番外編・誤解の星の下で
恋人になった後のお話です。
「……やっぱり怪しい」
最近、クリストフ様の様子が怪しい。
いつも仕事の空き時間には必ず私のところへやって来て、「俺のシルヴィア……」と囁きながら抱きしめてくれていたのに、最近ぱったりと来なくなってしまった。
それどころか、噂によれば、女性と一緒にいるのを何度も目撃されているらしい。しかも毎回違う人と。
クリストフ様にそれとなく聞いてみても話をはぐらかされてしまうし、二人でいるときも、たまに上の空になっていることがあるし、まさかこれって……。
(浮気……!?)
最悪の展開を想像してしまい、私はその場でふらりとよろける。
(えっ、嘘でしょ!? 私たち、付き合ってまだ3週間も経っていないのに!? 結婚の約束もしているのに……!?)
でも、①他の女の影がある、②隠し事をしている、③二人でいても別のことを考えている──。
……ここまで出揃ってしまったら、浮気以外に何があるというのだろうか。
(クリストフ様、あんなに何度も私のことを可愛いだとか好きだとか言ってくれたのに……。もしかして、熱しやすく冷めやすい人だったの……!?)
私の運命の人だと思ったのに、《魔女の目》だなんて大層なものを持ちながら、結局は浮気者の本性を見抜けなかった役立たずの節穴だったのだろうか。
(ううん、でもまだそうと決まった訳じゃない。ちゃんと確かめないと!)
そうだ。思い込みで疑ってしまうのは一番よくない。こういうときこそ冷静に立ち回らなければ。
(まずは聞き込みから開始しよう)
私はクリストフ様に気づかれないように関係者から聞き込みをすべく、ローブを頭からすっぽりと被って離宮を抜け出たのだった。
◇◇◇
〜〜遡ること一週間前〜〜
俺は、この国の王弟であり、魔術師団長でもあるアルフォンス・ラインフェルト殿下に呼び出されて、魔術師団の建物内にある師団長室を訪れていた。
「殿下、俺に話って何ですか?」
「ああ、クリストフ。実はシルヴィアのことなんだが」
「……シルヴィアのこと?」
「そうだ……っておい、彼女を話題に出すだけで殺し屋みたいな目で見るのはやめろ」
アルフォンス殿下が引いたような顔で俺を見た後、軽く咳払いをして本題に戻る。
「……とにかく、シルヴィアのことで提案があってだな。彼女には今まで一人で自由に過ごしてもらっていたが、私を後見人として君と婚約したことで、誰かに狙われる可能性もある」
「シルヴィアが、狙われる……?」
「ああ、政治的な野心を持った連中だとか、私たちに恨みを持っている奴らもいるからな。特に最近は謀反の芽を潰してやったばかりだ。根に持っている者もいるかもしれない」
「なるほど……」
たしかに、あり得ない話ではない。俺やアルフォンス殿下に手出しできなくても彼女ならと考えるクズがいてもおかしくないだろう。
シルヴィアと二人で過ごせる幸せな日々に夢中で、今まで思い至らなかったのが悔やまれる。
そして俺よりも先にシルヴィアの身の危険に気付いた殿下が妬ましくて仕方ない。嫉妬のこもった目で見つめれば、アルフォンス殿下がふいと目を逸らして続けた。
「……そういう訳だから、これからは彼女に危険が及ばないよう、護衛騎士をつけたほうがいいのではないかと思ってな。彼女は私やお前のように攻撃魔法が得意な訳でもないし、万が一何かあっては困るだろう」
「護衛騎士……」
非常に悔しくはあるが、殿下の言っていることはもっともだ。
シルヴィアの安全のことを思えば、専属の護衛騎士をつけるのが一番安心だ。
だが、しかし──。
「……殿下、俺がシルヴィアの護衛をするのはどうでしょう?」
「はぁ? お前が護衛? そんなもんダメに決まってるだろう。国の筆頭魔術師ともあろう奴が、仕事はどうするんだ」
俺の提案は即行で却下された。
「シルヴィアが心配なのは分かるが、王宮騎士団の中から腕利きの騎士を選んでやるから安心しろ」
殿下が俺をなだめるように、そんなことを言う。
だが、シルヴィアの安全の心配ももちろんそうなのだが、俺の一番の心配は別のところにあった。
「えーと、騎士団の精鋭と言えば誰がいたかな? アレックスにパトリックに……たしかレナードも強かったな」
殿下が護衛騎士の有力候補の名前を次々に挙げていく。
その度に胸の奥から何とも言えない不快感が込み上げてくる。
(くそ、全員男じゃないか……!)
