すべての始まりの場所
お天道様が傾いて歓楽街が賑わう時間
かなりきわどい衣装を着て男達を惑わすバニー
酔っ払い達の喧騒
その中唯一落ち着いた雰囲気の店
そうここが俺の行きつけのBAR、エクスタシー
カラン、カラン。
扉を開くと小気味好いベルの音がなり
マスターに来客を告げる。
「いらっしゃい。」
スキンヘッドで髭をはやし無口のマスターは
それだけ言うとまたコップ磨きに精をだす。
いつもの席に着きマスターには一言言うだけだ。
「いつもの」
トクトクトクトク…
コップに何かを継ぐ音がする
トン。
俺の前に置かれたそれに口をつける
ああ…この時自分が生きていると実感できる
毎日の様に飲んでいるが飽きはこない。
口の中にすっと広がる甘み
頭がクリーンになる
そうこの白い飲み物は
「牛「帰れよーもう家に帰れよー」だ。」
すまない。少しマスターがうるさいな。
そうこの飲み物は
「牛「ここはガキが来るところじゃないの!大人がお酒を
嗜むところなの!」だ。」
「あのさ…マスター。静かにしてくんない?」
「なんで俺がおかしなこと言ってるみたいな顔してんの!?
牛乳ものんだだろ?もうかえれよ!?」
「…」
何も言えない…
「第一になにお前勝手に冒険者ギルドで
本拠地俺の店の住所かいてんの!?
俺絶対に認めないし第一に許可おれにとれよ!?
認めねえけど!」
「…」
「 また来る…」
何かを背後で言う声がしたが気のせいだろう…
俺は帰路へといそいだ…