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我が一生は誇りと王の為にそそぐ。  作者: ランスロット
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幼少期 第一

じっくりとやるので、ランキングに載せるようなペースではやりません。


なので、ブックマークしてもらった方が良いかもしれません。


でも、本当に遅い更新なので気長に待てる人にでも見てもらえたら嬉しいです。



夏の日照りが山々を差し、動物たちが日差しを避け日陰へと凉を取る中、畑仕事をしている者たちは汗だくになりながらせっせせっせと雑草取りをしていた。


ミンミン


この地特有の虫であるクママゼミという蝉が木に泊まり樹液を吸っている。


ミンミン


そのクママゼミの止まる木に130㎝ぐらいの影が差す。


するとすぐさま、クママゼミは危険信号を感じて飛び立つ。


ブブッ!!ガシッ!!


しかしながら、奇しくもクママゼミは謎の生物に捕まった。


ミンミン....











畑仕事のひと段落が終えたところで村の民衆は村の広場に集まり、女衆が作ったにぎりめしを食べている。


そこに平素な服を着て、艶やかな黒髪をもった子供が農民たちとは服装が違う羽織を着た図体のデカい男の背中に突っ込みながら飛び乗っる。



「とおちゃん、これ、これ、セミ!!」


「おお~、ゼン!!セミ取ってきたのか、すごいな~!!」



ゼンはニシシと笑いながら父親に自分の獲物を見せた。


父親はそんなゼンに微笑みながら彼の功勲を褒める。



「セミ、とおちゃんにやる!!」



余程嬉しかったのかゼンはずいっと父親の顔にセミを近づける。



「とおちゃんはいいから、テツくんにでも見せておいで。」


父親は華麗にスルースキルを発動し、セミの譲渡を柔らかく断りながら譲歩案を出した。


「うん、分かった!!とおちゃん、今日夕飯何!!」


「んん?ああ、かあちゃんに聞いておいで。」


「うん、分かった。」


無垢な少年は笑顔で答え、父親の背中からスルリと落ち、子供の集まっている広場の一部へと駆けこんでいった。






女衆が近くで見守る広場にはゼンの遊んでいるメンバーが集結していた。


「ゼン!!どこいってたの!!あそぼうと思っていたのに!!」


子供特有の癇癪でショートヘアの赤髪の女の子がゼンへと怒る。


「森でセミ取っってきた!!見せようか!!」


ゼンはそんな彼女の態度など知ったことないという夢中な様子でセミを背中に隠しながら聞いた。


「セミ!?あんた、あんなきもちわるいの見たくないわよ!!」


「カレンはムシきらいなの知ってる。テツ見たい?」


「うん、セミなんて森に行かないから見たことないや。」


テツと呼ばれた亜麻色の髪をした線の薄い男の子はチョコチョコとゼンに近寄りながら、好奇心あふれる顔で楽しそうな声を出した。


わくわく


そんなテツを見て、より一層嬉しくなる気持ちになってゼンは後ろからセミを出した。


「うわー、気持ち悪い!!!」


「すごーい!!とおさんのいったとおりのすがただ!!」


「だろ~。ま、コイツあと二日で死んじゃうから飼えないんだけどな。」


めちゃくちゃ嫌がっているカレンを無視しながら、ゼンとテツは興奮気味に話す。


「え、じゃあもう放してあげよう?可哀想だし。」


「う~ん、分かった!!ホラ!!」


ゼンはテツの提案に二言もなく了承し、セミを手から逃がした。


ブブブブブブ!!!!!


セミは謎の敵からいち早く逃げようとすぐさま羽ばたく、しかもカレンの方向に。


突然のことにカレンは脱兎の如く走って行った。


「うわーーーーーー!!!!」


その様子があまりにも面白くて二人は彼女を指さしながら笑った。


「「キャッキャッキャ!!!!」」







感想・批評・アイディア・訂正等を受け付けています。


自分の分の書き止めで書いているので気長に待ってくださいm(__)m



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