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まちまちの手遊び  作者: 佐智 こさじ
2024
9/92

どうにか、こうにか

例えば目の前の同僚が大変な応対を

していたり、気が立っていたりすると、

居づらい。というか逃げ出したい。

という気持ちになるのでなんとかしたい。


----------

どうにか、こうにか

----------


人の機嫌は他人に左右されても

誰かに綺麗さっぱり修正できるものでは

ない。


…と知っていても、私はその環境に居る

のがとても苦手だ。

むしろ得意な人を探す方が難しいだろうが。


とはいえ心臓はバクバクして冷や汗は

出るし、いろいろその後の対応や

空気をどう読んでいくかを考えてしまって

苦しい。


あまりに苦しいので、こりゃ知識でどうにか

ならないかと考えて心理学の本を読んだり

メンタルケアの本を読みかじってみたりした。


簡潔にいてしまえば、

・他人はどうにもできない

・自分の感じ取り方を変えるべし

という結論に至った。


そう簡単にいけばこうまで困らない!

と盛大にツッコミたいが、

仕方ないので取り組んでみることに

する。


・他人はどうにもできない

自明の理である。こればっかりは感覚が

身につかなくても、お箸の持ち方のように

身に着けておくべき考え方だ。


他人がどう感じているのか、

どういう背景、経緯もろもろがあるのか。

そういうことは想像力を鍛えて、常に選択肢

を持っていることでしか対応できない。


だからこそ、この考え方があるかないかで

社会での生き方が大きく変わる気がする。


余りに考えすぎると自分も生きづらくなる

から、絶対的に他人を思いやって譲って

おやり、という意味では決してない。


私もそうだが、意外と目でとらえる世界は

指の先ほども狭くって、見えていない身体

の部分があるのだろう、と思うだけで

かなり心が楽になる。

そういう飲まない薬のような考え方は

持っておくに越したことはない。


…とりあえず、これは心がけで身に着けよう。

次。


・自分の感じ取り方を変えるべし」

私には怒っているように感じていても、

他人には普通のテンションだった、

という笑い話みたいなことがある。


ここまでくると自分でも滑稽すぎるな~

と思うけど、ある意味ではそれくらい

感じ取り方が違うとストレスも少ない

ということだ。


正直、うらやましい感性だ。


人慣れの経験がものをいう世界

なのだろうか?

そうすると、どうやって鍛えればいいのか。

今更いろんな世界に飛び込むのも

現実的ではない。


だけど、最近また読書の趣味が復活

してから思うのだ。


これってたぶん、集中している観点が

違うからなのでは?と。


いきなり話が脱線したようだが、

つまり、ふっとどこか違う世界に没頭

すると、周りの音や声が気にならなくなる。

周囲の刺激に疎くなる。

その時間が続けば続くほど、いつの間にか

自分の世界に集中していて、

悩んでいたことを一時忘れている。

…という効果を人工的にもたらせば、

この項目はクリアしたも同じではないか。


私の場合、読書はその世界に没頭して

どんどん読みふけってしまう。

だから読書している間は、感覚が閉じて

いるぶん、読書で楽しんでいる世界以外の

刺激を忘れている。

いつもの悩みへ集中してへとへとでも、

読書をすることでいつの間にか回復して

いることがある。

それを繰り返すと、現実と折り合いがつく気がする。


…だからそれを、こういう苦手な雰囲気の

時に実践してストレスの急激な刺激から

己の身を守りたいのだ…。

とはいえ仕事中に読書も絶対無理だし

なにより仕事とはそういうものだ。


それでも、周囲には人がたくさんいて、

一人ではないということを最近学んだ。

いつだって助けを求めていい。


私は私で、どうにか、こうにか、

気持ちに折り合いをつける練習を

気長にやっていこうと思う。







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