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ツーブロックがモテる02

 次の日がやってきた。


 髪をとかし制服をオシャレに聞くこなすと、学校に向かい歩く、


 この前まで端っこの席にすわり、存在感すらない陰キャだった僕に沢山の視線が降り注がれる。



 よく、メガネを取ったらイケメンだったなんて流れの小説があるが、僕もそれと同じ。


 素材はパーフェクトだったのだろう。


 女子からは、憧れの視線を向けられ。

 男子からは、嫉妬の眼差しを向けられる。


 これからは、これが僕の日常だからびくついたりはしない。


 軽やかに席を立つと、皆の視線が降り注がれる。


 ああ。

 皆の心の声が良く聞こえる。


『あんな、かっこいい人、うちのクラスに居たっけ?』

『やばい! 

カッコ良すぎる!!』

『なんだ、あのセンスは!

将来、カリスマ美容師をめざして日々鍛錬している俺でさえ勝てねえ……』



 皆の心の声を聞きながら、僕が向かった先は三年三組のマドンナ的存在で有る、玲奈さんの席。


 玲奈さんは、とにかく可愛いくて小さな時から子役なんかしている女の子。


「怜奈さん……」


 名前を呼んで、髪をかきあげる僕を目を点にして見ている玲奈さん。


 流石に小さな時から、芸能界に関わっていたとはいえ、僕ほどのイケメン+オーラを纏った人間を見るのは初めての経験に違いない。


「は……い……?」


 震えてる、震えてる。

 きっと、心の中では舞い上がりながらも僕の存在感にビックリしているに違いない。


「放課後話があるから、屋上で待ってるよ」


 そう言うと、涙目でこちらを見ている玲奈さん。


 こんな事で感動して泣いているようじゃ、僕の彼女としてはどうだろう。

 

 僕の彼女になるって事は、皆に羨ましがられるって事。





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