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バウムヴェルトとの決闘3
前日分が遅れたので、
本日2話目です。
時刻は、辺りに夜の帳が降りる頃。
決闘開始から四時間ほど経った。
「グハッ、グゥ。」
度重なる攻撃で、バウムヴェルトの
樹皮はボロボロに傷つき、
枝は折れ、飛ばす葉もなくなった。
魔力は互いにとっくの前に底をつき、
後はただの殴り合いだ。
殴り合いなら数の多い
こちらに分がある。
「はぁ、くそっ!
さっさとくたばれ!」
ただ皆疲労はピーク。
今のステータスをみたら
LPもSPも底を尽きかけだろう。
「グッ、ワレハマケヌ。」
まだまだやる気のようだ。
殴る、避ける、また殴る。
切る、避ける、また切る。
体当たり、一旦引く。
振るう、殴られる、振るう。
ボコッ ブゥン ザクッ ドスッ
殴って殴られての応酬だ。
そして、漸く相手の動きに
鈍さが生じ始めた。
「グハッ、・・・ワ、ワレハマケヌゾ。」
言葉では強気だが、暗き瞳には
もはや意志の灯火は消えていた。
「これでトドメだ!!」
一際大きく体を引き、
渾身の一撃を叩き付けた。
ドカッ ピキッ! ぐらぐら
「クッ、ワレモココマデカ。」
バタンッッ!!
巨木に縦横無尽に亀裂が走り、
その巨木が倒れた。
「やった、勝った~。」
「うん、やったね。」
「勝ったの・・・?」
「はい、勝ちました。」
ぷるるー!
俺たちは互いに褒め称えて
勝利の余韻を味わった。