しかも全員そこそこ顔の整った若い男だ。そんな奴らを護衛騎士なんかにして常時シルヴィアの側に侍らせるわけにはいかない。みんなシルヴィアの愛らしさに骨抜きにされて手を出そうとするに違いないからだ。
それに、あの可憐で純粋なシルヴィアがそんなことをする訳がないと分かっているし、疑いを抱くだけで万死に値するが、仮に、もし万が一にでもシルヴィアがそいつに心移りでもしてしまったら、俺はその瞬間屍と化し、もう生きてはいけないだろう。
しかし、俺の嫉妬のせいでシルヴィアの安全を疎かにする訳にもいかない。
俺はまだつらつらと他の男どもの名前を出し続ける殿下をひと睨みすると、意を決して言った。
「俺がシルヴィアに相応しい護衛を見つけます────ただし、女性騎士の」
「女性騎士? たしかに騎士団には優秀な女性騎士もいるが……どうしても筋力的な面で男性騎士には敵わないぞ。それでも構わないのか?」
「騎士の実力は筋力だけではありませんし、最悪その辺は魔道具でフォローします。シルヴィアにどこの馬の骨とも知れない男をあてがうよりはマシです」
「馬の骨って……一応皆きちんとした家門出身の実力者なのだが……」
きちんとした貴族の令息だろうが、申し分のない実力を持っていようが、俺のシルヴィアに邪な想いを抱くおそれのある時点で、安心して任せられたものではない。
かといって魔術師団の仕事で多忙な俺がずっとシルヴィアについているのは難しいため、落とし所として女性騎士を護衛につけることに決めたのだった。
「護衛まで男はダメだとか、お前は嫉妬深すぎだろう」
呆れたように殿下が言うが、俺に言わせれば護衛だからこそ男なんてもっての外なのだ。
常に側にいて自分を護る男だなんて、女性が憧れない訳がない。そんなリスクを負うのは危険すぎる。
「嫉妬深くて何が悪いんですか。言っておきますが、俺は殿下にも嫉妬してますから。いくら後見人といえど、馴れ馴れしく彼女に触れないでください。あと、半径2メートル以内に近づかないでください」
「お、おう……」
俺は殿下に言いたいことを伝えると、早速シルヴィアの護衛に適任な女性騎士を探すべく、騎士団の訓練場へと向かったのだった。
◇◇◇
離宮を抜け出した私は、クリストフ様に見つからないよう、こっそりと魔術師団の建物を訪れていた。
どこかにクリストフ様に近い関係者はいないだろうかとキョロキョロ辺りを見回していると、すぐ近くに三馬鹿その一が歩いているのが見えた。
まさにグッドタイミング。彼なら毎日クリストフ様にこき使われているから、何か知っているはずだ。
「その一! ちょっと今いい?」
私が三馬鹿その一の肩に手を置いて声を掛けると、奴はびくりとして振り返った。
「シ、シルヴィア……様」
「突然ごめんね。少し聞きたいことがあるんだけど……」
そう切り出すと、その一はなぜか怯えた様子で返事をした。
「な、なんですか? 手短にお願いします……」
何がそんなに怖いのだろうかと不思議に思いつつも、私はクリストフ様の情報を聞き出すべく声をひそめて尋ねる。
「クリストフ様のことなんだけど、最近、仕事の合間にどこへ行っているか知ってる?」
「クリストフ様のことですか……? 仕事以外のことはよく分かりませんが、何度か騎士団の訓練場だか宿舎だかに行くと仰っていたことがあったような……」
「騎士団の宿舎……?」
まさか浮気相手は騎士団勤めで、宿舎を逢引きの場所にしているとか……?
