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まちまちの手遊び  作者: 佐智 こさじ
2024
4/89

趣味の値段、愛の価値

最近、オタクに刺さるグッズが多すぎる。

それ以上に、財布に鋭く切り込みすぎません?


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趣味の値段、愛の価値

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私が子どものころ見ていた作品に、

令和の今、また出会えるなんて思わなかった。


しかもいわゆる百円ショップで。


ここはまあまあな都会である。


商業施設は駅と直結したビルが建て並んでいる。

あの女神のコーヒーショップも半径百メートル

以内に3つはあるという規模である。


そんな中にすらりと入っている百円ショップ

の中の商品ラインナップに、

なんとあの懐かしの作品のグッズがあるのだ。


はっきりと書くといろいろ難しい大人の

事情も調べなきゃいけなくなるので

まるっと省くが(面倒くさい)、

まあまあマイナーな少女漫画で、私個人

は大好きな作品が、グッズになっていた。


全盛期はお小遣いさえないほど小さい

子どもだったから、グッズといえるものは

何一つ持っていない作品だった。


だから、一瞬時が止まるほど私は嬉しかった。

一人でニコニコしていたから、

きっと周りの人からしてみれば、

見てはいけない大人にしか見えなかっただろう。


嬉しい!嬉しい!嬉しいー!


もちろん迷わず速攻で購入して、今でも

大事に使っているが、調べてみると

昔なかったあの頃の作品…という系統の

グッズは、意外と今、売り出していることが

分かった。


商品化されることはとても!嬉しい!

素敵な作品だ。

もっと好きな人が増えてほしい。

あの作品を知らないなんて、もったいない!

と私は叫びたい。


だけど同時に、

「え、高くない?」とその値段に狼狽する。


大人は大人に厳しい愛の鞭をふるい、

その強度を確かめているのか?

と思うほど高い。

いいお値段すぎる。


子どもだったらできなかった。

大人だからできるんだ。


とかなんとかつぶやいたりして、

今日も私はぽちっと購入ボタンを

タップする。


これは趣味の値段。

私が示す愛の価値。

…だから多少、高くたっていいのだ!












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