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運命なんかじゃない

実を抱き抱え救護所へ向かう俊。彼は助かるのか。

そこはさっきとは打って変わって人でごった返していた。すいません、ごめんなさい、俺は何度も謝りながら人を抜いていき、医者のところへ実を連れて行った。

「お医者様、この子を見てやってくれ。金ならなんぼでも払うから。」

俺は医者にお願いをした。最初は怪訝そうにしていたが、何度も俺がお願いをしたから見てくれた。医者から帰ってきた言葉は信じられないものだった。

「午前7時43分、死亡確認。」

は?嘘だろ。さっきまで息をしていたんだ。

「おい医者!めんどくさいからって適当なこと言ってんじゃねえ!こいつには、こいつにはまだ未来があるのに!」

俺の言葉に周囲は鎮まりかえった。そして美奈がこちらに来た。

「貴官も確認なさってはいかがですか!」

俺は医者にそう言われて、彼の胸に手を当てた。心臓は止まっていた。

「嘘だ、嘘だ嘘だ!彼は、、、さっきまで生きてたんだ。」

俺は泣き崩れた。

「俊ちゃんは悪くないよ。この子はこういう運命なんだよ。」

美奈は俺を慰めてくれた。だけど俺は悔しくて仕方なかった。

「俺が、俺がもっと早く助けてれば。こんなの運命なんかじゃない。」

俺は拳を力一杯握りしめて叫んだ。

「アメ公のクソ野郎!殺してやる、、、!こんな子供まで殺しやがって。民間人まで巻き込みやがって。」

俺は涙が止まらなかった。美奈は俺のことを抱きしめてくれた。そしてしばらく美奈の胸の中で泣いた。


読んでくださりありがとうございます。

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