簡単じゃない、量の話
質より量、が私の持論である。
だけど今は量を稼ぐことも息切れ
しそうである。
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簡単じゃない、量の話
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受験勉強の時が特に顕著だった。
例えば『問題集を何周したか?』
これは一番衝撃だった出来事があって、
高校生になりたての時、クラスで一番
成績の良い知人と勉強していたら
ふと問題集を何回やったか、という
話題になった。
当時の私は問題集を周回するなんて
考えも及ばす、この時初めて『周回』
という言葉を知ったのである。
(勉強の仕方を知らない若かりし頃である)
確かテスト一週間前くらいなので、
周りもそれほど切羽詰まっておらず、
本当に軽ーい世間話のようなテンションだった。
その時、その知人はこう答えたのである。
「今まだ4周しかしてない」
…。
…意味が分からない。
私は率直にそう思った。
何で同じ問題をそんなにやる必要があるのか。
考えも及ばなかったからである。
今ではもう、
「人間、一回やったくらいじゃ
頭に入るワケないじゃん!」
と一笑に付すくらいのレベルで納得している。
何事も、結果を出すには量がいるのだと。
それからというもの、私の学生生活は、
少なくとも勉強の面で意識の大革命が
起こったので、本当に知人には感謝だ。
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして
しまい、気まずい空気が流れたこと、
もう十年以上経過しているが、
今でも謝りたいとは思っている。
きっと知人は忘れているだろうけど。
今こうして文章を書いていても、
「こんなエッセイとも読めない
レベルのモノを、生産していいのだろうか…」
と恥ずかしく思っているのが本音である。
しかし、文章力がないから書くのである。
いつかの自分のために、今がんばると
決めたからやるのである。
こればっかりは量が必要だ。
そうして私は今日も自分の文章力の
面白くなさに涙をこらえながら、
キーボードを打ち付けるのである。




