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オリハルコンギア  作者: 月影暗奈
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教官の恐怖とバカな兄

「あぁ!クソッ!何で俺はこんなにも怒りの沸点が低いんだよ!」

イライラモードのキルディアが森の中で大木を殴り付け怒りを鎮めている、彼は昔からイライラモードに入ると何か硬い物を殴り付ける癖がある

「あぁぁ!もう!こうなりゃやけだ!」

キルディアは正拳突きの構えに入る

「汝、一筋の光を解き放ち、人の子を導く光よ!悪鬼を穿つ力となりて」

キルディアの詠唱に反応するように彼の右腕が小さな蒼い光を放っている

「我に宿り、御敵を喰らえ!『一筋の流星(スターライトスピア)』!」

拳を大木に打ち付けると大木の幹に亀裂が入る、と同時にキルディアの拳から放たれた光が大木を消し飛ばした

「ふぅ、すっきりした~♪」

キルディアは腕を回し、笑顔を見せる

「さてと、アーリア達の所に戻るか」

キルディアは森の中を歩いてゆく

一方そのころ訓練兵達は野外訓練所にて訓練を行っていた

「カリア、リリィ、ちゃんと訓練しないと教官に怒られるよ?」

「ねぇアーちゃん、リリィがチキンすぎて訓練にならない場合はどうすればいいんだ?」

リリィの方を見るとリリィは目に涙を浮かべ座り込んでいた

「うぅ、カリアとこの訓練したくない、カリア手加減してくれないもん、ばか、ドS、鬼、あほ、鬼畜、レズ、ビッチ、変態、ロリコン、ショタコン、魔物、犯罪者、アバズレ、露出狂、カリカリカリア、借りパク女、覗き魔、痴漢、歩く無法地帯、奴隷商人、強盗、バカばっかのカリカリカリア、墓荒らし、汚職事件常習犯、クリボッチ、遊び人、キャバ嬢、誕ボッチ、ハゲ、カバ、牛、性欲処理装置、風俗嬢、性奴隷、カリアなんか大ッ嫌い!」

あらら、リリィが珍しく超絶ご機嫌斜め、よくこんなに悪口出てきたね、凄いよ、カリアはそこそこダメージ受けてるし

「まぁ、カリアも反省しるって言うかダメージ受けてるから許してあげよ?これ以上やると今度はカリアが危ないからもう許してあげよ?ね?」

リリィって怒ると言葉で傷つけてくるって言うか、ただ思い付く悪口を言ってくるタイプなんだ、と思い苦笑いしながら私はカリアをフォローしている

「お前ら、何をしている?」

突然後ろからの威圧的な声に私たち三人、特にリリィはガクガク震えている

「き、教官な、何か私たちに、御用ですか?」

あぁ、これマジだ、マジで怒ってるよ、ただでさえ恐い教官の顔が更に恐くなっちゃったよ、リリィ今にも泣きそうだし、カリアは教官と目を合わせないし、私たち三人に均等に怒気を纏った視線をぶつけてくるし、正直恐い

「お前達に2つの選択肢を与えよう、このまま何もせず後に教育を施されるか、今から訓練に戻り、他の訓練兵達が飯を食い終わるまで訓練に励むか、さぁ、選べ」

「「訓練に戻ります!!」」

後は返事を返して無いリリィだけだが、私とカリアが即答したため、リリィに教官の威圧が集中して完全に泣いてしまっている

「リリィ・ディスペル、貴様はどうする?」

教官は威圧を少し緩めている、リリィが恐怖で何も言葉に出来ない事に気を使ったのだろうか

「あ、私、は、くん、れんに、もど、り、ましゅ、から、ゆる、し、て、くら、しゃい」

リリィは泣きながらも頑張って声を振り絞る

「よし、なら訓練に励め、もう一度言うぞ、飯は他の訓練兵が食い終わってからだ」

リリィはコクコクと頷き、私とカリアも敬礼で答える

「アーリア・フィレイス、キルディアが今どこか探れるか?次の講義で奴が必要だ」

教官が話終えたと同時に教官の背後の森の奥から一筋の光が空へと駆け昇って行った

「たぶん、あれですね、お兄ちゃん前にあんな事してましたから」

「そうか、私はキルディア迎えに行く、お前達はそれまでトレーニングを続けていろ」

時間と距離的問題で教官は走って森の奥に消えていく

「う、うぅ、グスン、あぅ~、ヒック、うぅ」

教官が見えなくなってすぐリリィがまた泣き出してしまった

「よしよし、もう大丈夫だよ、教官はもう怒ってないから、大丈夫、ね?」

カリアがリリィを包み込む様に抱きしめ、優しく頭を撫でて慰めてあげている

「ふふっ、カリアって結構優しいんだね、楽したいからネクストになるって言ってたのは聞き間違いだったのかな?」

「う、うるさい!私の下に妹がいてリリィが妹とよく似てるから癖でこうなっただけだ!」

カリアは顔を赤くして、リリィをさっきよりも強く抱きしめている

「はぅっ、カリア恥ずかしいから、もう大丈夫だから」

「あ、ごめん、もう大丈夫か?リリィ」

リリィはコクリと頷き笑顔を見せる、本当にもう大丈夫みたいだ

「え~、と、そろそろトレーニング始めてもいいかな?」

突然の声にリリィとカリアは同時に私の後ろに視線を集中させる、すると若い男が笑顔で立っていた

「すみません、お待たせしました、ガティス教官」

もちろん私はすでに知っていたので笑顔で答える、後の二人は驚きと恥ずかしさで固まっていた

「あぁ、大丈夫、君たちの百合×2な関係は他言しないから、さぁ、トレーニング始めようか、大丈夫、僕は先輩ほど厳しくないからさ」

教官の合図で私達はトレーニングを始める

また友達を除いて誰も見てないのに投稿しました。見ている人いたら謝ります、ギャグ入れたいけど中々ギャグが入りそうな隙間が無いのでギャグ待ちの人(見ている人いないだろうけど)はもう少し待っててください

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