第1話 灰色の夜
紅茶が冷めた。
それは、今夜二度目の不愉快。
三度目は——まだ起きていない。
一度目は、壁の隅に貼った白い紙片の端が破れたこと。
『ファルニエ諸国同盟の存続年数』
タイトルだけが記されたその紙片を直そうとして、鋲を抜いた拍子に角が裂けた。
数字はまだ入っていない。
入っていないのに、紙だけが先に傷んだ。
紙には寿命がある。
書かなくても、壁に貼ってあるだけで劣化する。
この紙が読めなくなる頃に、同盟はまだあるだろうか。
そういう計算を、レイはしなかった。
したくなかったから、まだ数字を入れてはいない。
そして二度目が、この紅茶だ。
淹れてから計算に没頭しているうちに、すっかり温度を失っていた。
壁一面に紙片が貼られた部屋だった。
港の到着便予測。
明日の天候。
三国合議の議決予想。
あらゆる出来事に数字がつけられ、それを一人で管理している。
椅子に長く座りすぎたらしい。
背中の筋が固まっている。
少年の体は、まだ夜通しの計算に耐えられるほど出来上がっていなかった。
レイは椅子から身を起こすと、壁の一枚に手をかけた。
「三国合議の議決予想」——否決1.3倍、可決3.5倍。
鋲を抜き、鉛筆でまず「否決1.2倍」と書き直した。
昨夜の入港便の乗客名簿に、北方男爵領の二つの使者名がなかった。
来ていないのではない、来なくなった。
つまり態度が変わった。
0.1の修正。
だがその0.1を拾える人間が、この街にいるかどうか。
……いない。
だから自分がここにいる。
壁の隅に、先ほど鋲を打ち直したあの白い紙片がある。
『ファルニエ諸国同盟の存続年数』
机の上の鉛筆に手が伸びかけて、止まった。
指先が鉛筆の軸に触れたまま、数秒。
やがてレイはその手を引き、隣の紙片に目を戻した。
「旦那、今日の収支出ました」
帳簿を片手に女が一人、奥の部屋に顔を出した。
エルマ。
灰猫商会の帳簿番にして、この店の表向きの経営者。
すれ違った男は大抵振り返る容姿をしているが、その目だけは酒場の灯りの下でも笑わない。
いや、もちろん笑って見せることはできる。
ただしそれは、長い年月をかけて覚えた笑顔だ。
レイが数えた限りではその笑みは三つ。
四つ目があるのかは分からない。
あるとすれば、帳簿番が帳簿の外側に出た瞬間だろう。
エルマはそんな瞬間を持たない人間だ、とレイは思っていた。
レイは壁の数字から目を離さずに言った。
「今日の来客は二十三人。うち新規が四人。紹介経由が三人」
エルマが帳簿を開きかけた手を止めた。
「……旦那、報告する前に言わないでもらえますか」
「聞こえていましたので。仕切りの向こうの足音と、硬貨がカウンターに置かれるまでの間隔で。常連は迷わず賭ける。新規は壁のオッズ表を見てから賭けるので、硬貨が出るまでが長い」
エルマは帳簿の数字を一瞥した。
来客二十三人。
新規四人。
紹介経由三人。
一つも外れていない。
「……それだけの耳があるなら教室で使えば出席率も上がるのでは」
「教室ではこの種の音が聞こえませんので」
エルマは溜め息をつきつつ、改めて帳簿を開いた。
「ではご報告いたします。過去最高です。港の船便予測が盛況で、商人の常連が8人増えました。このペースだと来月には——」
「ありがとうございます……あと、旦那はやめてください」
「店の主を旦那と呼んで何が悪いんですか」
「僕は店主ではありません。オッズメイカーです」
「オッズメイカーの旦那ですね」
「……合っていますが間違っています」
レイ・ラマリンは壁の数字から目を離さず、冷めた紅茶をひと口飲んだ。
まずい。
だが淹れ直す気力はなかった。
