親切の向こう側
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:親切の向こう側
ある日タクシー乗り場で
タクシーを待っていたら、
今にも倒れそうな感じで
疲れてるお婆さんが1人居た。
その日、ロータリーはとても混雑。
人で溢れ返り、
タクシーが全く足りない状態だった。
「お婆さん、大丈夫ですか?」
私はこう見えて少し正義感があり、
ついお婆さんにそう聞いた。
「やぁ、ありがとね…」
やっぱり体がしんどかった様で
これから病院へ行くと言っていた。
「遠いんですか?」
「ああ。タクシーで行けばすぐなんだけど」
何とか気丈を振る舞いながらも
やっぱりお婆さんとてもしんどそうな顔。
「よかったら…」
と私は順番を譲ってあげた。
「え?ほんとに良いのかい?」
「ええ♪私は家に帰るだけですから」
でもその私とお婆さんの
前に立って居たのがコギャル。
さっきからうるさく携帯で喋り倒し、
自分の世界だけで生きてるような様子。
お婆さんは更に
しんどくなってた様だ。
そして次のタクシーが
やっと1台来てくれた。
そのとき私は前に居たコギャルに、
「ねぇあなた、このお婆さんにタクシー譲ってあげてくれない?」
とそれなりに事情を話して頼んでみた。
でも…
コギャル「はあ?何言ってんのババアw私これからデートですぐ行かなきゃなんないのw」
と吐き捨てて一蹴。
その言葉につい私は怒ってしまい、
「あんた!こういう人を目の前にして何とも思わないの!?」
と叱る様に言ってしまった。
でもその子は全く無視して
タクシーに乗り込んだ。
「ったく最近の若い子は…!」
とつぶやく私の横でお婆さんが…
「ハハ、良いんですよ。私のためにそこまでしてくれてありがとね」
でも私は、
「でも若い人がお年寄りを大切にするのは当たり前なのに」
と言ったところ、
「フフ、若いからって、年寄りより寿命が長いとは限らないものよ。だから良いの」
とちょっと驚く言葉を聞いた。
その直後、
向こうの方でガゴォン!と音がした。
「えっ?!」
音がした方を見ると遠くの方で、
トラックが横から突っ込む形で
セダン車に衝突。
よく見るとそのセダン車はタクシー。
「……もしかしてさっきの…」
あとからはっきりわかったが、
そのタクシーはさっきあの子が
乗り込んだそのタクシーだった。
タクシー運転手はなんとか無事。
でもあの子はその事故で他界したと言う。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=tqtp3NpHirU
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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