凍る手先を蕩かすように
冷え性からのしもやけ、あかぎれ
は、私の冬の風物詩。
一年を通して手先が冷たい私は、
刺さるような冷たさの手先をしているので、
昔はよく嫌がられたものだ。
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凍る手先を蕩かすように
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夏でもひんやりとした温度を保つ
私の手先は、もはや超有名観光地並みに
私の特徴・自慢できるところ・特性…
みたいなものである。
これも小さい頃、手先足先がぽっぽ
しているのがとても気にくわなくて、
水道をごうごう流しながら冷やしまくった
弊害である。
その数年後にしもやけとあかぎれで
地獄を見るとは知らずに…。
無知とは本当に恐ろしい。
一旦身体に冷えが備わると、なかなか
温まらないらしく、大人になった今でも
冷え性は治っていない。
岩盤浴に通うとか、そういう努力をしたら
改善できる?らしいと聞いたが、なかなか
現実的じゃない解決策だ。体温一℃に
いったい何円かかるのか…。いややめよう。
この凍る手先はふとした瞬間に他人をびっくり
させてしまって、何度か怒られたことがある。
そりゃあいきなり氷のような温度が
触れたら、驚くよね。
(故意ではない)
冷えは万病のもと、というので、
なんとか早くどうにかしたい!と最近
思い始めた私は、今のところ漢方を
常飲することで対策し始めている。
もちろん医師の判断のもと、他にも
いろんな効果を期待して…だが。
一年続けてみると、なんとなく、じんわり
手先が温かくなってきた気がする。
皮膚が柔らかくなったような気もする。
クリームの滑りも心なしか、良いかな。
温かいって、安心するんだな。
冷たいって、びっくりするんだな。
凍るような手先を一緒に、冷えて固まっていた
私の心の先っぽが、少しずつ蕩けてきたんだろう。
「寒いの?大丈夫?」
「こっちの方が温かいよ」
と声をかけてくれる友だちが周りにいてくれて
いたことに気づいた。
じんわり、ほんわり、私の手先に生まれた
熱が、いつか誰かの心の冷たいところを
溶かすお手伝いができるといいな、と思いながら、
今日もうんうんと文章を絞り出してみる。
…うん、先は…長いからね…。




