チャイム。
チャイムが鳴り、国語が終わる。
と同時に私達は屋上から出る。
西宮 「あーあ、終わってもうたー。」
ため息を付き、嫌々階段を下りていく。
本当にこのグループに入ってよかったのかな…。
北山 「俺はお菓子を食べたから元気百倍なんだぞ~!」
のん気なやつめ…。
篠原 「いいですねー、お菓子で回復できて!」
皮肉たっぷりに言うと、「お前ってミナミに似てるな」と東浦に茶々を入れられる。
私が口を開こうとすると、先に口を開いたのは生徒会長様だった。
南沢 「こんな奴と一緒にすんなよコンチクショーめ!」
篠原 「コイツ…!
こっちの台詞よこのアホ!」
西宮 「なんかかわえーなー、ミナミに妹が出来たみたいやんなぁー」
このブラコン…!
…私がお姉ちゃんじゃないんかい…。
矛田 「お、お前ら俺の授業には出るんだなー。」
北山 「ああっ!桜が言ったからな!」
矛田 「あら?
お前ら…保健室行ってたの?」
篠原 「げっ」
東浦 「…。
そーなんすよー、俺ら可愛い可愛い桜たんの事が心配で心配でー!」
西宮 「せやでー、俺の妹の桜ちゃんが痛がっとったら兄貴はどこへでも飛んでいくでー!」
南沢 「俺は生徒会長としてだなっ」
北山 「桜が『どうしてもきて』って言うからな!」
篠原 「誰が言うかー!!」
もう…コイツら勝手過ぎ!
…明るくて、面白いけど。
なななな、なんてねー!嘘嘘、冗談!!…かな?
矛田 「あらあら、お前らいつの間に俺の篠原とー」
篠原 「誰が先生のモノになったんですか私は!?」
…って何ツッコんでんのよ私!!こういうのは笑ってサラッと流せばいいのに!
篠原 「っていうか、矛田先生って…チャラ男ですよねー…。」
矛田 「違う違うー、俺はフェ・ミ・ニ・ス・ト!」
…うざいです、うざすぎです。
北山 「じゃあ俺もフェミニストってことで!」
南沢 「お前がどの口で言うんだよ!
昔お前が図書館で女子の下着見てたの知ってるんだからな!」
西宮 「パンツって言わへんで下着って言うところが可愛ええでー!」
南沢 「お前は黙ってろ!」
…え、ちょ、え。
篠原 「えええええッ!!?」
私は後ずさりする。
そんな…いや、こういう事はどこにでもあるっ…
東浦 「あー、それってー、城ヶ丘の図書館で高い位置にあった『素直になる本』っていう心理学の本をとれなくて、それをとってあげたという…」
篠原 「いやあああっ!」
なななな、なんで私の借りた穴があったら入りたい過去を…!
篠原 「っていうかなんでアンタ達が知ってんのよー!!」
ぜえはあと息をあげながら叫ぶ私を、五人は不思議な目で見ていた。
あと少しで文化祭終わりますー!
振り替え休日でまとめてドバッとかきます!