私を…てって
ずばり、私を『綺麗にし』てって!
という切実な願いを胸に、今日も
ドラストのコスメコーナーで値段を
猫背凝視しているのです。
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私を…てって
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もともとすっぴんで仕事に行っていた
私が、コスメをやっとこさ気にしだした
のは、社会人になって数年後である。
というのも、今までの仕事はメイクをした
片っ端から汗で流れていってしまうため、
毎日お前は舞台に出るのか?ばりの装備を
するのが面倒だったからである。
私の顔面汗腺はとても優秀すぎるのである。
だがさすがに加齢に伴い、ノーメイクで
社会に挑むことは礼を失するのでは?と
いう一般常識が、ようやく芽生えたので、
それをなんとかメイク道具で成長させて
いきたいと思うようになった。
今は動画サイトでいくらでもメイク方法が
調べられるので、なりたい顔を探すのも
ちょっと楽しい。もちろん現実に涙を流す
のもセットだけど。
ネットの情報を吟味しながら、これまで
なんとか蓄えてきた雑草的知識を手に、
いざドラストコスメコーナーダンジョン
に赴き…すぐに屈服するのである。
やっぱり量が多すぎる…。
理想は安くて発色の良い、肌に優しい
もの。メイク落としは洗顔料程度で
落ちるもので、特に口紅は気を遣う。
マスクをする生活がもともと長かった
のもあり、コロナが日常生活と隣り合わせ
になってからも、外せない。
なので、口紅の色移りが一番気になる
のだ。
あとは、目のクマが隠れるファンデーション
かコンシーラーで、会うものが見つかると
良いんだけど…。
どうも肌の乾燥も相まって、塗りムラが
できてしまい、うまくいかないのだ。
顔面の余白で一番面積の広い部分に使う
からこそ、ここはやはり、デパコス様を
降臨させるべきか…。
伸びがよくでカバー力があって、毛穴も
消してくれるような…そんな理想が…。
あ。
あった。
今の私の願望、そのものがネットの口コミ
に書いてあるではないか!!!!!!!
もはやこんなに贅沢な願い事が、叶えられる
世の中とはな!!!!!!!
やはり世の中、捨てたものではなー
えっ、きゅうせんえ…
消費税合わせて、いちまんえ…
ふむ、やはり身の程を知ろうと思う、
今日この頃である。




