任務成功?
「新入り、お前達二人は実戦経験があるのか?」
上級訓練兵のリーダーが俺達に問いかける
「アーリアは一度、俺は何度かあります、内容は、あまり言いたくありません」
俺の言葉で何かを悟ったかはわからないが少し気まずい顔になり
「そうか、それなら無理には聞かないが、実戦経験があるならそれでいい」
「ありがとうございます」
教官から合図が出され、俺達は一斉に門の外に出る、周りに魔物の気配がない事を確認、アーリアも安全と判断したようだ
「よし、キルディア、教官に合図を送れ」
指示を受けた俺は、門の中にいる教官に確認完了の合図を送る
「教官達に襲いかかる魔物を最優先に、周辺の魔物を討伐する、俺達上級訓練兵は周辺の魔物の討伐を行う、お前達二人は教官達の所で任務を果たせ」
「はい!」
「はぁ~い♪」
教官達が門から出てきた、俺達の任務開始だ
◇
「先輩達すごいね~、私もお兄ちゃんもお仕事少なくて暇だよ~」
任務が始まって10分位経った、と思う、お兄ちゃんは真面目に魔物を倒してるけど私は同期の友達と話していた
「うん、そうだね、私は、魔物は出来れば、その、あまり見たくないな」
私達はさっき先輩達が取りこぼした魔物に遭遇した後で、私でも倒す事が出来たから本当にここは弱い魔物しかいないみたいだね
「うんわかるよ、魔物って気持ち悪いやつ多いからね~、私も嫌い」
「じゃあさ、アーちゃんはどうしてネクストになりたいの?」
そういえば、私がネクストになろうとした理由ってお兄ちゃんと一緒に居たかっただけだからあまり理由になってないよね
「えっとね、私はお兄ちゃんがいないとダメだし、お兄ちゃんも私がいないとダメだから一緒にネクスト目指そうってなったの」
「そうなんだね、私は弱い自分を強くしたいって思ってネクストを目指しているの」
「確かに、リリィすごく気弱だもんね~、私は生活に困らないからかな」
私達がそんな話をしている間にみんな森を抜けていた
「お前達はここで待っていろ!私は護衛の訓練兵達を呼んでくる!それまでは各自休憩を取れ!」
そう言い残して教官は森の中に入って行った
「はぁ~、疲れた~」
「ふふっ、カリアったらそんなカッコじゃ魔物が出た時にすぐ動けないよ?」
確かにここは森の入り口のすぐ近くだし、魔物の声も聞こえる
「うん、早くここを離れた方がいいよ、二分後に魔物の群れが近くを通るし、あの数は私じゃ全員相手に出来ない、見つからないように距離をとらなきゃ、ん、どうしたの?二人とも」
カリアとリリィはポカンと口を開けて私を見ていた
「えっと、アーちゃん、どうしてそんな事わかるの?」
あっ、そっかまだみんなには伝えられて無いんだ
「私さ、ゴッドアイって言って、眼に生まれつきオリハルコンが入ってるの、それでいろいろ見えちゃうんだ」
「えっ、アーリアちゃんは神の子なの?」
神の子って確かオリハルコンを神聖な物質として崇めているイルーナ地方でゴッドアイを持つ人の呼び名だよね
「うんそうだよ、でもちょっとびっくりしたな~、リリィってイルーナ出身なんだね」
「うん、でもまずはここから離れないと、行こ?」
リリィはカリアの背中を押して森から離れる
「私、何が何だかわからないよ」
お兄ちゃん達遅いけど大丈夫かな?予知の限界の30分後にも帰ってこない、何かあったのかな?
三話です、そろそろギャグ的要素入れたいです