(いや、でもまだ分からないわ。仕事で何か用があったのかもしれないし)
私が無言で考え込んでいると、その一は酷く焦った様子で周囲を気にし出した。
「あの、もう行ってもいいですか?」
「え、ええ、忙しいところごめんなさい。大丈夫よ。あ、私と話したことはクリストフ様には言わないでね」
聞き込みをしていたことがバレたらまずい。そう思ってお願いしたのだが、その一はぶんぶんと勢いよく首を振った。
「頼まれなくても言いませんよ、そんなこと! あなたと二人きりで話していたことが知られたら、どんな恐ろしい仕打ちが待っているか……」
なんだかよく分からないが、内緒にしてくれるならありがたい。
もう用も済んだし解放してあげるかと思ったのだが、もう一つ聞きたいことがあったのを思い出して、ついでなので聞いてみた。
「そういえば、あなたの名前って何て言うんだっけ?」
「……マルク・フェルセンですけど……」
「そっか! マルクね! 今まで名前を呼んでいなかったけど、これからはちゃんとマルクって呼ぶね」
最近彼らには嫌がらせもされていないし、いつまでも「その一」と呼ぶのも失礼だろうと思ってそう言ったのだが、なぜかマルクは今にも泣き出しそうな顔で「やめてください」と懇願し始めた。
「お願いですから、どうか名前で呼ばないでください! 《その一》のままで構いません」
「えっ、でもさすがにそれは失礼なんじゃ……」
「いえ、《その一》のほうがいいです。親しさの欠片も感じられない最高の呼び名です」
「いやでも……」
「いえいえぜひ、僕の命を助けると思って……」
しばらくそんなやり取りを繰り返しつつ何とか彼を説得して、結局ラストネームの「フェルセン」と呼ぶのを許してもらった。
なぜこんなにも頑なに名前を呼ばせようとしないのか謎だが、魔女に名前を呼ばれると呪い殺されるとでも思っているのかもしれない。そんなことないのに。
「じゃあ次はアルフォンス様のところにでも行ってみようかな」
そうして私はさらなる証言を得るために、師団長室へと向かった。
◇◇◇
「アルフォンス様、お疲れ様です」
ノックをして師団長室に入ると、ちょうどドアの横でケージに入ったハムスターに餌やりをしていたアルフォンス様と目が合った。
「お、シルヴィアか」
「……アルフォンス様のペットですか?」
「ああ、こいつか? 可愛いだろう。アレキサンダーというんだ」
ものすごく強そうな名前だが、アレキサンダーと名付けられたハムスターは丸くてモフモフで、頬袋をパンパンに膨らませていてとても可愛い。
アレキサンダーを手のひらに載せて頭を撫でてやるアルフォンス様も、いつになく穏やかな顔だ。
「とても可愛いですけど、ハムスターなんて飼ってましたっけ?」
「いや、最近飼い始めたんだ。ちょっと、ある人物からのプレッシャーから癒されたくてな……」
アルフォンス様が遠い目をする。やはり、王子で師団長ともなると色々とプレッシャーがあって大変なのかもしれない。
「そういえば、わざわざこんなところまで来て、どうしたんだ?」
「あ、そうでした。実は少々お伺いしたいことがありまして……」
「ああ、なんでも聞いてくれ」
「えっと、クリストフ様のことなんですが」
そう言いながらアルフォンス様のほうへ一歩近づくと、アルフォンス様が一歩後ろに下がった。
「あの、クリストフ様のことで」
また一歩近づくと、一歩下がられる。
「……アルフォンス様?」
「うむ、クリストフのことだろう?」
「いや、そうなんですけど……なんか距離感が遠くないですか?」
「君とは半径2メートルがベストな距離だと思ってね。気にせず話してくれ」
ベストな距離とは何だろうか。
全く意味不明だが、とりあえず話を進めることにしよう。
私は、最近クリストフ様が私のところへやって来る頻度が減ったこと、その代わりに騎士団の宿舎に通っているらしいということを明かした。
すると意外というべきか、案の定というべきか、アルフォンス様は「ああ!」と訳知り顔で大きく頷いた。
どうやら何か知っているらしい。
「アルフォンス様、何かご存知なんですか?」
私が尋ねると、アルフォンス様は思い出し笑いをしながら語り始めた。
「ああ、アレだろう? クリストフもあれだけ忙しいっていうのに、よくやるよな。男の甲斐性ってやつかな?」
「……男の甲斐性?」
「なんか、いろんな女性を試したらしいぞ」
「……いろんな女性を試す?」
「たしか、アリシア・ブラントが一番よかったって言ってたな」
「……アリシア……一番、よかった……」
アルフォンス様の証言を聞いて、私はショックのあまり灰になって飛んでいってしまうかと思った。
(なんてこと……完全に浮気じゃない……!)
