ほどほどの難しさ
好きなことは集中してする。
だけど大人になるとその分量
を見極めなければならない。
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『ほどほど』の難しさ
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健康診断で、たばこやお酒について
『ほどほどにしましょう』
と書かれているのをよく見かける。
依存症という言葉も珍しくないくらい、
好きな人はやめることをやめてしまう。
誰だって、だめなことは分かっている
けど、それでもやめられないことがある。
そんな時に一般的にそれとないニュアンス
で『ある程度までね』と伝えるのが、
『ほどほど』という言葉だ。
なんて便利。使いやすい言葉。
だが困ったことに、私はこの言葉が
「守るべき」と言っている具体的な
限度が分からず、時々果てしなく遠い目を
してしまうことがある。
特に好きなことをしている時。
本を読んでいる時。
時間を忘れて楽しんでしまうと
後に恐ろしく響いて体調を害すると
分かっているのに、結局『ほどほど』
が分からずやらかしてしまう。
まあこんな私の人生もなかなかの時間に
なってきたので、今では好きなことを
する前に、この時間が招く最悪の結末を
考え、独り遠い目をするようになった。
この『ほどほど』はやっぱり、自分でしか
掴めない度量なのだろう。
やらねばならないこととの配分を取り、
それでも生活を少しでも楽しくしよう、
人生を楽しもうと過ごす時間を分け、
試行錯誤していく中で身に着けていく
技能なのだろう。
『ほどほど』。たった4文字。
それでもまだ、私はその言葉のもつ
良い分量がつかめない。




