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秋の桜子詩集

あまく、あまーくなりたいプチトマト

作者: 秋の桜子

 トマト、トマト、プチトマト。畑でそだったプチトマト


 大きい、小さい、まあるい、割れてる


 赤い、ピンク、きいろい、色んな姿形のプチトマト


 トマト、トマトプチトマト。畑でそだったプチトマト。姿形がみなちがう。


 食卓のぼって、フリルのレタス、いっしょのお皿のプチトマト


 少女が一つ、色んな姿形の、トマトの仲間を眺めつつ


 つまんでお口に放り込む。


 トマト、トマト、プチトマト、畑でそだったプチトマト。姿形がみなちがう。


 少女は外では戦う戦士、まいにち通う草原で、つめたいかぜと、戦う戦士


 かぜはとってもいじわるで、まわりの草花巻き込んで、たいくつしのぎに、少女にいじわる


 ひそひそ、ひそひそ、つめたいきりさく風の刃を少女めがけて集中こうげき、


 少女はひらとマントをひるがえし、かぜが彼女とともに、ちらそうと、している草花まもりつつ、


 少女が、作った、氷の刀で立ち向かう、ひとりがんばる、つよい、つよい、氷の戦士


 トマト、トマト、プチトマト、畑でそだったプチトマト、姿形がみなちがう。


 トマトは少女にファイトをおくる。


 姿形はてんで、バラバラ、中には割れてるプチトマト


 それでも、トマトは同じ味、お口にの中で、はじけるトマト


 あまく、あまーくなあれ、この子の明日、戦う力の助けになるように


 あまーく、あまく、トマトはお口の中で、プチッとはじける。


 トマト、トマト、プチトマト、畑でそだったプチトマト、姿形はみなちがう。


 少女の、しょっぱい思いと重なって、あまーくあまーくなってるプチトマト


 トマトは思う、少女がまわりと少し違うというだけで


 通う草原、まわりの仲間、かぜに手をかす、まわりの仲間、少女の敵になっている。


 トマトは思う、花は姿形、色形、トマトも姿形、色形、いろいろあってもかまわない


 草原じゃ、ひとはみんな同じでなければ、攻撃される、なんでちがうとダメなのか


 トマト、トマト、プチトマト、畑でそだったプチトマト、姿形はみなちがう。


 少女は、しずかに、もひとつ、つまむ、プチトマト


 あまーく、あまーく、はじけるプチトマト、戦士の休息、晩ごはん


 かぜに負けない、力になるよう、お口の中で、あまく、あまーく、なってくプチトマト、


可愛い少女のために、甘くなりたいプチトマト


 トマト、トマト、プチトマト、畑でそだったプチトマト、姿形はみなちがう。












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― 新着の感想 ―
[一言] 1人が「間違う」と、「正論」で裁く人間が現れ、それにつられて叩く奴が次々と。 自然の恵みは、本来は規格外。 甘いトマトをお菓子のように食べる。 農業高校出身の田舎者なので、何か思い出して…
2018/10/24 08:41 退会済み
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