要塞の門番
遅れてすいません。
月曜日の分です。
町と思しき要塞の門番に睨まれている。
別の場所からは銃で狙われている。
命の危険に曝されている・・・。
(非常にまずい・・・。
ここは何かヤバい・・・)
「キサマら何者だ!?」
右に居る、鎧でガチガチに固めた
大男が野太い声で訊ねてきた。
「お、俺達は怪しいものではない。」
「私達は北東にある森から出てきました。
祖父に預かった古い地図を辿って此処に
あるはずの町に補給しに来たのです。」
挙動不審な俺にフィーが助け舟を
だして救ってくれた。
「なに?其れは本当か?」
「なんだ?その森に
ついて知っているのか?」
左に居る、比較的軽装な優男が
驚き、それに大男が質問する。
「知ってるも何もあそこはスライムが
犇めいていてLV5以上はないと
突破できる訳が・・・。」
優男の言葉には驚愕の色が大きい。
「おい、それって・・・。
俺達のような騎士じゃ、勝ち目が
全くないってことじゃねぇか。」
大男も強く驚いている。
気がつけば、大男の
最初の威圧感は薄れていた。
「それにこいつらは
そんな森から出てきたと言った。
もしかしたら・・・?」
優男は震えている・・・。
「はい、私はその森にある村で
生まれ育ってきました。」
「私はと言うことは、
ほかの方々は別の所から?」
優男の顔は恐怖にひきつっている。
「ああ、俺達は旅の途中で
その森に立ち寄りフィーに会った。」
「あなた達はスライム共を
打ち倒せるのですか?」
次第に言葉が丁寧になっていく。
「もちろんだ。」
俺は屈強な男達が畏れおののいた
ことに強く優越感を感じた。
ガチャガチャ ブルブル ガタガタ
大男も優男も銃を構えた兵たちも
皆、一様に震えている。
「それに、ここにスライムもいるしな。」
ぷるるー! キラッ
俺の肩にいたライムが震え、
光り輝く核が見えた。
バタンッ!!
門兵たちが泡を吹いて倒れた。
(大丈夫か?やりすぎたのか?
それほどライムは凄いのか?)
自分の思いとの齟齬が
とても大きかったことを実感した。




