風呂の中で・・・(フィーヤのターン)
風呂の中で冷や汗をかいている
俺をよそに心の少し冷えた視線が刺さる。
「いいもん。絶対におにいちゃんの
ことを振り向かせてみせるんだから。」
「心・・・。」
「その時は覚悟してね♡」
チュッ
そう言って、最後に軽く唇を
奪ってから心も湯から上がった。
前向きなのは良いことだが、
俺がとても危険に曝される。
「なんだか今日のことで、
皆積極的になっちゃったなぁ。」
はぁ~
溜め息をついていると
後ろから声が掛かった。
「あの・・・。」
「えっ?」
「あっ、振り向いちゃダメです!」
声に振り返ろうとしたら制止がかかった。
「えっと・・・、
一緒に入っても良いですか?」
「ああ、良いよ。」
「それじゃあ、失礼します・・・。」
そう言って、フィーヤさんは
おずおずと入ってきた。
俺は振り返れないので、
丁度フィーヤさんが俺に
後ろから抱きつくような
形になってしまっている。
スペース的にフィーヤさんぐらいの
大きさだとさっきまでよりも
狭く感じる。大きさの違いは歴然だ。
まあ、どことは言わないが・・・。
(帆風さん、舞ちゃんの方が大きいけど
俺的にはこれぐらいが・・・)
「あの、クーガさん・・・。」
「どうしたの?フィーヤさん。」
「フィー。」
「えっ?」
「親しい人は皆そう呼びます。
できればあまり他人行儀に
して欲しくないです。」
「えっと・・・、フィー。」
「はい。」
「俺も空雅でいい。
さんとかは要らないから。」
「でも、年上ですし・・・。」
「あのな・・・。」
「じゃあ、クーガ様でどうですか?」
無茶苦茶言ってくるフィー。
「じゃあ、さん付けでも良いけど。」
「クーガさん♡」
ギュッ ムニュッ
背中に柔らかいモノが押し付けられる。
理性の砦が決壊しそうだ。
非常に悶々としたまま、
湯に浸かっている。
何か余計に疲れたようだ・・・。




