表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

王様は男で女で!!??

王様はやはり王様だった。

いかにもという王冠をかぶり、面を上げよと堂々と言い放つ。その様はまるで英雄。つい、バッと顔を上げてしまった。

あれ?違和感がある。男だよな・・?胸が少しずつ膨らんでいるきがす、る。

間違いない膨らんでいるよな、たぶん。

’スキル 詐称看破’ を獲得しました。

ほう、ちょうどいいっタイミングで獲得したな。では、早速。スキル発動!!

どうやらこれは常時発動型(パッシブ)では無いようだ。ほほう、ほう、ほう、ほう。

やっぱり女性でしたか。それにしても大きな・・・。いやなんでもない。国王陛下にさすがにそれはいけないだろう。

魔法なのだろうか。完全に顔までおじいちゃんである。

「この度は我が国の筆頭魔道士ルーを助けてくださりありがとう。礼を言う。

 それと、どうやらルーと結婚したそうじゃないか。おめでとう。」

フランクな王様だな。スキル越しに見たら面白いことになっていたぞ。

結婚と言うとき顔を真っ赤にしていた。うぶな人なんだな。少しからかってみることにする。


 「お初にお目にかかります。()()()()かわいらしいお顔をされていますね。

  どうして正体をお隠しになるのでしょうか?」

動揺が走った。おそらく国家機密なのだろう。ぽかんとしている者とおろおろしている者の二者しかこの場にいなかった。

 王様はルーに、俺を連れて部屋まで来るように告げて、その場から逃げ出すように去って行った。



失礼します~。部屋に入ると変身を解除した女王様が座っていた。

入ると早々に声が飛んできた。

「あなた、どうして私の正体が分かったの?」

スキルのことを言ってもいいのだろうか?ごまかして後で判明したら面倒だな。

「スキルで見破りましたよ。」

平然とした態度のつもりだったが口元が緩むのを自分でも感じた。さぞ憎たらしいどや顔だっただろう。

そして、また失敗した。聞くところによると、スキルなんてものは滅多に手に入るわけではないらしく、

持ってるだけで国の重役に就けるというレアステイタスらしい。シルフィーもスキルを持っているらしく、

そのスキルのおかげで筆頭魔道士に就任したようだ。

これは2つも持っているなんて言ったらどうなることだろう。痛覚耐性だから騎士?詐称看破だから入国管理局とか?どちらにしても大変そうだ。絶対阻止しなければならない。引きこもり生活の死守それこそが我が野望だ。

「私の物になりなさい!」

なんと、この女王様は何をおっしゃっているのだろうか?

聞き間違えか?いや、シルフィーの表情が固まっている。

どうやら違うようだ。波乱の予感しかしない。

連続投稿になりますね。さっき上げたばかりなのにもう読んでくださる方がいて、とても嬉しく感じました。ありがとうございます!。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