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王家の問題 ~その2~

「面を上げよ。」威厳のある声が静寂な部屋に響く。

静かに顔を上げる臣下団一同に合わせ俺も顔を上げる。

宰相らしき人が声を張って告げる。

「この度のルー・シルフィン筆頭魔道士の捜索に関する論功行賞を行う。」

ザワザワと会場の空気が揺らぐ。伯爵位がかかっているからだろう。

どう見ても俺なのだが、その辺はお約束という物なのだろう。

「トウマ・シルフィン。前へ。」

いつの間にか俺の家名がシルフィンになっているのだが気にしないでおこう。

「此度はよくぞ我が筆頭魔道士を探し出してくれた。其方には我が領土の一部を与え、爵位を与え、

金貨1000枚を与える。さらなる褒美を求めるなら四日後に闘技場にて魔術武闘大会がある。実績を残すように。」

さらに家臣団のほうを向いて、

「他の貴族も同様だ。実力のないものをいつまでも雇うやけにはいかぬ。逆に実力のある物は取り立てるためそのことを胸に刻んで頑張るがよい。」

言いたいことは言ったと満足そうな顔をして宰相にあごで進めるように促す。

「以上。解散。」

随分と王の力が強いようだ。

突然土地をもらい、武闘大会?にもいきなり出ることになった。もうパニックをとっくに超えている。

勝たないと身が危険にさらされると、本能が語りかけてくる。

魔法自体は思い描いた全てが使えるというガチチートだが、武術に関しては一切の覚えがない。

早速、どこかで練習する必要がありそうだ。魔法でなんとかならないかな?



翌日、王様に部屋に呼び出された。シルは一緒じゃないから少し怖い気もするが何の用だろう?

部屋に入ると早々にルナ-皇女に手を引かれ、中庭に連れて行かれた。

「言い忘れたことがありまして・・。」

言いにくそうな顔をして言うか言わないか迷うそぶりをしながら、決心したように大きくうなずく。


「全勝でお願いします!!修行頑張ってください!!」


顔を赤くして言い捨てた後、風のように逃げ去っていった。

全勝に何の意味があるかは分からないが何か不都合があるのだろう。

部屋に戻るとシルが頬を膨らませて待っていた。可愛い。

「じゃあシル、行こっか。」

「うん!」

大きくうなずき。突然上機嫌になってにっこりしている。

さあ、修行パートの始まりだ。これ一回言ってみたかった。

シルの転移魔法らしき魔法で試技場へと向かう扉が空間に浮かび上がる。

扉を開くと、そこは火事だった。

ついにユニークが100人を超えました。パチパチ~。

読んでくださっている方々には感謝を申しあげたい気持ちでいっぱいです。


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