろした
◇
あぁ、死ぬかと思った。これからはアーリアで興奮して鼻血を出さないようにしないとな。
「アーリア、お前の鼻血の止め方がはんぱじゃねぇよ、本当、死ぬかと」
「うぅ、ごめんなさい」
突然下の階から銃声が聞こえた
「お兄ちゃん!下に四人、寮の近くに三人、武器庫の前に二人の武装した盗賊が!」
「わかった、お前はみんなに部屋から出るなと言っておいてくれ!俺は教官達と盗賊と戦いに行く」
アーリアはコクりと頷き俺と部屋を出る、アーリアは同期の兵士に指示を出すと同時に俺は階段を上がってきた銃使いを殴り飛ばし階段を下りてすぐにいた教官達と合流する
「キルディアか、すまない奴等の奇襲に対応できなかった」
「俺も先輩を守るのに精一杯でさ、ちょっと援護お願いできるかな?」
「わかりました、教官達は二階へ、俺はこいつら全員撃退します」
教官達の前に出て構える
「さぁこい!こっからは俺が相手だ!」
ども、これで8?か結構書きましたね~、たくさん書いている人からすればそうでもないかもですが私からすれば結構いきました、まだ訓練兵から抜け出ていませんがそこはどうか許して下さい