帰還そして日常
ぐらっ。
(んっ、ここは?)
(そうだ、俺帰ってきたんだった)
「一往元の格好に戻ってるな。けど、体が汚れてる。
頬にもさっきの傷が・・・」
(まさかな・・・)
「空雅ー。ご飯できたわよー。早く降りてらっしゃーい。」
「おう。わかった。」
(とりあえず飯食うか。それから考えよ)
__リビングへ__
「おにいちゃん、おっそーい。
こころまちくたびれたよ~。」
「さくらもまってたのー。」
「ごめんなー。ふたりとも。」
「おにいちゃん、その傷どうしたの?」
「おにいたん、どうしたのー?」
「なんでもねえよ、ちょっと掠っただけだ。」
「ホントに大丈夫?」
「だいじょーぶ?」
「大丈夫だ。」
「冷めちゃうわよ、早く座りなさい。」
「「「はーい。」」」
「「「いただきます。」」」
「後、空雅、あんま危ないことしないのよ。」
「わかってるよ。」
「それより、親父今日も帰って来れそうにねえのか?」
「ええ。最近仕事が忙しいみたい。」
「そっか。」
「あのねあのね、おにいちゃん。
こころねー、今日面白いものもらったの。」
「面白いもの?」
「うん。さくらももらったー。
おにいたん、これだよー。」
「これは・・・」
「その子達、その指輪を見知らぬおじさんにもらったんですって。
私ちょっと心配よー。」
「母さんは心配しすぎー。」
「ふたりとも後でじっくり見せてもらっていいか?」
「「いいよー。」」
「ごちそうさま。」
「おにいちゃん早ーい。」
「おにいたん、まってー。」
「わりいが、先に風呂入ってるぞ。」