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我が一生は誇りと王の為にそそぐ。  作者: ランスロット
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幼少期 第二

割と早めに投稿。


文章ができていないようなのでどのようにすれば良かろうか提案もらえたら嬉しいです。できるだけ、改善を行います。




ズンと沈んだ空気が男の子二人に流れる。


目の前にはゼンの姉とその後ろでブスッとしたいかにも不機嫌そうなカレンがいた。


「ねぇ、なんでムシきらいなの分かってカレンに見せたの?」


「カレンに見せてないもん!!」


「カレンがかってにみたんだよ?」


「あなた達、カレンがあんなに必死に逃げていたのを笑っていたのにそう言うこと言うの。」


ゼンの姉、ミチの言葉に二人はうえっとバツが悪そうな顔をする。


彼らなりに悪いと思っていたようだ。




ゼンはまづテツに目を向ける。


(どうする~?)


(ここはミチねぇちゃんのはなし聞こう。)


(りょうかい。)


以心伝心とはこのことを言うのかと目線だけで通じ合った二人は途中片方が居眠りをすればばれないように起こしながらミチのお説教を聞いた。








一時間たって、ようやく解放された二人はぐて~とした格好で広場に寝転がった。


「あ~、はらへった。」


「うん、そうだね。」


なんともとぼけた二人だが今年で11の年を超えてきた同志、いかなるお説教も耐え抜いてきた猛者なので反省と言うものを全くとしてしていない、かといって話を聞いていないと思って聞いてみると大事なことだけはきちんと聞いているという、ちゃっかり者で手におえない。




「からだ、大丈夫なの?」


「大丈夫、今日はそこまできつくないんだ。」




テツは生まれつき体が病弱、というよりも持病があり、ゼンと一緒に散策などめったにできない。


持病が何であるかは大人たちは知ってはいるようだ。子供たちには当事者のテツにも言ってないので何なのかはさっぱり。大人たちの態度を見るに然程悪いものでもないらしい。








少々の時間がった。


「さぁて、そろそろカレンにあやまりにいこ!」


「だね。」


青く綺麗な空を仰ぎ見ながら立ち上がる。カレンの気性上、初っ端から謝ると態度が硬いため、少し間を取っていた様子。完全にカレンをなめている様子の二人。悪童そのものである。


「カレンにきらわれるかな~」


「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」


それでも友達であるので嫌われたくはない。


「いってこー!!」


「おー!!」


と、掛け声を出してとりあえずカレンを探しに走って行った。

村の者たちにカレンが何処にいるのか聞きながら走っている。すると見知った陰に会う。


「テツのとおさ~ん!!」


「とおさん!!」


この村の民衆とは異質な異国のマントを身に纏う知的な男性がこちらに顔を向けた。

色白で蒼の瞳、モノクルというなんとも村から浮くような容姿だがこれでも一応村の一員である。


テツの父親はモノクルの位置を調整するために上にあげながらゼンたちに話しかけた。


「ふむ、探し物か?」


「おお、なんで!?」


「顔に出ている。」


ゼンは毎度毎度このテツの父親に自分のやっていることを見透かされて驚いている。テツは慣れたことなので然程の驚きもないようだ。


「カ「カレンを探しているのか?」なんで!?」


「顔に出ている。」


「何処にいるの?」


驚いているゼンをニヤリと笑いながら、テツの答えにすっとある方向へ指を向けた。


その方向にある家は一つ、ゼンの家だ。


「「げっ!!」」


ほぼ同時にゼンとテツは声を揃わせて苦虫を潰したような顔になる。


ゼンの家、ゼンの家族が集う、ゼンの家族、母、姉=鬼婆、行ったら面倒くさい。


「ふむ、私としてもあそこに今行くのは嫌だな。ま、男の子なら腹をくくれテツ、ゼンも」


ハハっと爽やかな笑い声を出しながらテツの父親は去って行った。


頼りになりそうな人がどこかに行き、増々と不安とけだるさが降り積もった。



「ねぇ、ゼン?」


「なに、テツ?」


「ゼンのおねぇちゃん、ゼンが可愛い子ぶったら大丈夫じゃないかな?」


「な、なんてこというんだ!?」



まさかの親友の裏切りにゼンは焦燥した。


あれは二月の前こと。



猫とじゃれあっていたゼン。


「うりゃうりゃ、ここか、ここがいいのか~!!」


にゃにゃにゃにゃ


猫はゼンの手によって完全に服従状態になってされるがまま喉周りや腹をモフられていた。


にゃにゃにゃにゃ


「うにゃうにゃ、にゃにゃ!!」


そんなことをしていくうちに日が暮れてゼンを呼びにミチが来た。


いまだ猫とじゃれあっているゼンを見てため息を吐きながら、ゼンに声を掛ける。


「ゼン、御飯よ?」


「にゃあ?」


「........!!!」


首を傾げながらゼンは猫語で答えた。それがなんとも無垢で可愛らしくミチはそれを見て衝撃が走り、気が付くとゼンを抱きしめてつぃまった。


「にゃ、なんでーー!!」


これ以来、ゼンが何かしら可愛らしげ仕種をするとこの行動が起こるようになりゼンのトラウマにもなっている。





「きさま、それでも人か!?」


「ぼくは謝る以上、カテイよりケッカをもとめたい!!」


「く、このダイショウはおおきいぞ!!」



彼らは一応その案を採用することに決定した。リスクより安全が第一、プライドなんて無いんだこの野郎根性である。








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