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ことわざ・四字熟語  妄想ストーリー

作者: 乃那加 結羽

【猫に小判】


「主様~このキラキラした板なんですか?」


「あぁ、それは小判ってやつだ」


「食べられますかぁ?みぃはお腹が空きましたぁ」


「飯ならそっちにエサがあるから食うな。それ高いから、持ってろ」


「こんなのより沢山のゴハンと主様の愛がほしいです」


「はいはい。大好きだよー」


「うぅ……なんか素っ気ないです。こんなものいらないです!ゴハンのが大事です!あっ、主様のが大事ですよ?」


「お前投げるなよ。はぁ所詮は『猫に小判』か」


「私は犬ですよ?」


「そういう事じゃないんだ…ってもわかんねーか」





【壁に耳あり障子に目あり】


「あ?好きな奴ぅ?……うーん強いて言うなら亜矢だな。ちげーよ幼馴染だから親しみやすいっつーか……だから違うっつってんだろ!あぁ~もう!うぜーな、もう切るぞ。おう、おう、んじゃーな。……たっくあの野郎ぜってー明日広まってるな。だぁ~余計なこと言わなきゃよかった」


部屋のドアの向こうから微かに嬉しそうな声が聞こえる。

ドアの向こうでは少年が嬉しそうに口元を押さえていた。


「しししっ!良い事聞いちったぁ、亜矢ねぇに教えちゃおー」


ガチャッとドアが開かれる。

先ほどまで自室で電話をしていた青年が開けたようだ。


「よぉ~啓太ぁずいぶんと嬉しそうじゃねぇか」


「げっ!翔にぃ!」


「おめぇまた盗み聞きしやがったな?悪い子には罰を与えないとなぁ?」


「ごごごごごめん!ゆるして!」


「駄目だちょっと公園まで行こうか」


「いやだぁ~!!!」


ずるずると少年が引きずられていく。

玄関のしまる音がしてから少し経つと青年の部屋の押し入れから小さな人影が出てくる。


「これはこれは良い事聞いちゃったもんね。まったく翔にぃももう少し警戒しないのかなぁ。『壁に耳あり障子に目あり』って言うのに。いいやとりあえず亜矢ねぇのとこいっこうかなぁ~♪」


そう言うと少女は大層機嫌が好さそうに鼻歌を歌いながら玄関にスキップしていった。





【十人十色】


「はぁ」


「どうしたよため息なんてついて」


「いやさ、この前クラスで好きな動物についてアンケートとったじゃん?したらさぁ、全員違ったんだよ」


「それ統計とれなくね?つーかどんな動物が上がってた?」


「猫、イヌ、鳥に始まり、ライオン、シマウマ、ヌー、バッファロー、ワニ……等々」


「カオスだな。『十人十色』って奴?」


「それにしても個性があり過ぎんだろ。ちなみにお前んとこは?」


「猫とイヌ、それとその他」


「無難だな」





【焼肉定食】


「にしてもさお前ホントそれ好きだよな。ここ来るたびにそれ食ってるだろ。まぁ安いし美味いのは分かるし俺も好きだけどいい加減あきたりしないのか?」


「?…何言ってんの?これアンタのだよ?」


「へ?」


「だからこれはアンタのだって言ってんの。アタシが頼んだ日替わり定食まだ来てないし」


「はぁぁぁ!?お前なに俺の『焼肉定食』勝手に食ってんだよ!!」


「いやだっておなか減ったしなんかずっとボケッとしてるし貰っちゃおうかなって」


「お前な、人様の飯取るのはいけない事なんだぞ?分かってんのか?」


「分かってるよそれくらい。それにアンタのじゃなきゃこんなことしないよ。誰が彼氏以外にこんなことするかっての」


「ごまかされねーかんな!いくら彼女でも越えちゃいけない一線をお前は越えた!」


「アタシの奴少しあげるから落ちつきなよ」


「そーゆー問題じゃねーの!!大体お前俺の奴半分以上食ってんだろ」


「は?半分以上じゃないけど?……ごちそうさまでした」


「おまっ!全部食いやがったのかよ!!」


「おいしかったよ?」


「感想なんて聞いてねーよ!!……はぁ、すいませーん!『焼肉定食』一つ追加で~!」

一応メジャーなのを選んだつもりです。


意味は何となくでやったんで間違ってても許して下さいっ!


国語は苦手なんです、はい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おもしろいです。笑いながら一気に読みました。 誰もが知ってるあんな言葉たちにそんなサイドストーリーがっ! どれも短いのにオチがしっかりしていて、 最後にもうひと笑いできてとても楽しめま…
2012/09/29 21:34 退会済み
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