表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/13

出会い。

今回は、西宮視点ですー!

南沢 「俺まで授業サボっちまったぞコノヤロー!」

西宮 「いつも頑張っとるんやから今日はご褒美として身体と頭を休ませたってーや!」

南沢 「誰のせいで頑張ってると思う?」

炎と共にゴゴゴ…という効果音が似合いそうな、俺の弟分。

西宮 「かわえーな、かわえーな!もきゅもきゅしたいわー!」

…あ、俺は別にそういうソッチ系ではない。ただ俺の弟分が可愛いだけなのだ。

昔からずっと一緒だった。父母も仲が良かったのもあるし、俺が弟か妹が欲しかったというのもある。

ずっと世話をしてきて、ミナミがグレそうになった時は慌てて矯正したものだ。

…代わりにこっちがグレたが。


東浦 「おい見ろよー、これ。

俺が今日コンビニで買ってきてやったぜー!」

東浦は、中学で出会った。

俺が不良真っ盛りの頃だった。


『ニシー!!』

俺をあだ名で呼ぶ数少ない奴だった。…それもあんまり仲良くない。

俺は最初の頃は、ずっとメンチを切っていた。


『なんやねん、お前。気に食わんわぁ。』



そんな時だった。

俺がいつも通り喧嘩を始めていた。そして早速殴ろうとした時のことだ。


『ッ…』


俺が殴ろうとした奴をかばりやがったのだ。


『なにすんねん、そこどかんとお前を殴るぞ』


『…。


お前、もうやめろよ。』


微笑みながら言うアイツにすごくイラついたのが分かった。

イラついて、イラついて、ヒガシを殴った。

でも、ずっと抵抗しなかった。


やがて飽きて、その場を黙って去った。



次の日も、アイツは痣だらけでもまた笑って『ニシー!!』と寄ってきた。


ずっと、ずっとだ。


西宮 「今考えると、アイツ俺が友達いなくて寂しいの知っとったんかな…。」


東浦 「ん???なんて???」


西宮 「あ、何でもないわー!」


…そのまま、自然に仲良くなっていったんだよな。


北山 「ニシー!!

俺、ニシの弁当も食べたいんだぞ!!」

キタが、ヒガシの買ってきたカルビ丼を急いで口にかき込みながら言う。

キタとはいつ会ったんだっけな…。


そうだ、思い出した。ミナミと一緒に図書館に行った時だった。


?? 『んー…。』

ある女の子が、高い位置にある本をとれなくて困っていた。


遠くから眺めていた俺。

さすがにあの高さは取れへんわー…。

と、ため息を付くと、メガネを掛けていて長身のヤツが、

『よいしょっと』

という声と共にその本を取った。


?? 『!!』

『これだろう?さっきから君が取りたい本って。』

そうしてニコッと笑うキタ。

確かにかっこよかったわー、…その時までは。


?? 『あ、ありがとうございます!!』

『別にいいんだぞ!

…あ、それと、スカート。気をつけた方がいいんじゃないのかい?』

?? 『?』

…俺は嫌な予感がした。


『水玉柄のリボン付きパンツが見えてたんだぞっ☆』

?? 『ぎゃあああっ!!』

図書館で騒いでしまった彼女は、ずっと下を向いていた。

顔を真っ赤に染めて。


『HAHAHA!大丈夫さー、俺しか見てないからっ!』

フォローになってへんでー…。

と言いたいのは山々だったが、その頃は他人だったため言えなかったのだ。


?? 『とととッ、とにかくありがとうございました!』


そして一礼する彼女。

『じゃっ!』

そして片手を挙げるキタ。

去っても彼女はずっとキタを見ていた。


…あれは惚れとったで…。



西宮 「…そーいや桜とあの女の子似てるような…。」

桜 「ニシって料理上手いんだー…。」

そしてゴクリと唾を飲み込む。


…勘違いか。


北山 「そうなんだぞー!!」

南沢 「弁当だけなら褒めてやってもいい…。」

東浦 「じゃあ今日一品ずつ取替えっこな!!」


いやー、平和やなぁー。

キタ落ちとかいう訳じゃないですよー^^

誰落ちが良いー!!とかあったら感想の所に書いてくださったら嬉しいです^^

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