屋上は踊る。
時々誤字脱字あったらすいません(泣)
屋上へ続くドアの前に置いてある「通行禁止」の看板をどけて、屋上へ入った。
西宮 「今日もええ天気やー!!」
そして西宮は伸びをする。
俺は今日も平和だ。
そして隣にいる二人も平和だ。
東浦 「あっちー…。9月なのにあっちー…。」
北山 「俺は好きだぞ!暑いの!!」
西宮 「俺も太陽好きやでー!」
三人で夏について語り合う。
北山 「夏はプール、スポーツ、なんでも出来るんだぞー!
今度また四人でいくんだぞー!!」
俺は誘い出してみる。
この前行ったばかりなのだけれど。
東浦 「やだよー、お前速いんだもんー」
汗が滴る顔を手で仰ぎながら言う。
俺は嬉しい事言ってくれるじゃないかっ。と少し微笑んだ。
西宮 「俺は海行きたいわー」
北山 「じゃあ行こうっ、今度っ!!
土日なら南沢も許可してくれるだろう!?」
西宮 「せやなー!」
俺はバンザイして喜んだ。早く土日にならないかなー…。
この三人でいると、とても楽しい。
俺以外の三人が楽しくなくても、俺はすごく楽しい。
俺が楽しいならいいのさー!!
東浦 「俺はいいぞー!!
…で、どうよ、篠原桜。」
唐突に言う東浦。
西宮 「可愛い子やん、俺は好きやでー。
キタは?」
北山 「俺はー…、性格を知らないとなー。
だけど顔は可愛いと思うぞ!」
東浦 「キタ、お前少年だよな…。
『性格を知らないと』なんて今時の男は言わないぜ!」
北山 「しょ、少年ってなんだい!!?」
驚いて、素の声が出てしまう。
西宮 「俺も『顔は』っていう意味やでー!」
東浦 「分かってるよー。」
北山 「少年じゃないんだぞー!!!」
俺達がじゃれ合ってるとき、ガタッという扉があいた音がした。
東浦 「げっ」
西宮 「痛い痛い乗っからんといてーや、キタぁー!」
北山 「何か今扉が開く音しなかったかい???」
ヒガシが頷いて、それは確信的なものに変わった。
西宮 「いてて…、先公ちゃうん???」
北山 「先公だったら、俺達が屋上にいることとっくに知ってるんだぞ」
東浦 「え、そうなの?
でも生徒はいいこぶってこないだろ。」
俺は立ち上がって、ドアをクイっとこちらに引いてみた。
?? 「ぎゃっ」
……。
東浦 西宮 北山 「ぷっ」
俺達は助ける事を忘れて少し笑ってしまった。
すると、彼女は顔を真っ赤にし怒った。
?? 「あっ、あんた達助けなさいよ!!!」
…あ、篠原 桜じゃないか。
彼女はスカートを払って、こちらをチラッと見る。
篠原 「ったくー…。
届いたばっかりなんだよ!?このスカート…。
もーいいけどさー!
手も差し出せないなんて、紳士じゃないわねー!
ばかばかばーか!!」
…。
北山 「篠原ってー…。
こういうキャラなのかい…?」
尋ねてみると、篠原は顔を赤くした。
なんでも、このキャラは隠し通したかったらしい。
東浦 「そうだったのか…。
ぷっ」
西宮 「『ばかばかばーか』なんて言うんやなー」
篠原 「ううう、うるさい!!
とにかく、私が口が悪いのは…別の人には伏せといて欲しいんだけど…いいか」
「な」を言う前に俺が口を開いた。
北山 「そっちのほうが面白くていいと思うけど…。」
篠原 「面白いって何よ!」
顔を真っ赤にする。
そこが面白いと思うんだけど…。
西宮 「はいはい!質問やー!」
篠原 「なに???」
西宮 「なんでここに居るんー?」
篠原 「…、疲れたから…。
保健室に行くって嘘付いたから大丈夫だと思うんだけど、バレたらもう終わりだー…。」
うなだれる篠原にあははーと笑う西宮。
東浦 「うーん、つまり良い子ぶってたっていうことか??」
篠原 「直入に言ったらそうなるかも…。
前の学校でもそうしてたから…色々、疲れちゃって…。
それで父が転勤とか言うから、新しい学校では自分を出そう出そうと思ってたのに…。
なんか…、やっぱり無理だったっていうか…。
でも良かった!!自分を素直に出せる人がいて!!」
そうして満面に笑みを浮かべる。
…やっぱり…綺麗だ。
北山 「そうさ!俺達の前ではいくらでも自分を出していいんだぞ!!
…あー、それと。」
篠原 「??」
北山 「桜って、呼んでもいいかい??」
篠原 「いっ!!!」
そして顔を真っ赤に染め上げる。
そんなに照れる事じゃないと思うけどなー。
西宮 「俺も桜って呼ぶわー」
東浦 「俺も俺も!」
キンコンカンコーンと鳴り響くチャイムの音。授業が終わった。
南沢 「おーいお前ら、次はお前らのお昼寝タイムの国語だぞコノヤロー
ん」
篠原 「ひっ」
北山 「ハハー!!来たかいミナミ!」
ミナミの出現に桜は驚く。
ミナミには本当のことをバラそう。
北山 「桜は本当は、ツンツンわがまま少女なんだぞー!」
桜 「!!」
南沢 「…」
桜 「あんた何言って…!!
もー、やっぱり信じた私がバカだったわ!!」
そして俺の体をポカポカと叩く。
南沢 「なーるほど。
つーか…
ここでサボってた事自体でイメージガラッと変わったけどな…。」
桜 「あっ、そうだった」
南沢 「つまりコイツもヤンチャって訳かー?」
東浦 「うんそうそう」
桜 「ちがっ…!」
西宮 「言い逃れは出来へんでー」
桜 「うっ…。」
追い詰められてやっと桜も黙った。
桜が黙ったところで、俺が発言する。
北山 「じゃあ、篠原も俺達のメンバーになるんだぞ!!
ってことで、今度の土日、海行かないかい??五人で」
南沢 「海!?聞いてねーぞ!!」
北山 「ハハー、君は泳げないからねー」
南沢 「うるせー!」
この日常的会話を桜は 「へへっ」 と笑って、
桜 「楽しそうだから行く!」
と笑顔で答えた。
東浦 西宮 南沢 北山 「…。」
見とれてしまった俺達が居て、
桜 「楽しみー♪」
と呟いた桜がいた。
今回は北山視点にしてみましたー。
コロコロ視点を変えるので見づらいかもしれません…。
本当にすいません!!!!