エルマとのこのやり取りに気力を持っていかれたせいもある。
自分よりずいぶん年上の女性に旦那と呼ばれ続ける日常を、彼はまだ受け入れられずにいた。
「旦那、聞いてます?」
「聞いています。これまでで過去最高。常連と呼べる太口客が8人も増加。おそらく来月には黒字が安定する。そのうえで旦那は——」
「二回言われても変わりませんよ。変わらないことに関しては十分な統計データが出ているはずですが」
統計の話をすれば、反論しづらくはあった。
彼がエルマに求めたものこそが統計だったからだ。
だからレイは、その視線を店の入口で腕を組んでいた大男へと向ける。
「はぁ……ガルドさん、表の戸締まりをお願いできますか。今夜は早めに」
「了解です、旦那」
ガルド。
この店の用心棒。
エルマから旦那呼びが伝染した加害者の一人だ。
ガルドが鍵をかける音が響く。
レイはその音を聞きながら、一瞬だけ天井に目をやった。
既に店は閉店し、今日も無事に終わった……はずだった。
突然、ガルドの手が鍵にかけたまま止まる。
「旦那」
声が低い。
今度ばかりは呼び方に突っ込む気分ではなかった。
「……何人ですか」
「5人。武装して、正面から来る」
エルマの顔が変わった。
世間話の色が消え、帳簿を持つ手がすっと下がると、目だけが鋭くなった。
裏社会の空気を知る人間の切り替え。
レイは紅茶のカップを置いた。
静かに。
丁寧に。
店内を見回す。
壁のオッズ表。
エルマが整えた棚。
ガルドが先週直したカウンターの脚。
数ヶ月前、ここには何もなかった。
空っぽの路地裏の一室に、行き場のない人間が集まって作った場所だ。
金を稼ぐ場所ではない。戻ってこられる場所だ。
冷めた紅茶を惜しむ気持ちは、もうなかった。
「エルマさん、帳簿を持って奥に」
「言われなくても」
エルマは踵を返し、奥に消える直前に振り返り、ボソリとこぼす。
「旦那、扉の修繕費は連中に請求しますからね」
「……気が早いですね」
「帳簿番ですから」
その言葉が発せられると同時に、表の扉が蹴破られた。
鍵ごと枠が歪み、ガルドが一歩退いて拳を構えた。
冷たい夜風が店の中へ吹き付け、同時に5人の男が店になだれ込んでくる。
その先頭の男は見覚えのある顔をしていた。
「よう、ガキ」
ブルーノ。
先月、南方都市同盟行きの商船に乗せ、追放したはずの男。
「俺たちの縄張りで随分といい商売してるじゃねえか」
右手に短剣。
背後の4人も武装している。
うち1人の指先には淡い光——魔力の残滓が浮かび、それはつまり魔術師が混じっていることを意味していた。
レイは奥の部屋から表に出た。
ブルーノとの間に、カウンターとテーブルが二つ。
距離は約8歩。
「お客様、申し訳ありませんが営業時間は終了しております。ご利用は明日の午前10時以降にお願いできますでしょうか」
「ふざけるな」
ブルーノの額に血管が浮いた。
「ここは元々俺たちの——」
「『元々』ですね」
レイは穏やかに、しかしはっきりと遮る。
「現在は灰猫商会として登記済みです。ですのでブルーノさん、お引き取りいただけませんか……以前の約束を、お忘れでないのならばですが」
ブルーノは答えなかった。
代わりに、その手の中の短剣が飛んだ。
それもレイの顔を狙い、まっすぐに。
首を傾けると同時に頬の横を刃が通り過ぎ、背後の壁に突き刺さる。
テーブルの上のカップが短剣の風圧で倒れ、そのまま残りの紅茶が卓上に広がった。
「ああ……紅茶をこぼされました。これで三度目です」
レイの声から、感情が一つ減った。
同時に天井から影が落ちた。
音はなかった。
風が動いた気配すらなかった。
