the Prologue
世界はもう少しでバーチャル・リアリティを流布できるだけの技術と研究がされている。
アメリカ、中国、ロシア、日本、欧州連合など各国が競って、金で流入して仮想現実に関するハードウェアやソフトウェアに多額の金をばらまいているのだ。
それでも技術は目標のレベルには達していない。普通に使用できる安全性と操作性には――少なくとも後十年の月日がかかるとされている。つまりちゃんとした家庭用電気機械器具がオンラインショップや家電量販店に名前を出すのはまだまだ先なのだ。
そんな中であるアメリカの企業が真っ先にあることを行動に移した。
それは現在研究室で使っているハードウェアと開発ソフトを開発キットとして売り、各々個人や企業に使ってもらうと云うものだ。
例え開発途上で問題点がある物と理解しても、この商品を買う人は世界で何十億もの利益を挙げるるほどにいたのだ。
有効に使いこなす人もいれば、他の人が作り上げたプログラムをダウンロードして楽しむ人、果ては買ったままただ眺めて終わる人なども。
少年の好奇心を駆り立て、夢の世界に連れて行くだけの魅力はその機械にはあったのだ。
初めまして、読んでくださってありがとうございます。
これから出来る限り書いたり修正したりすると思いますが、気にいただけたら感想をもらえればうれしいです。