表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まちまちの手遊び  作者: 佐智 こさじ
2024
64/101

蓋付きコップと私 2/2


前回からの続き。


私は同僚との無言の攻防に敗北を

喫し、ただのコップから蓋付きコップ

へ進化し、意気揚々と仕事場で使い

始めたが…?!


-----------

蓋付きコップと私 2/2

-----------


私はその日、決めていた。

粉を溶かして飲むタイプの飲料を

飲もう、この蓋付きコップで!と。


粉は以前買っていた余りが発掘でき、

賞味期限も半年以上残っていたので

準備は万端である。


もちろん自分で買ったものなので、

好みはばっちり。


朝から通勤で凍えた身体もあたたまり、

同僚からもほっとした視線を受けた

ので気分は上々である。


油断せずにいくために、もちろん

コップの定位置は横のキャビネ、箱の

中である。


午前中の仕事もコツコツとし、昼休み。

一杯目は早々に呑み終わり、次に何を

飲もうか…?と思案していたところ、

私に悪魔の天啓が下りてきた。


「蓋付きコップだったら、上下に

振ってもこぼれないんじゃない?!」

と。


そう、粉を溶かして飲む系飲料が、

お湯を注いでも一定混ぜないとダマに

なる。マドラーなりでかき混ぜれば

いいのだけど、マドラーを置くためには

また小皿とかティッシュとか考えなければ

ならず、これ以上仕事場で家事を増やし

たくない私にとっては望ましくない。


だから蓋を見ながら思ったのだ。


蓋があるということは、

蓋を押さえていれば中身が出ない

ということではないか?と。


私はこの発見を試さずにはいられなかった。


一旦蓋付きコップを洗い、次の粉を

熱湯に溶かす。


自分の席に戻り、周りの状況を見渡して

被害が出ない環境であることを確認して、


いざ


尋常に


上下に振る!!!!!




…まあ、これを読んでくれるくらい優しい

方々にはすでに想像に難くないだろう。


私は熱湯を指に浴びつつ、せっせと

ティッシュで一生懸命蓋付きコップを

拭き上げなければいけなくなったのだった。


よかったことといえば、

『蓋は蓋でも密閉蓋構造とは違う』

と分かったことと、


書類にもPCにも被害が及ばなかった

ことだ。


後は願わくば、こんな阿呆な行動を

誰にも見られていませんように、と

願うばかりである。だったら自分の席で

やるなよ、と思うが。


というわけで私は蓋付きコップと

ちょっぴりの火傷と、美味しい飲み物

の時間を手に入れたのであった。

めでたし、めでたし?












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