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鑑定士の館
俺達は肉まんの屋台を離れた後、
前もってグロスさんに聞いていた
鑑定士のもとへ向かった。
鑑定士とは、文字通り鑑定を行う人で
鑑定に関するスキルを持っている。
俺達の中には、鑑定スキルを
持っている者はいないので、
以前から気になっていた
フィーとライムについて
みてもらおうと思ったからだ。
「あったあった、これだ・・・よな?」
曲がりくねって、何の考えもなしに
町を広げていった結果、生まれた
迷路のような道。
長い時間をかけてついたと思った先が
明らかに朽ち果てたボロ屋だった。
「たぶん、そのはずです。
教わったとおりに来ましたから。」
「なら、ここが鑑定士の屋敷か・・・。」
どう考えても、こんな所に住む奴が
いるとは思えない。
「鑑定士って魔法使うんでしょ?
たぶん、向こうの宗教家や占い師、
呪い師みたいなものなんじゃないの?」
「なるほど、確かにそういう人たちは
こういう所に住んでそうだな。」
合点がいった俺は、気持ちを
切り替えて、鑑定士に会うことにした。
「おじゃましまーす。」
青いズタズタに引き裂かれた
暖簾をくぐり抜けて、ホコリ
臭い建物の中に足を踏み入れた。
ガタッ ゴトッ
ガラガラガラ
向こうで怪しい音と、扉があいてから
音を起こしたと思われる人が
のっそりと出てきたのだった。