これはもう、浮気の疑いではなく、完璧に真っ黒ということで間違いないだろう。
「クリストフ様、信じていたのに……!」
愛しい人からのこっぴどい裏切りにあい、私は怒りに燃えた。
こうなったらすべて白状させ、クリストフ様と浮気相手から慰謝料をがっぽりせしめでもしないと気が済まない。
魔女を怒らせたらどうなるか、思い知らせてやろう。
静かに怒りをたたえる私を見て怯えたのか、アルフォンス様が冷や汗を垂らしながら「……あれ、もしかしてまだ話してなかった……?」とかなんとか言っているが、今はアルフォンス様に構っている暇などない。
私はクリストフ様を問い詰めるべく、適当に挨拶をして部屋を飛び出し、彼を探しに騎士団の建物がある区画へと向かった。
◇◇◇
騎士団の宿舎へと続く一本道にやって来ると、そこには明らかに宿舎へと向かおうとしているクリストフ様の姿があった。
「クリストフ様!」
私が名前を呼ぶと、クリストフ様は驚いたように振り返り、私の姿を見てわずかに目を見開いた。
「シルヴィア! こんなところでどうしたんだ?」
もっと焦った反応をするかと思っていたが、意外と落ち着いている。
どうせ私にはバレないとでも思っているのかもしれない。
私は震える手をぎゅっと握りしめながら、ゆっくりと口を開いた。
「──クリストフ様、私、全部知っているんです」
「うん? 何のことだ?」
「クリストフ様がこうやって騎士団の宿舎に通っていること。そして色々な女性と会っていたことです」
「ああ、それか。ちゃんと決めてから伝えようと思っていたんだが、実は……」
そう言いながら笑顔で近寄ってくるクリストフ様から逃げるようにして後ずさり、私は叫んだ。
「私という恋人がいながら、こんなところで隠れて大勢の女と浮気するなんて、最低です!」
私の怒りの叫びをぶつけられたクリストフ様は、しばらくぽかんと口を開けた後、困惑したように首を傾げて呟いた。
「浮気……? 何のことだ……?」
「しらばっくれても無駄です! 色んな女の人と遊びまくって、アリシア・ブラントっていう人が一番よかったんでしょう!?」
「はあ!? とんでもない誤解だ! 一体誰がそんなことを……!」
「誤魔化さないでください! 全部アルフォンス様から聞きました」
「チッ、あのクソ殿下はまた余計なことを……!」
証言者のアルフォンス様に悪態をつくということは、やっぱり浮気は事実なのだ。
私は涙で潤む目をカッと見開いて、《魔女の目》の力を解放した。
「さあ、クリストフ様、全部白状してください」
◇◇◇
クリストフ様が語った真実は、実に驚くべきものだった。
「ま、まさか、浮気じゃなくて、私の護衛騎士を選ぶためだったなんて……」
なんとクリストフ様は女遊びのためではなく、私の護衛に相応しい女性騎士を探すために自ら騎士団に通い、何人もの女性騎士を見極めて、やっとアリシア・ブラントという逸材を見つけたのだという。
《魔女の目》を使って聞き出したことなので、これが偽りや誤魔化しでないことは明白だ。
(お忙しい中、私のために優秀な騎士を一生懸命探してくださっていたのに、それを浮気だと誤解するなんて……)
最低なのは私だった。
やはりクリストフ様が浮気なんてするはずがなかった。一途で愛に溢れた人だったのだ。