落ちる直前、少女の手が外套の留め金に一度だけ触れていた。
任務に入る時の癖だ。
留め金の位置を確かめてから、動く。
ブルーノの右隣にいた男が膝から崩れ落ちた時、周囲の誰もがまだ何が起きたか理解していなかった。
ただただ少女がそこに立っていた。
黒い外套。
短い髪。
表情のない顔。
右手に短刀を逆手に持ち、崩れた男の首筋にはすでに峰打ちの痕が刻まれていた。
「——二人目」
彼女が「二人目」と言った時には、もう一人が倒れていた。
背後から忍び寄り、手首を捻って武器を奪い、その柄で側頭部を打っている。
気配の遮断から接触まで、およそ1秒もなかった。
ブルーノの顔が思わず引きつる。
「なっ!?」
「ガルドさん、お願いします」
「了解」
変わらず穏やかなレイの指示を受け、ガルドは言葉とともに踏み込んだ。
拳が空気を裂く。
だが直前、一瞬だけ右手が止まった。
そう、止まってから打った。
殺さないために加減しているのではない。
かつて加減せずに打った日を、体が覚えている。
誰を打ったのかは聞いていない。
聞かないと決めている。
そのまま3人目の男の鳩尾に拳が叩き込まれた。
男は壁際まで吹き飛び、そのまま床の上で身動きさえしなくなる。
これで残りは2人。
ブルーノと、魔術師。
魔術師の男が両手を掲げ、指先の光が膨張する。
途端、レイの視界が、変わった。
空気の中に、文字のようなものが浮かぶ。
いや、文字ではない。
構造だ。
魔力が編み上げる構造式が、色と形を持った図面のように見える。
火属性。
拡散型。
中威力。
発動まで——3秒。
紡がれていく設計図が、まるで壁ごと透けて見えるような感覚だった。
覗いているのではない。
ただ、見えてしまう。
だが見えてしまうということは、相手の意図を、相手自身より先に知るということだ。
この狭い店内で放たれたら、全員が巻き込まれる。
レイは腰の鞘に手をかけた。
本来、肉体労働は趣味じゃない。
それに自身は計算する側であって、計算の中に入る側ではない。
だが今夜はミラの位置が遠い。
ガルドの手が塞がっている。
消去法だった。
帳簿の余白に残った最後の一行が、自分だった。
だからテーブルを蹴って距離を詰める。
鞘鳴りが一つ。
抜いた刃は、光を吸い込むように黒かった。
短剣を構えていた男の一人が、半歩退いた。
この街で見る刃ではない。
刀身の反り方が違う。
鍛え方が違う。
東方の匂いがする鉄——両親の形見だった。
レイの抜刀には型がなかった。
教わったのではなく、見て覚えた抜き方。
鞘の角度と手首の返しだけが、異国の剣技の残り香を留めている。
刀身が弧を描き、魔術師の手首を浅く、だが正確に切り裂く。
その瞬間、魔術師の魔力の集中は途切れ、構造式が崩壊し始める。
火球は形を成す前に霧散し、ただわずかな熱だけが空気を揺らした。
そして同時に、レイは右目を押さえた。
一瞬だけ、視界の右半分がぼやける。
構造式を読んだ後に来る、いつもの霞だ。
長くは続かない。
数秒で戻る。
だがその数秒の間、レイの右目は文字通り使い物にならない。
右手が無意識に右目を押さえていた。
指先がわずかに震えている。
彼は自身でそれに気づき、そっと手を下ろした。
拳を握り、震えを消す。
エルマやミラの前では見せない。
見せるわけにはいかない。
幸い、ブルーノは気づいていなかった。
ミラとガルドの圧力に視線を奪われている。
今のは軽い方だ。
構造式を「読む」だけなら、この程度で済む。
視界が戻った。
レイは何事もなかったかのように口を開く。
「店を燃やされると困りますね」
