泥と上着
※色々とフィクションなので細かいことは気にしない方向でお願いします
腰を抱きかかえられ、浮遊感。
(あっ)
と思った直後、和泉は泥の中に放り投げられていた。お尻から着地して、黒ずんだ飛沫がびしゃっと音を立てる。低い位置から投げられたので衝撃はそんなでもない。しかし流石にちょっと痛くて顔を顰めた。
泥水をまた浴びせられたので、顰めた勢いのまま目を瞑る。
「わ、ッ」
口にも入りそうになったのでそっちも噤んだ。寸での手加減が働いているのか、顔にはかからない。けれど、地面に尻餅をついている和泉めがけてばしゃばしゃと泥水が降ってくる。笑い声と共に。
(~~眼鏡無しで正解ッ)
ぎゅうっと顔に皺を寄せながら、和泉はこれいつ終わるのかなと考えた。
◆
注釈しておきたいが、これは虐められているとかそういうわけではない。
和泉の通う高校は地元ではそこそこの進学校だ。校風は息が詰まるというわけでもなく、私立ではないので学校施設は安っぽいが、その分生徒が自主的に補って楽しめる余地に溢れている。部活動や文化祭などの関連行事は、その傾向が如実に顕れる。
なかでもそう、文化祭のクライマックスがその最たる例だろう。作ったハリボテやらなんやらを燃やすキャンプファイヤー、その直前におこなわれるのが「泥かけ」と呼ばれるものだ。校庭のある場所にホースで引っ張ってきた水を撒き、一面ぬかるんだそこ目掛けて多数の生徒達がダイブするのである。泥の中に。そして無差別に汚しあう。泥で。
大人からすれば何やってるんだろうと思われる光景である。細かい砂利も混ざる泥水を掛け合って、擦り傷を作りながら転げまわって、何が楽しいんだと。しかし、当の本人達はそれが楽しいのである。なぜって、無差別に汚しあうということは、学年も男女も関係ないということだから。
普段おカタい風を装っているあの子を汚すチャンス……もとい先輩後輩間が無礼講なのは勿論、男子は女子(の身体)に、女子は男子(の身体)に触れることが出来る数少ないチャンスなのだ。思春期のウブさと隠れた性欲を舐めてはいけない。お祭りのハイな勢いでないと異性と話すことも出来ないくせに人一倍興味はあるという人間は、結構大勢いるのである。あと、お祭りパワーの平和的発散場所という意味で、進学校の大人しい生徒達がお金をかけずに出来ることがこういったものしかないからだろう。
どの年から始まったのかこの一見異様な無法宴会「泥かけ」は、そんなわけで今年も開催された。
部活動内の親睦を深めたり、一年生を校風に慣れさせる最後の仕上げという意味合いもあり、参加者は多い。前述のように少々不埒な目的で参加する者も多数である。勿論、レクリエーションのおまけみたいなものなので、強制ではない。ただ、友達や先輩に引っ張り込まれてなんとなく参加、という生徒も少なからず存在する。
◆
びしゃびしゃっとまた飛沫が降ってきた。和泉は顔をガードしつつ、お尻を引きずって後退する。どこか、人の少ない場所にいきたい。
「みーっけ」
知らない男性の声と一緒に、また抱え上げられた。ちょっと胸に近い部分、ふくらみを押し上げるように腕を回されたのがいやらしい。わざとだ、ぜったい。
「そいやっ」
掛け声と共にまた投げられ、びしゃんとまた泥の中に着地して。ずっと目を瞑っていたのに、ちょっとバランスを崩したはずみに一瞬瞼を開いてしまった。
それが、まずかった。
「あッ」
凄まじい速さの泥の点々。それが和泉の眼球に迫り、直撃は防いだが視界が塞がれる。目の端に痛みが走って、立ち上がりかけた膝を折る。顔を覆うように蹲った女子生徒目掛け、また泥が降ってくる。
