創造神様の日常2
はぁ~
最近仕事ばかりしているなぁ~
もっとウキウキする様な事って無いのかなぁ~
こう、地球で核戦争が起こるとか、これは魂が流れ込んでくるから駄目だな・・・でも、地球はあいつらに丸投げしているから良いか?
後はヘカートの滅亡の危機だ~とか、本当に滅亡したら仕事が増えるか・・・はぁ、俺創造神なのに自由が無いなぁ~
『創造神様、10年前に送った肉体付きの魂が魔神化したと報告がありました』
おおおお、今思っていた事が現実に?!
『・・・守護神を送る必要は有るかい?』
『今は何とも言えませんね。ただ、悪神だった場合に備えて魔神討伐用に勇者一行の魂を送っておりますよ?』
『・・・あっ!そうだったね・・・たしか4人だったね?4人は今どうしているの?』
『はい、死ぬ事無く育ております』
『え~と、どんな魂を送っていたっけ?』
『はい、存在力Sの勇者エルフ男性で筋肉達磨、・・・存在力Aの賢者ドワーフ男性長身、・・・存在力Aの剣聖小人女性ナイスバディ、・・・存在力Fのナンパ師ヒューマン男ブサイク・・・です』
あれ?聞き間違いかな?
『もう一回言ってくれるかな?』
『存在力Sの勇者エルフ男性で筋肉達磨、存在力Aの賢者ドワーフ男性長身、存在力Aの剣聖小人女性ナイスバディ、存在力Fのナンパ師ヒューマン男ブサイクです・・・』
『ええぇぇぇ、何でナンパ師なんだよ?それに職業と種族と特徴に違和感しかないぞっ!』
『それは僕が言いたいですっ!創造神様のセンスを疑っちゃいましたよっ!』
はぁはぁはぁ、どうしてこうなった?
あの時ちゃんと存在力Aの大神官にして送ったのに・・・ほら、この通り・・・あれ?・・・ははは、このリストの大神官の下にナンパ師ってあるな・・・押し間違いだね・・・どうしようかな・・・ナンパ師に魔神を討伐しろって言っても無理だよな?
誰だよ大神官の下にナンパ師なんてリスト化した奴は?
・・・って、俺か!?
仕方ないじゃんね、思いついたままリストに追加していったらこうなったんだから。
ナンパ師君には普通にナンパして過ごして貰おう・・・でもブサイクでナンパ師って・・・話術でカバーだ!・・・お前の魂は他の神が処理してくれるからっ!
『如何しますか?』
『う~ん、今から魂送っても遅いよね?』
『はい、遅いと思いますよ』
『じゃあ~守護神を送ってチャチャっと片付けようよ』
『誰を送りますか?』
ん~、誰を送ろうかな・・・ブッチャケ誰でも良いんだけどなぁ~
誰を送っても生まれたての魔神程度なら直ぐに討伐できるけど・・・
あ、俺が行けば良いんじゃね?
そうだよ、偶には息抜きも必要だし、俺が行っちゃおっと。
『やっぱ、守護神の派遣はやめるよ』
『放置されるのですか?』
『いや、今回の事は俺のミスが元だし、俺が行って魔神を倒して魂を回収して来るわ』
『・・・』
『・・・あ、あの・・・』
『・・・解りました、皆にはそう通達しておきます。但し、向こうに行ったら魔神を討伐して直ぐに帰って来て下さいね。あまり嵌めを外していますとコウ様に連絡しますからね』
こいつコウの手先か?!
『い、嫌だな~。僕ちゃんは魔神討伐だけしに行くんだよ。遊びに行くんじゃ無いんだからさぁ~コウちゃんに連絡なんてしなくても大丈夫さ』
『それは創造神様次第です。ボディーは何時ものA01B3で宜しいですか?』
『今回はBA3A1にしておくよ』
『パワー型では無くスピード型の試作品ですか?大丈夫でしょうか?』
『パワーもそれなりにあるし、大丈夫だよ』
『解りました、10分で用意させますのでお待ち下さい』
よし、これで暫くは下界で息抜きができるぞ!
持って行く物は~♪
上手い棒にポテッチは持って行くとして、バナナはお菓子じゃないよな?
それから----
『創造神様、降臨用ボディーBA3A1の準備ができましたので、何時でも起動できます』
『OK~じゃあ、後は任せるから宜しくね~』
『お気を付けて、・・・くれぐれも目的を忘れないようにお願いしますね。・・・それと序なのでヘカートに行ったらナンパ師さんがまっとうに生きられるようにしてあげて下さいね』
『え~、面倒臭いし~』
『誰が間違えたのですか?』
『・・・へ~い』