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自己紹介?
「はぁ、もういいよ、、、で、アンタの名前は?」
「私はリオ。宜しく!」
当初の印象とは違い、幼げな元気なしゃべり方や態度に少し驚く。
、、、まぁこの世界でこれ以上のビックリ要素はないと思う。無いと信じたい。
そもそも俺は驚きが苦手なのだ。うん、、まぁ、、うん。
「あっ、因みに私、アンタの案内役に任命されてるから」
「はぁ!?」
おい、早すぎるだろ。てかなんだよ、お前かよ。
「おいリオ、俺は何も聞いてないんだが?」
「いや、、、それはアンタが悪いでしょ。出会い頭からセクハラとか、、、訴えるよ?」
「さぁよし!うん!行こうかリオ!!」
ヤバい。もう弱みを握られた、、
「,,,っふw」
「おい、笑ったな!? このメンタル木綿豆腐の俺を笑ったな!?」
「まぁいいじゃない。取り敢えず、最初の街、『ウコルグ』に向かうけど、、、
準備はいい?」
明るい笑顔で言う彼女が、後輩のように見えてきた。
「別に良いけど、どうすんの?1レベルだよ?」
ははは。まぁ予想はできますよ。
「モーブ!!」
淡い光が俺らを包み、気づくと見慣れたあの町があった。