「皆の者、かかれーっ」「きゃっほー」「あははは」
楽しそうな笑い声。和泉だって投げられるまではそこそこ楽しんでた。友達と一緒に、泥をかけあってひどい有様になっているのを一緒になって笑って。でも、気がついたらその友達から離れており、ぼやけた視界できょとんとしていたら不意に後ろから抱きかかえられ、知らない人達の輪の中に投げ出されたのだ。
(~~やっぱ眼鏡あっても無くてもだめだ)
自分の視力の悪さと運動神経の悪さを正直、舐めていた。あと男の子の力強さも。「泥かけ」に参加しているのは運動部の連中が多いとはいえ、こんな簡単に投げられちゃうなんて。
(も、いや、こわい)
周りに見知った顔の無い、そして見えなくなってしまった怖さで和泉は縮こまる。笑い声はやっぱりかしこから聴こえる。こっちは目に泥が入ってしまったというのに。泣きたくなって、よろよろ立ち上がりながら手を伸ばした。目はまだ、開けられない。
「み、美恵子、」
頼れる友人の名前を呼ぶ。彼女は少し離れた場所でキャンプファイヤーの手伝いをしているはずだ。
(美恵子んとこに行こう、あっちなら安全)
塞がれている視界で、勘を頼りにひと気の少ない方角に向かう。裸足なので足下から泥の感触は伝わる、このまま乾いた場所にいけばなんとかなるはずだ。
泥の飛び交う中、ぺたぺたよろよろ歩きながら、和泉は出てきた涙でなんとか片方の目をこじ開ける。明りの少なくなってきた夕暮れの時間帯、グラウンドの照明に照らされるよう、覚えのあるジャージが見えた。薄ぼんやりと、だが。
灰地に水色の線。周囲と違って長袖の上着を着ている。水色は二年生の証だが、下に履いてるのは一年生の証である藍の線が入ったハーフパンツだ。あの一種ちぐはぐな装いは、和泉の知っている限り同じクラスの河上美恵子しかいない。そしてお祭り好きな彼女が「泥かけ」に参加していない理由はただひとつ、彼氏持ちだからである。サイズの合ってない上着は、違う学校に通う彼氏が友達経由で美恵子に羽織らせたものらしい。本人が愚痴ってた。
(美恵子の彼氏がヤキモチ焼きで助かった)
「美恵子、」
ホッとして駆け足になる。足下はまだ泥ついているが、遠目でも目立つ先輩ジャージを目印によろよろ近づく。
が、
「よいしょーっ」
また後ろから抱きかかえられ、泥の中に投げられた。
びしゃーんとまた尻餅をつき濁った飛沫を浴びつつ、和泉は決心する。来年からはもう絶対「泥かけ」に参加しない、と。
・
・
・
泥の中ではぐれてしまった友達を探すことはもう、諦めている。この分だと向こうもこっちを探すのを諦めているだろう、彼女は自分と違ってこういうことを楽しめる人だし。
(そっちが誘ったんだから最後まで一緒にいてよ)
和泉はもう、いっぱいいっぱいだった。「泥かけ」を楽しむ気持ちはもう、目が開かない時点でマイナスである。そればかりかあっちこっちで投げられまくり、なんかもう自分が猫の子になった気分だ。猫の子だってこんなに泥の集中砲火を浴びることは無いだろうに。
(も、いや。ギブアップ)
何度目かの放り投げのあと、和泉は今度こそ泥の無法地帯から脱出を試みた。校庭の土は柔らかめなので衝撃は少ないとはいえ、お尻もいいかげん悲鳴をあげてる。こそこそと四つんばいで人の足の間を通り抜け、なんとかまた輪から脱した。
片方の目はまだ、開かない。悪い視力での視界もおぼろげながら、照明はあるのでなんとか方向感覚は掴める。だが、頭から泥を被ったせいでまた目の周りに不吉な予感がする。
(擦れないよね、これ)
