怪しい屋台
木曜日の分です。
城塞の門の先には、
ファンタジーゲームで見るような
中世の町並みが広がっていた。
グロスさんは、宿を案内して
くれた後、忙しいからと
俺達と別れた。
「すげえな~。」
「うん。本当にすごいね~。」
「くんくん。なんか良いにお~い。」
心が食べ物の匂いを嗅ぎつけた。
俺も遅まきながら、太陽が真上を
とうに回っていることに気づいた。
「そうだな、なんか食べるか。」
右も左も屋台や売店が建ち並ぶ。
昼を過ぎたとは言え、まだまだ
お昼時、客も多く賑わっている。
「なら、あそこの屋台が良いな~。」
心が少し先の黒で塗り固めた
いかにも怪しげな屋台を指した。
「確かにあそこからは美味しそうな
匂いが漂っているがな・・・。
いったい何を売っているんだ?」
まず怪しい。次に怪しい。
とにかくとっても怪しい。
ぷるぷるっ!
しかし、ライムは乗り気みたいだ。
「私も賛成です。
あんなお店一度行ってみたかったんです。」
フィーまで賛成してしまった。
「そうだね。ものは試しって言うし。
さくらも行ってみたいな~。」
桜もOKサインを送ってきた。
「よし、見た目は怪しいが行ってみるか。」
「すいませーん。」
「おう。なんだ?客か?」
「はい。」
「何を食べる?初めての客には
『レッド肉まん』と『ブラック肉まん』
をお勧めするぜ。」
何だその地雷臭のするメニューは。
「みんなどうする?」
など言ってみたが、どうやら俺以外の
みんなは既に決まっていたようだ。
「あのー、『レッド肉まん』3つと
『ブラック肉まん』2つお願いします。」
「はいよー。」
すぐに渡された、異様な肉まん。
果たしてお味は・・・。