魔術師が手首を押さえてうずくまると、レイはそのまま刀を下げず、ブルーノに向き直った。
「修繕費用はお客様のご負担となりますが、さてお支払い能力はおありですか」
もはや侵入者はただブルーノだけが残っていた。
右には少女。
左にはガルド。
正面にはレイ。
そしてブルーノの首筋には、いつ動いたのか、少女の短刀の切っ先が触れていた。
「ブルーノさん」
レイは丁寧に、そしてゆっくりと刀を鞘に納めていく。
納めた後、一瞬だけ右手を見た。
刀を握っていた指の形が、まだ残っている。
父の形見を握る時だけ、計算にない何かが指先に宿る。
「改めてお久しぶりです。船旅はいかがでしたか」
「……くっ」
「さて、そろそろ先月の約束を思い出していただけましたでしょうか。二度とメルヴィスに戻らない。あれは冗談ではなかったのですが、もし記憶力に問題がおありだとしたら、この機会に治療をお勧めいたします」
「てめえ……」
「ふむ、では選択肢を差し上げましょう」
レイは指を一本立てた。
「一つ。今すぐメルヴィスを出ること。それも今夜中に……二度目はありません」
二本目。
「二つ。自治管理局に出頭すること。追放条件の違反と器物損壊、武装侵入の罪状がつきますが」
三本目は立てなかった。
代わりに少女の短刀が、首筋にわずかに食い込む。
「三つ目は……そうですね、ミラに決めてもらうとしましょうか」
その言葉とともに、ブルーノの顔から血の気が消えた。
おそらくミラの目を直視してしまったのだろう。
あの目を見た人間は、大抵黙る。
「……出る。出ていく」
「実に賢明なご判断です。くれぐれもお伝えしますが、次はありませんのでご了承ください」
ブルーノは恐怖と怒りが入り混じった表情のまま、仲間を引きずって店から出ていく。
そうして後には、蹴破られた扉の枠が夜風に軋む音だけが残された。
「ふむ、被害は最小限……と考えていいでしょうかね」
帰港便の日程から逆算して、今夜が最短の到着日だった。
だから早めの戸締まりを頼んだ。
だからミラが天井にいた。
読めていて、手は打っていた。
……それでも扉は蹴破られた。
予測と対処は別物だ。
壁のオッズ表は無事だった。
剥がれかけた「三国合議」の紙片が、また少しずれている。
「……エルマさん、終わりましたよ」
その言葉とともに、奥からエルマが出てきた。
片手に帳簿。
もう片方の手に、小さなナイフが握られていた。
彼女の手にした帳簿の間に挟んであったものだ。
「……それは?」
「護身用です。旦那が負けた時のために」
「おや、僕が負ける前提ですか」
「帳簿番は最悪の想定をするものです」
エルマはナイフを帳簿の間に戻し、店内を一瞥した。
散乱したテーブル。
壁に刺さった短剣。
床に広がった紅茶の染み。
その目が一巡して、もう被害額の概算を終えたらしい。
「扉の修理に鍵の交換、そしてテーブルの脚が一本と壁の穴の補修……カップが無事なのは幸いですね」
帳簿を開き、数字を書き込んでいく。
その手はもう震えていない。
「旦那、合計の見積もりは明日出します」
「お願いします……あと旦那は」
「今、それ言います?」
「はぁ……もう結構です」
レイは深い深い溜め息を吐き出す。
一方、そんな二人の会話の合間にも、ミラは自らの短刀を綺麗に拭いている。
布の端を親指と人差し指で摘み、刃の根元から切っ先へ、一方向にだけ布を動かす。
決して往復しない。
一方向に拭き、布を折り返し、新しい面でまた一方向に拭く。
繰り返すように、丁寧に。
刃に血はついていなかった。
それでもミラは拭く。いつもそうだ。
何を拭い取ろうとしているのかは、レイは聞かない。