瞼が痒い。しかし掻くには少々泥を被りすぎた。文字通り。
(……シャワー室行こう)
半袖シャツとハーフパンツの下に水着は着ているので、上から水を被れば一括で汚れを落とせる。無法宴会にも下準備が必要なのである。
グラウンドに隣接しているプールコート、その下部にある水場はまだ人が少ない。なんとかそこで泥を落として、一般人に戻ろう。友達に誘われて安易な興味のまま参加してはみたが、正直「泥かけ」は和泉にとって過ぎた世界であった。
(でもなあ、やっぱり眼鏡無いとなあ)
暗くなっているということもあり、半分塞がってるぼんやり視界は心もとない。(髪に被った泥が落ちないように)そろそろ見渡しつつ、近くにまたあの姿を発見した。
(そうだその手があったっ)
もうこの際、色々遠慮はすまい。和泉はしめたとばかりに泥まみれのまま駆け寄り、その腕にしがみついた。
「美恵子ッ手伝って!」
先輩ジャージの、その腕に。
「あ~もう助かったよちょうど近くにいてくれてて!『泥かけ』楽しかったけどさぁ、あれ長いの勘弁だね、投げられまくってもうお尻痛いし目に泥入るし最低!! ちーちゃんいつの間にかどっか行っちゃうしさあ、もう疲れた! わたしリタイア! 退散!!」
見知った姿を捕まえた安心と腕の温みの安堵で、和泉は矢継ぎ早に話しかけながら歩を進めた。ぐい、と引っ張られるよう、腕の主は一緒についてきてくれる。
(美恵子、上着の下に長袖着込んでるのかな)
腕が思ったよりごつごつ硬くて、しっかりしている。ちょっと違和感を覚えたが、まあ気にすることでもないと打ち消す。彼女は運動部なので文化部の和泉と違って鍛えているだろうし、(雰囲気だが)嫌がる風情ではなかったからだ。
「シャワーこっちだよね? 違かったら修正してね、わたし今見えないから。取り敢えず顔のだけでも落としたい。頼むわー」
腕の主が頷く気配がしたので、これ幸いとばかりに和泉はのしのし歩く。安心感でマシンガントークも止まらない。
「やっぱああいうの美恵子向きだと思うんだよね、だって美恵子目ぇいいじゃん? バド部だから運動神経もいいし、きっと楽しいと思うんだよね、泥かけ合い出来ることに意味があるんだよ、かけるだけ、かけられるだけってのがやっぱ駄目なんだよね、運動オンチもダメ。だからわたし無理だったわー。うわ、ちょっとこっちの目にも入っちゃった、」
背の高い友人の顔を見上げようとしたら、髪の上に乗っかっていた泥塊がぼとっと落ちて、とうとう無事なほうの目も塞がってしまった。視界が完全に塞がれた覚束なさで、ぎゅっと腕の中の腕を胸に押し付けるよう抱きしめる。ごつごつの感触がびくっと一瞬跳ねたが、振り払ったりしないでそのままにさせてくれた。そしてゆっくりと、誘導するよう歩き始めてくれる。美恵子にしては無口なのが気になるが、今は喋りたいので取りあえず置いといて。
「ありがとー。こういうのって擦るの駄目なんだよね、昔シャンプーの下から覗いたままぶっしゅー!ってやっちゃったことあってね、しかもよくわかんないままゴシゴシやっちゃって、もうあの時の激痛に勝るもの無し!地獄があるとしたらあの時そのもの!最悪だよねーこういう時って。口に入るときは『うわっ苦っ』で済むのになんで目に入るとこんなにも激痛なんだろうね、お陰で学習したよー目に何か入った時は汚れ落とすまで無理に開けちゃだめ、こすっちゃダメって。今のわたしドロドロだしー……あ、ドロドロのままこうしちゃってごめんね、このジャージ羽田先輩のだっけ? わたしも一緒に洗って返すわー」