それなのに一方的に疑って無理やり問い詰めるなんて、嫌われてしまってもおかしくない。
「クリストフ様、本当にごめんなさい……。謝っても謝りきれません。こんなに恋人思いな人を疑うなんて私、クリストフ様に顔向けできません。恋人失格です……。もう私のことなんて嫌いになってしまいましたか……?」
自己嫌悪でどん底まで落ち込み、泣きそうになってしまう。
潤んだ瞳で見つめて問えば、クリストフ様はグイと私の体を引き寄せて、優しく抱きしめてくれた。
「そんな訳ないだろう。恋人失格だなんて言わないでくれ。俺にはシルヴィアしかいないのだから」
「クリストフ様……」
「君は何も悪くないから、気にするな。あのクソアルフォンス殿下が紛らわしいことを言ったせいだ。俺が後でシメておく」
そんな風に言った後、クリストフ様は抱きしめていた腕を離し、その綺麗な顔を私に向けて申し訳なさそうに眉を下げた。
「それに、ちゃんと言わなかった俺も悪い。君を不安にさせてすまなかった。許してくれるだろうか?」
イケメンの心細そうな眼差しが、私の胸に突き刺さる。私は光の速さで許した。
……まあ、もともと私が早とちりしすぎたせいなので、許すも許さないもないのだけれど。
「クリストフ様も悪くなんてありませんよ。お互いに、少しだけすれ違ってしまっただけですから。でも、今度からはちゃんと相談してくださいね」
「ありがとう。今後はきちんと相談する」
クリストフ様が神妙な顔でうなずいた。
こくんと首を振る仕草が妙に可愛らしくて、思わずキュンとしてしまう。
「……そういえば、どうして私に内緒にしていたんですか?」
高鳴る胸を抑えようと、何気なくそんなことを尋ねてみると、クリストフ様は薄らと顔を赤らめて告白した。
「シルヴィアが男性騎士のほうがいいと言い出したら、嫌だと思ったんだ。君が他の男に興味を持ってしまったらと思うと耐えられなくて、つい隠してしまった」
「そ、そんなこと、ある訳ないです……」
嫉妬するクリストフ様の愛らしさが、とてつもない凶器となって私の心臓に襲いかかる。
思わず悶え死にそうになるところを必死に堪えた私に、クリストフ様はさらに容赦ない攻撃を放った。
「シルヴィアを護る男は、俺だけでいい」
そう囁いて、クリストフ様は私の額に口づけた。
柔らかくて温かな熱が、額から体中に広がっていく。それはまさに甘い毒のよう。
……この一撃が致命傷となり、私は無事に死亡した──。
その後、私にはアリシア・ブラントが正式に護衛騎士として付けられた。
とても優秀な女性のようで、男性騎士にも引けを取らない実力の持ち主だという。
たしかに、切れ長の鋭い目からは数々の死線をくぐり抜けてきたような、只ならぬオーラを感じる。非常に頼りがいがありそうだ。
そして、アルフォンス様はあの後、クリストフ様にそれはそれは恐ろしいほどにきつくシメられたらしい。
ちなみに先日、一応お騒がせしたことを謝りに師団長室に伺ったら、可愛いハムスターがもう一匹増えていた。
アルフォンス様のメンタルが心配だが、ハムスターたちが癒してくれることを祈っている。
お読みくださってありがとうございました!
番外編、お楽しみいただけましたでしょうか。
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