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無の魔術師  作者: キリン
【第一期】第二章 「円卓」の合格者
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第九十話

 本日の授業は全部で三時間だ。

「キャメロット大学」入学から一週間は自分の部活や係、教科書の配布……そう言った基本的なことを行う。その一週間の間は短縮時程のため、大体十一時ぐらいには全員が家に帰れる。


 まず一時間目、部活動選び。全部で十二個ある部活の中から、自分の入りたい部活を選ぶ。

 僕は「魔法」を使う必要のない「歴史研究会」に入ろうと思っていたのだが、ココアさんが「科学部」を設立したことにより、そこに入ることにした。


 次に二時間目、学級委員決め。クラスの中から一人が立候補、又は推薦して決める。学級委員なんて大層な仕事をするつもりは毛頭ない、適当に相槌だけ打っておこう。


 最後に三時間目、全校集会。これがなかなか……今日で一番癖のあるイベントだ。

 この学校の教師……世界最高峰の「魔術師」が全てが集結する。その「魔術師」に匹敵するほどの実力を持つ「円卓」の合格者も、未来を担う「魔法使い」たちも。

 中でも注目すべきは一つ、この「キャメロット大学」の学長である、「不滅の魔術師」マーリンが出席するという事だ。


 全校生徒の前で何を語るのか……長い間「アヴァロン」に幽閉されていた事もあり、世界が彼女の言葉に耳を傾けようとしているのだ。


 そんな事をぼんやりと考えていると、授業開始のチャイムが鳴り響いた。教室には担任であるオロボ先生が入ってきて、教卓の前に立った。


「一時間目は部活動を選ぶ時間だ。授業終了十分前に入部届の用紙を配布する……三年、もしくはそれ以上の間、放課後の貴重な時間を捧げることを意識しながら考えると良い」


 教室内を立ち歩いても構わん。そう言い放ち、オロボ先生は教卓の椅子に深々と座り込んだ。



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