あまり実の無い内容をぺらぺら喋りへらへら笑いつつ、足下が乾いた土になるのを感じ取る。歩はゆっくりとなり、シャワー室へと繋がる段差の近くに辿り着いたことを知る。そこには塩素で汚れた目や手を洗う専用の水場があるのだ。自分の手がそっと取られ、誘導するようにその縁に置かれ、和泉は今更ながら友人の親切さに感動した。ところでバド部ってこうも手が大きくなるんだろうか。
(美恵子、手ぇあったかいな)
「着いたの? ありがとー。……ついでで悪いんだけどさあ、蛇口ひねってくれる? どこにあるのかわかんないし、とりあえず顔だけ落としたいんだ」
少しの間のあと、きゅ、と音がして水の流れる気配がした。手を伸ばすと、冷たい流れが伝わる。清らかだろうそれを受け取り、まず手の泥を落とし、頭の上から順に剥ぐよう土くれを落とす。綺麗になった指で最後に慎重に、そっと瞼周辺を撫でて。
ゆっくり目をあけると、ぼんやりと、水の流れる底が見えた。まだ身体中泥まみれだが、視界が開けたのがストレスフリーとなり、明るい気持ちで友人の方を振り返る。
「ありがと!お陰でさっぱり出来、」
目が合ったのは、美恵子じゃない人だった。
「た……」
語尾と笑顔のまま、顔の筋肉が固まる。裸眼の視力は悪いと自覚しているが、いくらなんでも人の違いくらいはわかる。友人ではなく別人。しかも、女子ではなく男子。
(だれ)
アホな疑問が浮かんだ。
黒い短髪、濃いめの肌色、鋭く切れ上がった瞳。ゆっくりと、その人は頷く。初めてそこで、声を発した。
「――ああ。それは良かった」
声変わり済みの、男の子の声。静かといもいえる声量であったが滑舌は良くはっきりと、輪郭はぼやけているのにくっきりと、その視線は和泉に突き刺さる。
友人のそれより若干高い位置にある肩、女子のそれではない長い腕が伸びた。伸ばされたジャージの袖丈はぶかぶかでも長すぎでもない丁度いい案配、つまりこの上着は彼のものだということ。
「泥。まだ付いてる」
そっと。和泉の顎のあたりに長い指が触れ、落としきれてなかった土くれを優しく拭われる。女の子のそれではない、骨ばった手の大きさ。和泉はぽかーんとしたままそれを感じた。衝撃でマシンガンがはたき落され、完全に沈黙してしまった和泉の耳に、離れた場所から男女の歓声やらなんやらが聴こえて来る。「泥かけ」はまだ続いているらしい。
すいっと。和泉の顔から手を離し、その人は歓声の聴こえる方角へ視線を移した。鼻梁の通った横顔、斜め上からの照明に照らされた男性らしい陰影。
「俺は、」
独り言のようにぶっきらぼうに、独り言ではない抑揚で、彼は喋る。
「俺は、ああいうのが苦手で。部の親睦会も兼ねてるんだから参加しろって言われて、渋々参加してた。でもやっぱり、全然楽しめなくて。ああいうの、何が面白いのかって、馬鹿馬鹿しいこと楽しんでる連中全員理解出来なかった」
きゃーきゃーと女子の黄色い声。おっしゃーもういっちょーと野太い男子の声。
「だからジャージの上着て、泥被らないように適当にうろついてた」
もうすっかり暗くなっている初秋のグラウンド。
「でも、」
すいっと。またあの視線が、和泉へと戻される。鋭い顔つきなのに、浮かぶ感情は穏やかだ。暗闇より淡く、深い褐色の瞳。
「でも、途中からわかった。ああいうのは、馬鹿馬鹿しいから楽しいんだって。普段できないことができる、やり合えるってことに意味があるんだって。『泥かけ合い出来ることに意味がある』……そうだよな、その通り。こういうのって、きっと高校卒業したらできない。今しかできない馬鹿騒ぎなんだ。だから、その『今』を楽しめる連中が、羨ましい」
