スキル獲得(泣)
「ぐずぐずせずにこっちにこい」
縄を引っ張られ俺は連行されていた。どこにかって?そんなことは聞かないでくれ。ギリギリの危ない人が連行されるところなんて一つしかないだろうに。
そう、そのとおり、もちろん―――トイレである。地下牢には基本的にトイレがついていないらしい。なんでも刑罰の一環だとか・・・。そんな刑罰作ったやつ覚えとけよいつか復讐してやる。
危険人物だと、縛られて地下牢に閉じ込められていたが一応これでもシルフィーの客人なのでどう扱うか
とても困っているようだ。刑罰を科されるほどの犯罪なんてしていないからな。
というか犯罪自体していないのだが・・。
まぁ、これで状況は伝わったと思う。そう、とりあえず危険なのだ。
今俺の心の中は八割方をトイレのことで占め、残り二割を恥ずかしさが占めている。トイレに連れて行ってもらうなんて幼稚園生かよ。おそらくフライを使えば縛られていたとしてもひとりで行けるのだろうがそんな余裕はない。こう考えると俺っていつも誰かに引っ張られているような気がするなぁ。引っ張ってもらっているって言ってほうがいいのだろうか。
引っ張られる微妙な振動だけでかえって危ないのだがこればっかりは我慢するしかない。
トイレが見えてきたあと少しだ、くっ、膀胱がきりきり痛む。やばい誰か助けてくれと切に願う。
瞬間、痛みが消えた。あ、漏した。確信した。この痛みが消えると言うことはそういうことだ。自分でも分かるぐらい目頭が熱くなってくる。この年で・・・。じんわりと股間が熱くなって、、、来ない?なぜだ?
痛みはないのに、、’スキル 痛覚耐性’を獲得しました。頭の中に声が響く。驚きのあまり今度は盛大に漏した。
泣いた。大いに泣いた。
あのタイミングで意識をそらすようなことするなよ、と誰かも分からない声にキレる。
しかもトイレの我慢でスキル獲得するとかあってもいいのか?そもそもスキルって何だ?
突然痛みが引いたがそれがスキルなんだろうか。ますますラノベじみてきたな。どうしよう。
シルフィーに会えたのは着替えてから二時間と少したってからだった。
シルフィーは泣きながら俺に飛びついてくる。いっった、、くない。痛くないな。
シルフィーと数日ぶりに会話をする。いろいろと手を回してくれたようだ。
面会が終わり、牢に連れて行かれる。と思いきや何故か王座の前に引き出されていた。
「「王様のおなーりー」」
ありきたりなかけ声にお約束のように「はーはー」といってみる。それで正解のはずだ。
案の定、正解だった。
いろいろあって遅くなりました。二度と試験なんて受けたくない!!
読んでくださりありがとうございます!!
次回は金曜を予定しています。




