公募小説の悩み
まず『書きたいこと』『訴えたいこと』があって、執筆する。
そして、それを発表する場を求めて、内容に見合う公募を探して送る。
それが出版社の目に留まり、プロとしてデビューする。
さらには次作を待ち焦がれてもらえる売れっ子小説家になる。
これが小説家を目指すものとしての理想の形ではないだろうか。(私だけかな?)
しかし現実は、そう甘くはない。
自分が書きたいものとお題がバッチリ合っていればよいが、
そうでない時は、無理やりにでもお題に合わせるように書く
書きたいこと云々よりも、まずは受賞をしたいからだ。
受賞が最優先課題になると、今度は受賞しやすい作品を意図的に書いてしまう
例えば『虎の穴』
これは(読後感の良いもの)が選ばれやすいと聞く。
すると当初考えた自分のストーリーがアンハッピーエンドであるならば、受賞しやすいようにハッピーエンドに書き換えてしまう。
(ま、それでも落選続きですが(笑))
これは小説家としては本末転倒になるのかもしれないが
売文屋としては正解になる。
顧客の求めるものを書く。自分の味付けにして。
自分の書きたいことが、時代の求めとピッタリ合う。
それは執筆者としては最高に嬉しいことだろうなと思う。
何はともあれ、まずは受賞。
そこから道を拓きたい。