静かに、低い声が響く。和泉の鼓膜に。和泉の心に。
「さっきは、」
畳みかけるような、眼差しが。
「さっきは驚いたけど、今はおかげですっきりしてる。……ありがとう」
「ど、いたしまして」
思わず反射的に返しながら、なんでわたし人違いしたのにお礼言われてるんだろう、と和泉は考える。こっちはお礼どころか謝らなきゃならないのに、それっぽい言葉が出てこない。知らない男の人、しかも先輩相手だというのに。頭の中はまだ混乱中で、真っ白だ。
そんな和泉の内心をわかっているのか、彼は微笑んだ。微笑んだことが、わかった。
(あ、よく見るとほっぺに泥の点々ついてる)
現実逃避みたくそんなことを考える。
ジィー…と大振りのチャックを引き下げる音。ぽかんとする和泉の前で彼はジャージの前を開き、背後に手をやって腕を抜いた。水色三本線が眼前で翻る。ばさっと脱がれた上着は、ぽんっと投げ渡されるように和泉の手に渡った。
照明に照らされ、陰影がくっきりとした裸の上半身。運動部らしく引き締まった、高校生っぽい針金のような筋肉。声無く見上げる和泉に対し、彼はグラウンドの逆光を背に白い歯を見せてはっきり笑う。
「おかげで勇気が湧いたよ。――じゃあ、行ってくる」
そしてたっと駆け出した。泥の飛び交う無法地帯に向かって。上着を和泉の手に託して。
「……ちょ、待っ、これ……!」
やっとの思いで絞り出した声に、片手を上げて彼は応えた。
「後でな!」
それきり、泥の飛び交う輪の中で宴会の一員となってしまった彼を遠目で見つめ、和泉は立ち尽くす。 一人になってじわじわと、自分が戻ってくる。新たな恥ずかしさと一緒に。
(~~全ッ然しらない人に抱きついてた、勘違いで)
頭を抱えたいと思ったけれど、髪の後ろに手をやったらじゃりっとしたものが付いてきた。そうだ、今の自分は泥だらけだった。でもなんとなく拭わないまま、和泉は手を下ろす。片方の腕には、知らない先輩の上着。
唖然と呟いた。
「後でって……誰なの……なんなのよー……!」
色々もう、わからない。わからないのに、どうしてこんなに胸がドキドキして、顔が熱いんだろう。
さっきのさっきまで泥を早く落としたいと思っていたのに、なぜだか今はそうしたくない。じゃりじゃりごわごわの女子しからぬ恰好のまま、和泉はしばらくその場に立ち尽くしていた。乾いた身体が冷えてきて、くちゅん、とくしゃみが出る。それでもなお、和泉の視線は離れた場所の泥の渦中に吸い寄せられていた。もうとっくに見失っているのに、それでもぼやけた輪郭の中、あの人を探している。
(なんなんだろう。こんな気持ち、しらない。しらなかった)
水色線入りの上着を抱える腕に、ぎゅっと力が籠った。
◆
毎年文化祭のクライマックスとしておこなわれる「泥かけ」。一見異様且つ意味の無い馬鹿騒ぎに見えて、在校生らにとっては密かに重要な恒例行事である。
なぜかというと、前述のように親睦や新歓の意味合いがあると同時に、男女の出逢いの場でもあるから。実際「泥かけ」のあとに成立するカップルは多く、誰が言い始めたのか、「泥かけ」で結ばれた二人は別れにくいなんていうジンクスさえある。
それが事実なのかは不明であるが。
数年後、瀬尾和泉は結婚し、千堂和泉となる。彼女の夫となった千堂進は、高校時代のジャージを就職してからも捨てずに大事に保管しているようだ。
これが二人を結び付けてくれたのだから、と言って。
診断メーカー
#三題でハピエン
「けいたさんは先輩、上着、文化祭が入ったハッピーエンドのお話を書いて下さい。」
より着想