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炎中の王女  作者: へたれ
7/29

7.悪質な悪口にさらされる(´;ω;`)中流貴族(ニート)な僕

まだまだ寒いですね・・・。

パソコンの前で飲むココアはサイコーです(*^^)v



__赤ら顔は奮闘する。赤い顔をさらに赤くして。


「・・・我々が何かを恐れるなど滅相もないことでございます。ただ・・・臣めは心配なのでございます。

この泥臭く下賤な商人どもが無礼を働かないかと。」

チラリッと蔑む視線を僕たちに寄越すのを忘れない。

ど、泥臭くげ、下賤・・・??あの赤ら顔め・・・人が黙っていれば好き放題いいやがって。

・・・

・・・

・・・

気にしてませんよ??ぜーんぜん。あんな低俗な人間の言うことなんて全っぜん気にしてませんから。

・・・

・・・

・・・ポキリッ

・・・

いえいえ。心なんて折れてませんから。

・・・ボキボキボキッ

だからぁ、折れてないっつーの。

・・・

・・・

・・・ゴキバリゴリボキボキポキポキグゴゲバリバリボキポキ


うえーん。赤ら顔めぇ。許さないっ。人が頑張って去勢張ってるのをいいことに。

・・・気にしてないなんて嘘です。超傷つくんですけど。

本当は僕、今までの陰口だって結構こたえてたんだ。今のマックス傷ついたけど。

・・・(´;Д;`)しくしくしく

でも絶対平気そうにしてみせるぞ!!あんな奴の挑発に乗るだなんて癪だからね。

普段通り、平常心。平常心、平常心・・・。


「そうです、女王。我々はただあなた様のことを心配申し上げているだけです。」

「泥臭く下賤で野蛮な商人ですよ?」

・・・お前らわざと言ってます?

「我々がいれば女王も安心して謁見できるかと。」

「我々は女王をサポートしたいのです。」

赤ら顔に追従する臣下たちはギャアギャア女王を抑えようと必死だ。

・・・ねぇ、そんなに僕たちのこと嫌いなの?まぁ・・・そりゃ嫌いだろうな。


・・・だけどここまで言うかな、普通。

一介のただの小僧の詩作の披露でそこまで揉めます普通?

・・・

・・・

・・・





__えっ・・・もしかして僕の詩に皆さん期待してる??

__この赤ら顔のおっさんは僕の素晴らしい詩を聴きたい??


プププッ・・・、そしたらこの赤ら顔、相当のツンデレですねぇ。

そう思うでしょ、皆さん。思わず笑いそうになった。

一人でニヤニヤするなんてキモい。だけど中々表情を引っ込められない。

あー。変な想像しちゃったよ。

気づいたらシージェ様がこっちを見ている。




__お前は何をニヤニヤしてるんだ。キモいガキだな。(殺すぞ)




ヒィィごめんなさい。僕は慌てて表情を引っ込める。



「貴方達の忠誠心は有り難いけど、私は個人的にリオネルの詩を聴いたり、話したいから彼を呼んだのだ。」

女王は彼らを嗜めるように口調を和らげて言う。


「しかし・・・」

「やはり我々がおそばにいなくては・・・」

「女王、伝統をお守りください。」

「女王、我々はいる義務があるのです・・・」

「女王・・・お聞き届けを・・・」

「女王・・・お願い申し上げます。」

「女王こいつらは卑しいのです。」

「女王!!」

ギャアギャアワァワァ

・・・う・・・うるさいなぁ。大した問題でもないのに。

思わず僕は耳を塞ぎたくなる。


その時・・・、



「くどいぞ!!」



毅然としたよく通る声。彼らの頭を見えない手で押さえつけるかのような・・・。

女王は仮面を脱ぎ捨てるように口調を変化させた。

その落差に驚きのあまり固まる僕。

・・・震えが来る。女王が牙を剥いている。

「そのように、おっしゃることはないでしょう。ただ・・・我々は。」

女王の覇気に恐れを成して若干タジタジになりながら赤ら顔が反駁する。顔が青っぽくなっている気もする。

「何を恐れてそのようなことを言う。ビレンコーフェンクラウゼヴィッツ公爵。其の方は私に何か企みがあるとでも思っているのではないか?だからそのように牽制するのであろう。」

