憧憬
漫画で読む恋愛はとても楽しい。
だけどそこで出てくる、『憧れの~』
という枕詞が、作品のヒーローに
よくついていて、私はしばらく意味が
分からなかった。
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憧憬
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それは私にとって『憧れ』という枕詞を
「いつか努力して自分が成りたい姿」
につけるもの、と思い込んでいたからだ。
いくら見た目が良いから、人格が素晴らしい
から…といった意味で使われても、違和感
しかなかった。
言葉の意味の思い込みとは、恐ろしい
ものである。
まあ気づいたところで思考の癖は
抜けないもので、私がやっぱり『憧れ』
るのは、ヒーローじゃなくてヒロイン
なのだ。
特に、自分で考え、道を切り開き、図太く
しなやかに生きていくヒロインがいっとう
好きだ。物語で出会ったあの日から、
私の心の座標になってくれている作品と
人物たちがいる。
今でもその大事な心の小部屋に、
新しく住人を迎えることがある。
…だが、そういう作品はたいていたくさん
の人の心に響いているもので、超大な量
の著作があったりするのだ。
こうなるとお金の力を持った社会人に
なす術はない。背水の陣だ。
今日も私は幸せの重みを背中に感じながら、
レシートをクシャっと握りつぶした。
とても良い週明け過ぎて、涙が出てくるね。




