テント
俺は先の見張り番を
何事もなく終えることができた。
何か襲ってくる(味方も含む)と
思っていたので、拍子抜けだった。
(まあ、安全に越したことは無いがな)
「じゃ、俺は寝るからな~。」
「お休みー、おにいちゃん。」
「おう、お休み。」
そう言って、俺はテントに向かった。
そして、テントの中に入り
床についた頃、漸く問題点に気づいた。
別に狭いとかはない。八人用の
ちょっと大きめの奴だ。十分だろう。
では、何が問題なのかというと、
俺以外は皆、女の子であることだ。
ライムは若干微妙だが、
他のスライムの様子や話から
女の子に分類して良いと思う。
まあ要は、「男女一緒でいいの?」
ということだ。さっき一緒に
風呂に入ったがあれは別だ。
まだ心や桜はいいが、
フィーと一緒に寝ると思うと
どうしても緊張してしまう。
「まあ、気にしても仕方ないか・・・。」
眠気がピークだったこともあり、
なんだかんだ言いながら
あっという間に眠りについてしまった。
~夜明け前~
「ん、んぅ~。」
何か寝苦しい、そう思って
瞼を動かすと、俺に抱きつくようにして
桜と心が寝ていた。
せっかくのテントが
二畳程のスペースしか
使われていない。
どうせ俺が寝ている間、
皆が俺にいろいろしたんだろうな、
という軽い諦めが生じた。
あと、フィーも抱きついてきたなら
もう一度フィーの胸の感触を
味わいたかったな、
という気持ちも生じた。
「はあぁ~。」
まだ世界が暗いなか、
欠伸をしながら見張りに
いこうとテントを出た。




