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炎中の王女  作者: へたれ
8/29

8.焦る父を温かい目で見守る中流貴族(ニート)な僕

物語書くって難しい!!

多分矛盾&新しい筋を思いついたら改稿すると思います。

ごめんなさーい。

 わいわいがやがや・・・。

廷臣たちの騒ぎは大きくなるばかりだ。

場を収めようと女王は声を張り上げる。

 

「静かにしないか。そのようなこと言われなくともわかる。嘉那の者共が異民族であること位。

だがあらゆる策を考えねばならないだろう?」

しかしそれに対して口を開いたのは意外にもシージェ様。

「異民族を引き込むことには反対でございます。彼らは異民族です。信じる神が違います。

そして・・・彼らは我々のような文化を持ち合わせていない野蛮人です。」

「シージェ、貴方はそのように人を区別し差別するような人間だったか?彼らは人種が違うだけだ。

確かに始めは説得するのが難しいかもしれない。しかし協力してくれるかもしれないだろう。

あらゆる可能性を考えるべきだ。貴方は本心からそのようなことを言っているの?」

「・・・本心ですよ。その策には賛成できかねます。」

その言葉に廷臣たちが賛同し始める。

「そうですよ。女王。奴らは異民族。引き込むなんてありえません。」

「国の根幹に関わります。」

「我が国の信仰を揺るがす一大事です。」

女王はその様子を口惜しそうに眺める。

シージェ様がさらにたたみかける。

「東紅国との戦争で兵士たちのモチベーションになっているのは宗教の違いです。

なのに、同じく異民族である嘉那を引き込んでも良いものでしょうか。」

女王は激した。

「其方たちは宗教、人種の違いに固執しているが我が国が直面している問題を考えたことがあるか。

我々は東紅国とテベル王国両国を相手取らなくてはならないのだ。正に我が国の危機だ!体面、プライドに

固執している暇などない。だったら他に良い案を言いなさい。」

「女王が即位する際協力を仰いだイスファン王に協力を仰いでは?」

「お前はイスファンへの借りを増やしたいのかシージェ。あの王は気の良い御方だが国益のために我が国

を利用するかもしれない。現に王太子となる者の妃にイスファンの姫を、という申し入れがある。

それは私が借りを作ったせいだ。そのようなことを続けていては我が国はイスファンの属国だ。

属国に成り下がれば我が国の権威は何処へ行くのだ。傀儡に成り下がれば滅ぼされる可能性もあるのだぞ。

今は滅ぼされなくとも。」

「しかし、女王。兵の数で押せば武器の問題はなんとかなります。武器の問題は後後考えるとしましょう。

同じ神を信じる国同士イスファンも東紅国の台頭を好ましく思ってはいません。我らが主神ヴァルシュラ神を引き合いに出して協力を求めましょう。共にヴァルシュラ神の共同体を守りましょうと。神聖かつ崇高な名目でなら我々に無体な真似はできないはず。」

「甘いと思うぞ。シージェ。それに武器の問題を無視しては根本的な解決にならない。

私は出来るならば大陸一の製鉄技術を誇る嘉那を是非懐柔したいのだ。」

「女王!貴方は様々な可能性を考慮するとおっしゃった。」

「そうだが、その案に心が傾いたのだ。」


二人は向かい合ってにらみ合う。

数段下の廷臣たちは完全に置いていかれている。

・・・勿論、僕たちも。


この夫婦何者ですか?もう僕たち親子はポカーン(゜д゜)ですよ。

父も軽い提案がこんなに大発展するとは思わなかった様だ。さっきから汗ばっかり拭ってるんだよね。

・・・この父も僕とにて肝が小さいというか、・・・いや僕が父に似ているのか。アハハ、やっぱり親子って

似るもんだよねぇ・・・。父はこんな提案したことを少し後悔し始めてるんじゃないだろうか?

もし、この案が通ったとしてこの後上流御貴族様の視線はもっと厳しくなるだろうし、

嘉那を懐柔していくかも父の肩にかかって来る問題だろうから。

父は日々を穏やかにリッチに暮らしたいと願う人だから、政治的とばっちりを受けたいとは思っていなかったろう。伯爵位を買い取ったのだって、「政治に参加したいデース!!」という熱い思いからではなく、

兎に角ステータスが欲しかっただけ・・・というか。まぁ・・・ホントにそれだけの話。

名目だけの領地から収益だけを得、本業である商売に勤しんできた父。

ところがどっこい女王から引き抜かれてしまった・・・。

これが、出世のチャンスであると理解すると共に平凡な日々の終わりだと父は悟った。

・・・そして思うのだ。


あーあ。伯爵位なんてもらうんじゃなかった、と。


商人は基本的に政治に参加しない。まぁ・・・財力で貴族を動かすことが出来たから間接的には関わってきたかもしれない。しかし、本格的に政治に参加する商人は父が初めてかもしれない。

父同様爵位を買う商人は結構いる。しかし、男爵、子爵止まりで政治の中枢に登極するなどということはまずなかった。


兎に角・・・父は極度の緊張状態にある。


まぁ・・・息子が日頃の趣味である妙な詩を披露するというだけでも心臓の縮む思いをしていた父だからね。

妙な・・・とは自覚しているのかって?いえいえ、父が嫌がらせのように付けるんですよ。まるで冠詞のようですよ。ほら、皆さんの世界の某言語であるでしょ?aとかtheとか物に必ずつけなきゃいけないやつ・・・。あれの扱い。

かわいそうな父さん。帰ったら肩揉みしてやろうかな・・・久々に。



夫婦はバチバチと火花を散らせ続ける。廷臣たちは成り行きをただ見守るのみ・・・。



その時…。


__ギィィィ



ひしゃげた音をたてて広間の扉が開いた。

背の低い老人が女王の前に進み出る。


「神官長・・・。」

女王は顔を歪めた。





母がネットオークションするそうで、ここいらで一旦終了!

駄文にお付き合いいただいてありがとうございます。

もしかしたら改稿するかもしれません。

一話改稿しました。

興味あったらご覧くださいまし。

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