「そ・・・そのようなことはございません。我々はただ心配しているだけです。」赤ら顔は汗を拭う。

「ふふ。企みなどしない。安心致せ。今は何も企んではおらぬ。・・・しかし何か企みがあったとしても

臣下たる其方らは従っていればいいのだ。

それに、先ほどからサン・シーヌ伯を愚弄しているが、それは私が許さない。」

その言葉に苦虫を噛み潰したような表情になる赤ら顔・・・ビレンコーフェンクラウゼヴィッツ公爵。


・・・ざまぁみろ。女王素敵です。ありがとうございます。今度悪口言ったら女王に言いつけてやろうっと。

・・それにしても、ビレンコーフェンクラウゼヴィッツ、とかいかついなぁ。

プクククっとまた笑ってしまいそうになる僕。だって名前が大仰だろう??

赤ら顔だったらピッグ公爵で充分さ。・・・それにしても長い・・・ククク。

舌をかんでしまいそうだね。


「分かりました。しかし、我々の意向も時には汲んでくださるよう。」

「・・・無論だ。私が貴方達を邪険にするわけがないだろう。」

女王はニコニコしながら言うのだが、赤ら顔のビレンコフェ・・・

ピッグ公爵の顔は引き攣り、憎々しげに歪んでいた。



「それで、サン・シーヌ伯爵。東紅国の状況はどうだ?」

父に笑顔のままで問いかける女王。


父は商人だから各国の情報を集めている。

女王にとって父を味方につけたのは心強いことかもしれない。

父は神妙な様子で口を開く。


「先だってのクーデターで東紅国の王に擁立された柳風は有能な王です。しかし、体制の整わない今、早めに叩いておくのが得策かと。しかし、彼らの武具は我々より優れています。我々もそれに負けない武具を用意しなければ・・・。特に剣ですかね。あちらは鉄を用いるそうで。こちらも鉄の剣はありますが、あまり普及していないのと、圧倒的に強度が違うんです。」

「だが・・・今我々は鉄鋼石の産地であるテベル王国と最悪の関係にあるぞ。何か策はないのか。」

「東紅国の支配下で苦しんでいる嘉那に働きかけて武器を作らせ輸入するという手もありますがね。」

それを聞いた重臣達がまたもや騒ぎ出す。

「バカをいえ。嘉那の奴らが協力などするものか。そもそも奴らと私たちとでは信じる神が違う。」

「奴らは確かに圧政下にあるが、民族的には東紅国とそう変わらん。独立の協力をすると持ちかけても協力するかどうか。」

「逆に利用されて、東紅国の罠に嵌ったらどうするつもりなのだ。」


ヒソヒソヒソ・・・。


「これだから商人は・・・。政治のことは分からぬであろう。引っ込んでいろ。」

「そもそも、あのような蛮族の協力を仰ぐなどとは我が国を汚す気か、薄汚い商人・・・。」

「身分も卑しければ、発想も卑しいのう・・・。」


女王が僕らを蔑む発言を禁じたので僕らにしか聞こえないような囁くような声で馬鹿にしてくる。

・・・こいつら本当に嫌な奴らだな。

なんでこんな人間が国の中枢なのか・・・いや、生きているのか。

もう、早く家に帰りたい。一生分の悪口を聞きました。








またまた長い時間がかかってしまった。

書くの超遅い。自分でもうんずぁりするぜー。

以下妄想文


私:「女王って口調変わるよね。貴方達、其の方ら・・・とか。」

女王:「ええ。メリハリをつけようと思って。そっちのほうが威厳が出るでしょ。」

私:「キャラ作り熱心なんですね。二重人格っぽく見える時もあるけど。」

女王:「落差が出ているなら嬉しいわ。」

私:「今も、なんか口調違う・・・。」

女王:「(ΦωΦ)フフフ…可愛いでしょ。これが地なのよ。私ホントは可愛い乙女www。」

私:「その可愛い乙女が、なんで赤ら顔にそんなに睨まれているのよ。」

女王:「そのうちわかるわよん。」

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