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まちまちの手遊び  作者: 佐智 こさじ
2025
73/101

目から…


今日のエッセイはちょっと痛いかも

しれない。


お気をつけください。


-----------

目から…

-----------


私は生来目玉が大きく見える。


目玉おやじとの見つめあいも全然

できるくらい、くるっとした眼球を

惜しみなく外側にくり出している。


昔から少し自慢ポイントで、他人から

褒められたことが一番多いのだが、

実は遺伝病の一症状だったりする。


もちろん、そんなこと他人に簡単に

しゃべったりしないので、「うらやま

しい」と言われてもお礼を言うに

とどめている。


幸いなことに遺伝すぎて症状が日常に

ほとんど出ない。


現状困っているのは、ちょっぴり

ドライアイになりやすいのと、

疲労で眼球が飛び出てくることくらいだ。


そんな私のお目目であるが、ある日の

仕事中にそれは起こった。


もともと目が大きい分、目に入るゴミも

すさまじく多く、自転車に乗った日には

ゴミキャッチャーと化し、空気中のごみを

ハンティングしてしまうため、目が開けられ

ないこともある。


(危ないので乗る日は特に注意している。)


だから『目に異物が入る』という状況自体、

かなり慣れている。もはや日常茶飯事、

歯磨きレベルである。


なので、この日の目のゴロゴロ感というか

シバシバ感はもはや慣れ親しんだもの…


だと思ったのだけど、なんか違った。


まつ毛にしては…ゴロゴロ感が少ない。


虫にしては…おとなしい。


ちなみに瞬きでコバエを仕留められる。


絶対に他人に言えない特技である。


「なんかおかしい…!いつもと違って

めっちゃ瞬きするし、痛みが消えない!」


私は化粧室に急いだ。大きな鏡で近づいて

自分の目を検分しようと思ったのだ。


さて、じっくり見てみると…


長くて細ーい線が眼球の上を通っている。


よくよく見ると…


髪の毛だ!!!!


それも産毛みたいな細さの髪の毛だ!!!!


ぎゃああああああ、と私は心の中で叫んだ。


髪の毛だったら確実に眼球の裏側に

いってるじゃん!


仕方ないので、手をよく洗って一生懸命

注意を払いながらどうにかこうにか

髪の毛を引っ張る。


眼球を傷つけないように、そうっ…と。


すると、目からするすると髪の毛が

生まれてきた。


なんか痛い。勢いよく引っ張ると眼球を

切りそうなので、あくまでゆっくりと。


取り出したら、どーんと疲れがやってきて、

しくしくとした痛みを覚えつつ、急いで

目薬を差し、仕事に戻った。


怖い、怖いわ髪の毛。











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