だが拭き終わった後のミラは、いつもほんの少しだけ肩が下がる。
「ミラ、ありがとうございます」
「……仕事です」
「いえ、仕事以上のことをしてもらいました」
ミラは何も答えなかった。
ただ拭く手が、一瞬だけ止まった。
エルマとガルドはそのまま帰った。
そうして店にはレイとミラだけが残っている。
レイは新しく紅茶を淹れた。
今夜三杯目。
カップを棚から出す時、一瞬だけ手が迷った。
二つ出すか、一つだけにするか。
ミラの分を出しても、彼女は飲まない。
いつもそうだ。
だが「いつもそう」であることと「出さなくていい」ことは同じではない。
結局、一つだけにした。
いつもと同じ判断を、今夜もまた迷ってから下している。
改めて壁の紙片を眺める。
数字の群れ。
確率の海。
視線が、ふいにあの白い紙片に止まった。
「ファルニエ諸国同盟の存続年数」
思わずその紙片に記された文字を読み上げる。
そこにはまだ数字は入れられていない。
もちろん計算は……すでにできている。
ただ書く気になれないだけだ。
書いてしまえば、それが「オッズ」になる。
そして自分の作ったオッズは、大抵その確率通りに物事が進む。
「旦那」
ミラが窓際に立っていた。
いつからそこにいたのか分からない。
「何ですか? あと、あなたまで旦那と呼ぶのは本当に」
「エルマがそう呼べって」
「はぁ、やはりエルマさんですか」
「で、旦那」
「……直りませんね」
「あいつら、また来る?」
「いいえ、ブルーノの類は来ませんよ。あれは片付いた話ですので」
レイは紅茶を啜った。
今度はしっかりと温かい。
それは小さな、ほんの小さな幸いだった。
だからレイは、次に来るものの名前を口にした。
「……ただ」
「ただ?」
「チンピラの次に来るのは、商人です」
レイは立ち上がり、外套を羽織った。
彼が店を出ると、ミラが音もなく続く。
夜のメルヴィス。
今日は星が見えない。
路地裏の灯りがぼんやりと石畳を照らしている。
数歩歩いたところで、壁の貼り紙が目に入った。
真新しくきれいに印刷された紙。
指が貼り紙の端に触れた。
紙質が良い。
繊維の方向が横目で、インクの乗りが均一だ。
路地裏の掲示にしては上等すぎる。
「メルテン商会メルヴィス支店開業のお知らせ。ヴァルトシュタイン公国認可」
今夜の不愉快は紅茶で終わったが、明日の不愉快はこちらから来るらしい。
メルテン商会。
隣国であるヴァルトシュタイン公国有数の大商会。
その規模の商会が、わざわざこのメルヴィスの下町に支店を出す。
開業日を見ると、その日付は来月だった。
立地が悪く開業間もないこの小さな店の前に、わざわざ大商会が店を構える。
「ミラ」
「……何?」
「あの貼り紙はいつからありました?」
「3日前。旦那が気づかなかっただけ」
「……本当に直りませんね、旦那」
「エルマに言って」
レイは貼り紙から目を離さなかった。
金の匂いを嗅ぎつける速さは、チンピラよりも商人の方がはるかに速い。
そしてチンピラは短剣を投げるだけだが、商人は帳簿で人を殺しにかかってくる。
メルテン商会。
去年、南港通りの老舗両替商が潰された。
殴られたのではない。
取引先への保証条件を書き換えられ、仕入れを止められ、最後は違約金の契約で首を絞められた。
拳一つ振るわずに、帳簿の行間だけで店を閉めさせる。
手段を選ばぬ商人は厄介だ。
「……どうやら面倒なのが来そうですね」
ミラは答えなかった。
ただただ半歩後ろで、レイと同じ貼り紙を見つめていた。
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