手のひらに、図書館
図書館って、スマホの中にもあるのか。
なんていい時代だ!
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手のひらに、図書館
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素人のこんな偏狭な地の文章まで
ご賞味いただいている方にとっては
特に驚きもないかもしれない。
最近、電子図書館なるものが
各地で普及しているらしい。
なんていい時代なんだ!
…と自分がこのセリフを言う
日が来るなんて。
人生わからないものだなあ。
電子図書館とは、少し説明するなら
登録するだけで電子書籍が一定期間
だけ無料で読める、本当に紙の本が
電子の本に変わっただけのものだ。
そこまで感動するようなものか?
と思われるかもしれない。
だけど!きっと社会人の経験がある方
なら、分かってくれると思う。
あえて説明するとしたら…
ここで【図書館に通う】
という行為を分解してみるのが
いいかもしれない。
①図書館に行きたいと思う。
↓
②図書館に行く準備をする。
↓
③図書館に行く。
↓
④図書館で本を選ぶ。
↓
⑤図書館で本を借りる。
↓
⑥本を読む。
↓
⑦図書館に本を返す期間を考える。
↓
⑧本をとにかく読む。
↓
⑨図書館に本を返しに行こうと思う。
↓
(②から繰り返す)
…これが社会人でできるわけがない!
そもそも開館時間に行けない!
返すまでに読み終わらない!
返しに行くことができない!
きっと同じ理由で図書館に
行きにくいという理由の人は
多いのではないか。
少し話は脱線するが、まだ都心に
済んでいた頃はよかったのだ。
図書館が21時まで開いている
のも珍しくない。
少し平日にガッツを持っていけば、
なんとか借りて返す、くらいの行動
はできる。
だけど日本のほとんど身近な地域の
図書館は、よくて18時までくらい
だろう。
だから、今はもう、図書館に通う
のは厳しいと思っていた。
その悲しみの暗雲に一条の光を差し入れて
くれたのが電子図書館だ。
登録も簡単で、Wi-Fi環境さえ整えば
後はもう、スマホをタップするだけだ。
唯一の欠点と言えば、やっぱり紙と
違って読み終わるまでの目算がつけ
られないところくらい?
調子に乗ってついつい止まらなく
なって、次の日はまあ酷い顔になる。
それでも、電子図書館が今の
私にたくさんの癒しをくれている。
手のひらに、図書館。
夢のような生活の毎日を
私は今、生きている。