とにかく文字を読みたいのだ!
どうにもこうにも頭が回らない。
…そうだ!文字が足りないのだ!
文字を食べなければならない!
本をたくさん読まなければならない!
今すぐに!私に文章を!文字を!
-----------
とにかく文字を読みたいのだ!
-----------
…と冒頭からなんだか危険が雰囲気が
漂っているかもしれないが、たいていの
読書家が定期的に迎える、本読みの症状
の一種だろう。
これは忙しくて本が読めない時、
とにかく時間がなく終われている時、
どうしようもなく疲れている時、
エトセトラエトセトラ…
そういう時に襲ってくる果てしない
衝動である。
一定期間、他人の生み出してくれた文章
に触れないだけで、心の表現が乏しくなる。
感情がつかめなくなる。
言葉がどうにもごもごと詰まるようになる。
そんな時、文章に、いや文字にでも
触れるだけで鬱屈としたこの閉塞感が
消えていくのだ。
しかしこの症状が出る時、すぐに
図書館に行けないことが多い。
本屋に行ったら給料が溶けてなくなり
路頭に迷ってしまう(冗談でなく)。
何より時間も遅くて店も開いてない。
明日も仕事以外に過ごせる時間がない。
だが!文章!文字を読まないと
心が死んでしまう!
…そういう時に役立てるように、
今日もコツコツと駄文をなんとか
エッセイにできるように仕立て上げ、
エピソードを積み重ねるのだ。
いつかどこかで誰かの症状を
軽くすることができるように。
本に出会えるまでの鬱屈とした時間を
少しでも爽やかにできるように。




